10月の特集
挑戦的ハイキング
2023.10.06

山と道月間特集、10月のテーマは「挑戦的ハイキング」。このテーマを目にして、皆さんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか。ハイキングを楽しむ中で、さらに一歩先を目指したくなる思い、そして、挑戦することで見えてくる新しい景色について、この特集で触れていきます。

DIRECTOR’S NOTE

山と道 代表 夏目彰

ハイキングにおいて、私たちがワクワクする要素のひとつは「挑戦」ですよね。

一部の人にとっては、都会の喧騒から逃れて山に入る瞬間が挑戦ですし、また別の人はより長い距離を長い日数かけて歩くハイキングを計画するとき、装備を見直してよりシンプルな装備で山に挑む瞬間も挑戦です。

ハイキングの楽しさのひとつは、「挑戦」にあると思います。この「挑戦」を通して、自分自身が変わり、成長する機会が得られます。そして、それは私たちが愛するハイキングを通じて実現できるものです。

何百km、何千kmも歩くことは確かに大きな挑戦ですが、僕は「挑戦」に大小はないと考えています。初めの一歩を踏み出すこと自体が、誰にとっても大きな挑戦です。その一歩が、未知の世界への扉を開けることになるかもしれません。

今月の特集では、「挑戦的ハイキング」をテーマに、山と道が新たに導入した「ULハイキング研修制度」の第1回報告会に焦点を当てます。(そして、これから多くのスタッフがそれぞれの挑戦的なハイキングに挑むことでしょう。)また、JOURNALSでは、山と道が全国および台湾で育ててきたハイキングコミュニティ「山と道HLC」のプログラムの集大成とも言える「ULハイキングプラクティス」のムービーを公開しました。

皆さん、これからも楽しみながら「挑戦」し続けましょう!

STORES

山と道ではより積極的にULハイキングを体験できるように、ULハイキング研修という制度を作りました。スタッフ自らがチャレンジングなULハイキングを計画し、実行することを後押しするものです。月間特集に合わせ、初めての報告会が山と道直営店で開催されます。

山と道 京都 / 材木座

山と道スタッフ久保田稜
『ULハイキング研修報告会〜南アルプス7泊8日編〜』

山と道 京都スタッフのりょうこと久保田稜が7月末に歩いた「南アルプス全山縦走」について、8日間の山旅を振り返る報告会を山と道 京都で、そのライブビューイングを山と道 材木座で行います。

山と道では、スタッフがULハイキングをより深く体験するために1週間以上のハイキングを推奨する「ULハイキング研修」という制度(仕事として山に入ります!)があります。その制度を最初に活用したりょうは、「ULハイキング装備で南アルプスを軽快に全山縦走」をテーマに、8日かけて南アルプスを縦走しました。

テーマに対してどのように準備をしてきたのか? 1週間以上のハイキングを完歩するために意識したことなど、彼自身にとってもチャレンジングなハイキングだった「南アルプス全山縦走」に興味がある方は、ぜひお聞きください。

また、報告会の様子をリアルタイムに観覧するライブビューイングを山と道 材木座で行います。今回が初めての試みになるので、ぜひこちらもご注目を!

報告会終了後には、交流の時間を設けていますので、各自食べたい物や飲みたい物を持ち寄ってお楽しみください!

山と道 京都スタッフ 久保田稜のメッセージ

「南アルプスを7泊8日で縦走した時の感動、歩くにあたって工夫したこと、歩いている中で起こった様々なエピソードなど、山行中の写真を見ながら皆様と一緒に振り返ります。お気軽にご参加いただけると幸いです。当日は実際に使った道具の展示も致します。南アルプスの縦走に興味のある方はもちろんのこと、テント泊装備でのハイキングに興味のある方もぜひご参加ください! 楽しみにお待ちしております。」

久保田稜 Ryo Kubota

山と道 京都スタッフ。
滋賀県大津市出身。滋賀を愛する一児の父。山と滋賀のYouTubeチャンネル「みそしるえがお」を運営。
保育の専門学校を卒業後、保育園や児童療育施設に勤務。自転車で日本一周したことがきっかけとなり、北海道で酪農を志し住民票を移したことも。学生の頃からキャンプを楽しんでいたが、荷物の多さに疲れたことを機にハイキングを始める。山を歩いている最中、荷物の重さから転倒しそうになり、軽量化やミニマリズムに傾倒。滋賀一周トレイルを24日かけて歩くなど、限られたモノで数日過ごすことに魅力を感じている。少ない支出で余暇を大切に暮らせるよう、日々探求中。

HLC関西 山と道スタッフ ULハイキング研修報告会〜南アルプス7泊8日編〜

会場:山と道 京都(京都府下京区)
開催日:10月28日(土)
開場時間:15:30
開始時間:16:00
終了時間:17:00
定員:20名 ※最少催行人数:10名
参加費:500円
募集締切:10月27日(金)

報告会終了後にご歓談の時間を設けています。
会場:山と道 京都
開始:17:00
終了:18:30
※食べ物やドリンクが必要であれば、各自持ち寄りでお願いします。
※製品の購入はできません。

山と道京都 ご来店予約に進む

HLC関西 山と道スタッフ ULハイキング研修報告会〜南アルプス7泊8日編〜

会場:山と道 材木座(神奈川県 鎌倉市)
開催日:10月28日(土)
開場時間:15:30
開始時間:16:00
終了時間:17:00
定員:20名
参加対象:UL装備でテント泊縦走に興味のある方
参加費:無料
募集締切:10月27日(金)

ライブビューイング終了後にご歓談の時間を設けています。
会場:山と道 材木座
開始:17:00
終了:18:30
※食べ物やドリンクが必要であれば、各自持ち寄りでお願いします。
※製品の購入はできません。

山と道材木座 ご来店予約に進む

JOURNALS

山と道JOURNALSでは、先日公開された山と道HLCのプログラムの中でも最も挑戦的なハイキングに臨む「ULハイキングプラクティス」の模様を記録したムービーを紹介するページを公開しました。

また過去の記事から、日本海から太平洋までを歩いて横断した3つの挑戦的な旅の記録をご紹介します。

数ある山と道HLCのプログラムの中でも1年間の活動の集大成になるのが、アンバサダーと参加者がチームとなってチャレンジングなハイキングに臨む「ULハイキングプラクティス」。体力的にも精神的にも限界に挑むぶん、参加者同士の結束も強まり、毎回のようにドラマが生まれています。今回はそんなドラマを、2022年の各エリアのULハイキングプラクティスを納めたムービーと過去のHLC Reportで振り返りました。

挑戦的なハイキングに挑む緊張感や踏破できた安堵、その楽しさや大変さ、またそれを仲間と共にシェアできた喜びを余す所なく伝えるこれらのムービーを通じて、ぜひULハイキングプラクティスという一般的なガイドツアーとは違う、山と道HLCならではの挑戦的な旅の世界を感じてください!

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アメリカの3大トレイルを踏破したトリプルクラウン・ハイカー、清田勝さんが2022年に行った、太平洋から日本海までをいくつものトレイルや道路を繋いで23日間で歩いた旅の記録を寄稿してくれました。
天候に合わせて計画を柔軟に変えつつ、自分自身でルートを選びながらの旅は、言わば「地図の外側の旅」だったと清田さん。だからこそ「出会いと偶然に身を委ね、それが必然だったことを後から知ることができた」と。もっとたくさんの彼みたいなハイカーが日本中を、いや世界中をぐるぐると歩き回る未来を、山と道JOURNALSは夢想します!

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山と道で開発の一翼を担うスタッフの渡部隆宏。自らの限界に挑戦する変態的な旅を好む彼(褒めてます!)ですが、その集大成とも言えるような富山県の日本海から静岡県の太平洋までをたったの8日間で歩いた壮絶な旅の模様をお届けします。

日本海から太平洋まで数多のトレイル、林道、一般道、廃道を繋いだ旅は、渡部に「道」に対して様々な気づきと感慨を与えたといいます。誰にでもおすすめできる旅ではありませんが、このトレイルログが、自分もいつかこんな旅をしてみたいと考えてしまう彼のような変態さんへの、良き道標となりますように!

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代表の夏目が2015年に新潟県の親不知から自宅(神奈川県鎌倉市)近くの相模湾まで、日本海から太平洋まで山間部を繋げて、数回に分けてファストパッキングのスタイルで行った山行の記録です。その時点での自らの限界に挑戦したこの旅から夏目は多くの気づきを得て、その後の製品開発にも大いに影響を与えた山と道としても重要な山行となりました。

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USE CASE

山と道の社内制度、ULハイキング研修を利用して、南アルプスを7泊8日かけて歩いた山と道 京都スタッフの久保田稜。月間特集では報告会に先がけて、彼がどのような道具を用いて、今回のハイキングに挑んだのか、その全装備リストを紹介します。

今回は7泊8日の長い縦走になるということで、まずはなるべく軽くすることを意識。ただ、初めて歩く山域のため、ギアの選定時に思い切った削減ができない部分もありました。そのためベースウェイトは約4.5kgとそこまでカリカリにならず、その代わりに食事を積極的に小屋でいただくことを想定。それにより行程の約半分の4日分の食料にすることでパックウェイトを減らす工夫をしました。南アルプスは森林限界が高く、標高の高いテント場にも草木が多く虫も多いと想像していたため、インナーテントを持って行ったことが削りきれなかったポイントです。結果的には8日間にわたり軽快に歩き切ることができました!(山と道 京都スタッフ 久保田稜)

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INSPIRATIONS

今回ピックアップするのは、トレイルランナーが自分の足でアメリカを横断することに挑み、祖国を見つめ直す軌跡を収めた一冊。

『アメリカを巡る旅 3,700マイルを走って見つけた、僕たちのこと。』
(木星社、2022年、税込4,730円)

「挑戦的なハイキング」というテーマで、私はこの本が最初に浮かびました。厳密にはハイキングとは異なるかもしれませんが、「挑戦」を通じて自分が変化していく過程が描かれているこの本をお勧めしたくなりました。

2016年のサンフランシスコ。その街では誰もがドナルド・トランプが大統領になるとは思っていませんでした。しかし、現実は皆が知る通りの結果となりました。

トレイルランナーとして活躍してきたリッキー・ゲイツは、ドナルド・トランプに投票したアメリカを知りませんでした。自分の国なのに、知らない場所や文化があることに気づいたのです。そして、その未知のアメリカをおぞましいとさえ感じていました。

そんな自分の知らないアメリカを求めて、すでに存在するロングトレイルを歩くのではなく、自らの道を切り開き、旅を計画し、東海岸から西海岸まで自分の足で旅をする決意をしました。様々な出会いを通じて、知らなかったアメリカ、そして、おぞましいと感じていたアメリカの見方が変わっていきました。その体験は自分の住んでいた場所の見方さえも変えました。

旅から得られるもの、感じること、率直に描かれた心の苦悩や気づき、喜び、そして愛。この本は、自分が生まれ育った国を理解しようとするために、旅を通じて大きな視点を手に入れる物語です。(山と道代表 夏目彰)

PLAYLIST

店舗やオフィスでスタッフが聴いているプレイリストをお届けします。曲のセレクターは、山と道のモデルとしても活躍している豊嶋きよらさんです。

選曲のイメージは『ゴールデン』。今回は、「山の秋は足早にやってきて すべてを黄金色に染めていく」黄金色に染まる山々や、銀白色に揺れるススキなど秋の深まる山々をイメージで選曲いただきました。美しい風景に見惚れる時間に合いそうな曲たちから、ぜひお気に入りの曲を見つけてみてください。

公式インスタグラム@yamatomichiでも10月の特集について発信中。

CREDIT

STORES
Hidenori Maehara
Akira Natsume

JOURNALS
Masaaki Mita

INSPIRATIONS
Akira Natsume

PLAYLIST
Kiyora Toyoshima

Planning & Editorial
Editorial : Tomohiro Kobayashi
Mail Magazine : Yukari Fujita
Journals : Masaaki Mita
Photography : Masaaki Mita, Hikaru Otake
Produce : Kazuhiro Hasumi, Yuma Shimoyama
Art Direction : Yosuke Abe
Supervision : Akira Natsume

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