山と道

5-Pocket Lineup製品特徴を比較

はじめに

山と道のラインナップに、バランスよく快適なDW 5-Pocket Shortsが新しく加わりました。(DW 5-Pocket Pantsは今秋発売予定)それにより、山と道の春夏秋の3シーズン用のボトムスは3つの素材を使用した3製品のシリーズを展開することになりました。

「何が良いの?」とお思いのお客様も多いと思います。シチュエーションや季節、使い方によって、それぞれの製品には長所、短所があります。そこで、製品の特徴、データを一挙に比較できるページを作ってみました。それぞれの製品の特徴を見比べてみてください。

ラインナップと共通の特徴

  • 5-Pocket Pants / Shorts
  • Light 5-Pocket Pants / Shorts
  • DW 5-Pocket Pants / Shorts
  • スマートフォン、地図など効率的に収納する5ポケット
  • 速乾性に優れている
  • 動きやすさ
  • C6 DWR 耐久性撥水加工
制作:山と道ラボ

製品と素材の比較

5-pocket Pants / Shorts

強度・耐久性の高さが特徴。
山と道はじめてのボトムス。

素材:Taslan Nylon 120g/㎡(Nylon 100% )
70d x 160d

生地の説明

タスランナイロンは繊維に圧縮空気を吹き当て結束させた「エアー加工糸」から作られたナイロン生地です。

多くのナイロン生地のような光沢のある質感とは違うマットでソフトな風合いを持ち、軽量で膨らみがある「エアー加工糸」が作る高密度な生地は耐久性と軽量性を両立させています。

ナイロンなので速乾性も高く、ハリ感と独特なシワが生地と肌を密着しにくくし、幅広いコンディションで快適に過ごすことができます。

Light 5-Pocket Pants / Shorts

履いていることを忘れるような軽量性と動きやすさが特徴。

Pertex Equilibrium 55g/m²
(83% NYLON, 17% POLYESTER)
20d x 20d + 40d, Double cloth

生地の説明

Light 5-Pocket Pants / Shortsに採用したパーテックス・イクイリブリアムの生地は薄く軽量ながらも表面をリップストップ構造にすることで強度を補填しています。

横糸に繊維をクリンプ形状にして伸縮性を持たせた仮撚糸を採用することで2方向へのストレッチ性があり、足上げなどの激しい動作も邪魔をしません。ナイロンとポリエステルの混紡糸が杢感のある風合いを生んでいます。

*パーテックス・イクイリブリアムについて
パーテックス・イクイリブリアムは特殊な二重織構造により、裏面に一定間隔で太い糸(繊維の束)をストライプ状に織り込んで凹凸感を持たせ、皮膚と生地表面の間に空間を形成することでベタつき感を防いでいます。絶妙なバランスの密度設計により、通気性と防風性を両立させています。

DW 5-Pocket Pants / Shorts

汗をかいても快適な、肌離れの良さが特徴。

過去の2製品シリーズの短所を補うために、山と道が独自に開発を依頼したパーテックス・イクイリブリアム生地を採用。

履いていくうちに生地表面に独特な波打ったような風合いが生じやすくなります。

Pertex Equilibrium 86g/㎡ (100% NYLON)
70d x 60d, Double cloth

生地の説明

タテ糸にタスランナイロン、ヨコ糸に糸加工で繊維をクリンプ形状にして伸縮性を持たせた仮撚糸を採用し、従来のパーテックス・イクイリブリアムよりも裏面の糸をより太く、より生地と肌が離れるような大きな凹凸を持たせました。
柔らかくもハリのある生地感と若干のストレッチ性(1way)をあわせ持ちます。

素材特徴の比較

製品シリーズ 5-Pocket
Pants / Shorts
Light 5-Pocket
Pants / Shorts
DW 5-Pocket
Pants / Shorts
生地の裏面

フラット

少し凸凹

大きな凸凹

生地の
ストレッチ性
2WAY
※ただしタテはほぼ無し
1WAY
※ストレッチが微弱
強度・耐久性
速乾性
重量
(生地)
120g/㎡ 55g/㎡ 86g/㎡
通気⇔防風 防風性高い 通気する 少し通気する
織り構造 平織り 二重織 二重織

カラーバリエーション

5-Pocket Pants / Shorts

Light 5-Pocket Pants / Shorts

DW 5-Pocket Pants / Shorts

季節別の比較

製品シリーズ 5-Pocket Light 5-Pocket DW 5-Pocket
季節
Shorts
Pants

シチュエーション別の比較

5-Pocket Pants / Shorts

ハイキング


岩稜歩きや藪漕ぎなどのタフな用途、稜線歩きな強風が予想される用途にも安心して使用できます。大量の発汗や雨で濡れてしまった場合には多少の貼り付き感がありますが、生地にハリがあるため不快感はそれほど高くありません。

トレイルランニング


高所や岩場など、冷え対策や耐久性が求められる場面にも対応し、十分走ることができます。ただし生地が比較的重いため足さばきはLight 5-Pocket PantsやDW 5-Pocket Pantsほど軽快ではありません。暖かい状況では暑さを感じることもあります。

旅行


保温性・防風性が高く、気候変化が大きい状況にも対応します。ラフな使い勝手にも耐え、旅先の常用着として様々な場面に適合します。

Light 5-Pocket Pants / Shorts

ハイキング


素材強度が高くないためタフな用途には向きませんが、暑い日も風を素肌に感じながら快適に歩くことができます。大量の発汗や雨など濡れてしまった場合には生地の貼り付きが気になることがありますが、すぐに乾きます。着替え用途としてもジャマになりません。

トレイルランニング


5-Pocketのラインナップの中で最も軽く、ストレッチもあり動きやすさは抜群です。大量の発汗時には多少汗の貼り付きが気になることがあります。素材の強度的にあまりタフなルートには向いておらず、寒冷下での停滞時には冷えを感じることがあります。

旅行


超軽量で畳めばコンパクトになり、洗濯してもすぐに乾くことから、暖かい場所での常用着/機内着/スペアなど広く活躍します。

DW 5-Pocket Pants / Shorts

ハイキング


5-Pocketラインナップの中でも最も機能性のバランスがとれており、動きやすさ、発汗時の快適さ、ある程度安心出来る素材強度を持ち、様々な状況に対応します。ハードな工程や夏の低山、縦走など汗を大量にかく場合でも肌離れが良く、さらりとした快適な履き心地です。

トレイルランニング


動きやすく、発汗時にも快適な履き心地を保つため、トレイルランニングに向いています。多少のラフな用途にも耐え、暖かい場面でも汗が気にならず風をまとい、涼しい場面でも適度な保温性・防風性を確保します。

旅行


軽量かつサラリとした着心地で、洗濯してもすぐに乾くことから、旅先の常用着として様々な活動に着用できます。

スタッフボイス

夏目彰(山と道代表)

僕のなかで、タスランナイロンの5-Pocketはチノパンや新しいジーンズ感覚。どこでも安心してタフでラフに履ける安心感がある。3製品のなかでは一番重たくはなるけど、普通のパンツと比べれば軽い部類に入ると思う。軽い生地は寒そう。と思いがちだけど、ある程度の防風性があることから、強風下や、少し肌寒い季節でも安心して履ける。

Light 5-Pocketは暑い季節に活躍する。GWを過ぎて暑くなってくると軽いLight 5-Pocketを早く履きたくてウズウズしてくる。Light 5-Pocket Shortsを履いて、朝寝ぼけまなこで自転車に乗っているときに、ふと、本当に自分はショーツを履いてきただろうかと心配になることがある。それぐらい履いている感覚が乏しい裸感覚が魅力だ。Light 5-Pocket Pantsは僕の中で山で履くステテコ。

DW 5-Pocketはそのどちらも横断できるような機能性を持っていて、山で求められている快適性や強度、動きやすさなど、一番バランスがとれていると感じている。暑い日に急斜面を登っているときに、膝にくっついてくる感じが少ないのが気持ちいい。

渡部 隆宏(山と道研究員)

ハイキングはもちろんランニングの際や普段着としても5 Pocketシリーズを常用しています。
元祖5 Pocketはタフで防風性が高く、岩場のあるような山に行く際や肌寒い時期、特に秋冬の自転車で出番が多くなります。

夏はLight 5 Pocketが主役ですが、私は部屋着や山行後の着替えなど一年を通じて愛用しています。
レースでロングパンツが必携品となっている場合はLight Pantsをザックに入れています。

これまでランニング時にはLight Shortsを選んでいましたが、今後はよりタフで汗離れの良いDW Shortsの出番が増えていきそうです。DWの登場により5 Pocketラインナップは6種となりますが、いずれも街着として違和感のないデザインかつ本気で走ることのできる機能性を備えており、アウトドアも日常も区別なくはき続けられることが共通する最大の魅力だと感じています。

中村 純貴(山と道研究所店長)

これまで春と秋には5-Pocketを着用し、夏はLight 5-Pocketと使い分けてきた。
5-Pocketにはタフさがあり、藪漕ぎも躊躇なく進むことができ、また肌をしっかり守ってくれている安心感がある。

移動にスピードが必要の際は間違いなくLight 5-Pocketで行動着のプランを考える。またどちらも乾きが早く、特に夏場は火照った身体を冷やすために川に入ったりするが、晴れて風が吹いていれば行動開始から約20分ほどで80%は速乾している印象ある。この5-Pocketラインナップの真ん中に丁度おさまったDW 5-Pocketを手に取り真っ先にピッタリだと思いつくシチュエーションは長期間のロングトレイルだと思った。

実際、先日3泊4日で信越トレイル(80km)をDW 5-Pocket Pants / Shortsを履き歩いて感じたのは、DW 5-Pocketの特徴である「二重織り」の凹凸は、毎日履いても肌に与える違和感はなく、沢山汗をかいてもスルスルと動きたい方向へいなしてくれているように思えた。また縦横に狭いトレイルで木や岩に当たっても破れの心配をしなくても良いことに、とても快適さを感じた。もしも1000kmに及ぶトレイルを歩くとなると、トレイルや天気だけでなく、季節まで変わることがある。そんな時にはひとつの分野に尖った特徴を持つパンツではなく、どのシチュエーションに対しても柔軟に当てはまってくれるDW 5-Pocket が適しているように思う。

サイズについて詳しく

Shorts

動きやすいように裾周りを大きくとることにより、熱気がこもることなく快適に行動できるショーツです。

5-Pocket ShortsとDW 5-Pocket Shortsが同じ形です。
Light 5-Pocket Shortsは1サイズ丈が短くなります。

Men

5-Pocket Shorts & DW 5-Pocket Shorts
単位:cm
Size S M L XL
パンツ丈 40.5 42 42 44
股下 15.5 16.5 16.5 17.5
ウエスト 62 66 71 76
ヒップ 54 56 58.5 61
裾巾 31.5 32.5 33.5 35
Light 5-Pocket Shorts
単位:cm
Size S M L XL
パンツ丈 39.5 41 41 43
股下 14.5 15.5 15.5 16.5
ウエスト 62 66 71 76
ヒップ 53.5 55.5 58 60.5
裾巾 29.5 31 32 33.5

Women

5-Pocket Shorts & DW 5-Pocket Shorts
単位:cm
Size S M L
パンツ丈 38 40 41.5
股下 15 16.5 17.5
ウエスト 60 66 70
ヒップ 51.5 55 57.5
裾巾 29.5 30.5 31.5
Light 5-Pocket Shorts
単位:cm
Size S M L
パンツ丈 37 39 40.5
股下 13 14.5 15.5
ウエスト 58 66 70
ヒップ 51.5 55 57.5
裾巾 29 30 31
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Pants

5-Pocket Pantsは生地にストレッチ性が無いため、動きやすさを、独自のパターンデザインと「いせ」と呼ばれる立体的な縫製で解決しました。その結果、膝のあたりに立体感があり、ヒップから太ももあたりが大きくなっています。

Light 5-Pocket Pantsはストレッチ性があり、より軽くしなやかな生地の特性をいかして、5-Pocket Pantsよりもスリムなシルエットになっています。

DW 5-Pocket Pantsは5-Pocket PantsとLight 5-Pocket Pantsのデザインを参考にしながらも、太ももから膝のあたりに「いせ」をより多めにとり、前太ももの空間を確保しつつ平面的ではなく立体的にボリュームを取ることによりシルエットは崩さず、5-Pocket Pantsに近いサイズ感となっています。股下のマチはLight 5-Pocket Pantsの形状になっておりシルエットはすっきりとしています。

*DW 5-Pocket Pantsは秋に販売する予定となっております。

製品サイズ(仕上がり寸法)

Men

5-Pocket Pants
単位:cm
Size S ST M MT L LT XL XLT
パンツ丈 95.5 98.5 98 101 102 105 104 107
股下 73.5 76.5 75.5 78.5 78.5 81.5 80 80
ウエスト 66 66 71 71 74 74 79 79
ヒップ 54 54 58.5 58.5 61 61 63.5 63.5
裾巾 17.5 17.5 18 18 19 19 20 20
Light 5-Pocket Pants
単位:cm
Size S ST M MT L LT XL XLT
パンツ丈 95.5 98.5 98 101 101.5 104.5 104 107
股下 71 74 73.5 76.5 76.5 79.5 78.5 81.5
ウエスト 62 62 67 67 72 72 77 77
ヒップ 53 53 55.5 55.5 58 58 60.5 60.5
裾巾 16.8 16.8 17.8 17.8 18.8 18.8 19.8 19.8
DW 5-Pocket Pants
単位:cm
Size S ST M MT L LT XL XLT
パンツ丈 96 99 98 101 102 105 104 107
股下 71.5 74.5 74.5 77.5 77.5 80.5 80.5 83
ウエスト 66 66 71 71 74 74 79 79
ヒップ 55 55 57.5 57.5 59 59 61.5 61.5
裾巾 17.5 17.5 18 18 18.5 18.5 19 19

Women

5-Pocket Pants
単位:cm
Size S ST M MT L LT
パンツ丈 92 95 96 99 99.5 102.5
股下 70 73 73 76 76 79
ウエスト 60 60 66 66 70 70
ヒップ 51.8 51.8 55.3 55.3 57.8 57.8
裾巾 16.5 16.5 17.5 17.5 18.5 18.5
Light 5-Pocket Pants
単位:cm
Size S ST M MT L LT
パンツ丈 92 95 96 99 99.5 102.5
股下 68 71 71.5 74.5 74.5 77.5
ウエスト 58 58 66 66 70 70
ヒップ 51.5 51.5 53 53 55.5 55.5
裾巾 16 16 17.5 17.5 18.5 18.5
DW 5-Pocket Pants
単位:cm
Size S ST M MT L LT
パンツ丈 92 95 96 99 99.5 102.5
股下 69 72 72 75 75 78
ウエスト 60 60 66 66 70 70
ヒップ 53.5 53.5 56 56 58.5 58.5
裾巾 16.5 16.5 17.5 17.5 18 18
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各種比較試験結果

強度・耐久性

上図は5-Pocket3製品それぞれの素材の引き裂きと引っ張りによる破断に対する強度を比較したものです。

強度は素材の厚みに準じて5-Pocketが最も高く、ついでDW 5-Pocket、薄手の素材であるLight 5-Pocketは一番低い結果となっていますが、軽量性に富んでいるとも言えます。

速乾性

上図は5-Pocket3製品と化学繊維のベースレイヤーや薄手の一般的なポリエステル、綿のシャツ等と脱水15分後の生地内の水分率を比較したものです。
速乾性試験は水分率及び残留水分率を測定するテストを実施しています。

水分率は低いほど速乾性が高く、3製品とも脱水15分後の水分率1%以下という結果はほぼ乾いていることを示します。

通気性⇔耐風性

上図は5-Pocket3製品と化学繊維の軽量ウィンドシェル、山と道のUL Shirtsの通気性能及び耐風性能を示したものです。

Light 5-PocketはUL Shirtsには及ばぬものの高い通気性を持ちます。
5-Pocketは通気性は低いですが、ウィンドシェル並みの耐風性があり保温性に優れていると言えます。
DW 5-Pocketは適度な通気性と耐風性を持ち、バランスのとれた素材です。

おわりに

どの製品も長所と短所があります。各製品の特徴をご理解いただき、お客様の素晴らしい山の生活と共に山と道の道具があることを願います。