100% Merino Light Hoody 2022

173g

¥ 13,200(税込)

仕様変更した過去製品のため、Special Offerとして特別価格で販売します。

Special Offerの詳細は特設ページをご確認ください。

はじめに

ベースレイヤーにもなる薄手のメリノフーディ

寒いときはフードをかぶってジッパーを閉じたり、暑いときはジッパーを全開にして袖をまくったり。

100% Merino Lightシリース中で最も幅広いシチュエーションに対応する100% Merino Light Hoodyは、寒暖差の激しい山のアクティビティや長距離ハイキングに最適で、薄手のベースレイヤーとの組み合わせはもちろん、そのまま素肌に着用するのもおすすめです。

日本の毛織物産地である尾州で開発した洗濯耐久性と防縮性の高いオリジナル・メリノウール生地を、2022年モデルでは約10%軽量化(平均重量150-155g/㎡)した薄手の生地にアップデートし、温暖な季節もより快適に行動できるようになりました。

化学繊維が混合されていない100%メリノウールの優れた調温・調湿機能と天然の強力な消臭作用がハイキングを快適にしてくれます。

洗濯後の生地の斜行について

2022年モデルの100% Merino Lightシリーズは、洗濯直後の濡れた状態で生地の斜行(ねじれ)が発生しますが、吊り干し乾燥で下方向に自重がかかることで一定程度改善します。 

生地の斜行には個体差があり、洗濯・乾燥を経ないとその度合いも確認できないため、購入後に顕著な斜行、生地の大きなねじれや歪みが気になる場合、洗濯・着用後でも購入後* 10営業日以内であれば返品・返金に対応いたします。
     
*オンラインショップでの購入、店頭での購入にかかわらず、決済完了日を購入日とします。

C品の販売について

上記に付随し、2022年モデルのCharcoal Marl、Gray Marlにおいては検査機関が基準とする許容範囲を超えた生地斜行が確認できたため、この2カラーについては100% Merino Light Hoody C 2022として30%引きのスペシャルオファーで販売いたします。

カラーバリエーション

Mustard
Blue
Granite Green
Friar Brown
Blue Gray
Navy

スペック

Made in Akita, Japan

Material:
100% Merino Wool 150-155g/㎡
Zipper:
YKK #3 Coil Zipper
Weight:
173g (Size XS)
196g (Size S)
208g (Size M)
227g (Size L)
242g (Size XL)
Size:
UNISEX | XS / S / M / L / XL

制作ノート1

メリノウールへの愛

夏目彰(山と道)

数多くの素晴らしい山の道具との出会いのなかでも、メリノウールは格別だったように思う。

汗をかいても臭くならず、呼吸しているかのように湿気を吸って衣服内を快適に保ってくれ、雨に濡れても体温を保ってくれる。天然の素晴らしい機能を持つメリノウールは、山の旅を格別なものに変えてくれる。

山を長く旅をしていると、自分の身体も自然の一部であるということに気づいてくる。身体という小さな自然と、山という大きな自然が繋がっていくような感覚。

山の奥深くに入り、歩き、走り、たくさんの汗をかき、眠り、また起きて、歩きだす。その間、ずっと着続けることのできるメリノウールは、身体と山を繋いでくれる大事な道具であり、だからこそ、僕はメリノウールにこだわってきた。

それゆえ、これまでも生地の自社開発に膨大な労力をかけてきたし、現在も試行錯誤を続けている。だがそれもこれも、このメリノウールへの愛ゆえなのだ。

Makoto Fujiyama, wearing the Navy color.

制作ノート2

生地斜行問題への取り組み

文:松本りん 協力:渡部隆宏

100% Merino Lightシリーズの生地をアップデートし、前年の生地重量165-170g/㎡から150-155g/㎡へと軽量化した。前年版の生地は、糸をそれまでの双糸から単糸に変更する*という大きな転換をし、結果として洗濯による寸法安定性は向上し、低温設定であれば乾燥機にもかけられる画期的なメリノ素材に仕上がった。ただ一方で、生地が当初目指していたよりも少し重く仕上がり、真夏に着用すると暑く感じるという意見もあった。

*単糸(たんし)は紡績した1本の糸、双糸(そうし)は2本の単糸を撚りあわせて作った糸。

2021年版の良点を活かしつつさらに軽量化できれば、真夏でも快適に着用できるようになる。そのぶん保温性は下がるが、寒いぶんにはレイヤリングの工夫で補える。こうして軽量化を目指した開発が始まった。

生地軽量化への試み

生地を軽くするには、

  1. 糸を細くする
  2. 編み密度を甘くする

の2つの方法がある。2021年版の生地は「1/52」という、ウール糸の中では細い糸を採用しており、これ以上細い糸となると糸手配の難しさと強度面の不安が出てくるため、2の方法で軽量化を目指すことにしたが、編み密度というのは、糸の太さや編みゲージなどの要素とうまくバランスを取れるかどうか、微妙な調整が必要となってくる。最初の試作は編み密度を3パターン設定して検証を行ない、中でも最も重かった150g/㎡の生地は目標重量に近い結果だったため、このパターンの試作をベースに考えることにした。

150g/㎡生地のスペックをさらに詳しく分析するため生地検査をしたところ、密度を甘くしたことで通気性は上がり、保温性は下がっていた。それについては予想通りであったが、引張(破裂)強度も低下してしまっていた。

編み密度が甘くなることで引張(破裂)強度が下がることは、軽量化のトレードオフとして考えられるデメリットだが、できる限り強度を担保する方法を模索することが重要なポイントと考え、糸の撚糸回数を増やして糸自体の強度を上げる方法を試してみることにした。加えて、150g/㎡の試作生地の密度をもう少し上げて強度アップを図ることにした。

上がってきた試作生地は155g/㎡と密度を上げたぶん少し重くなったが、生地の安定感が増したように感じた。肝心の引張(破裂)強度は2021年版よりは劣るものの、最初の試作生地よりは強度が上がり、生地検査の結果と洗濯による寸法安定性も理想に近い数値となっていた。

その生地で製品サンプルを作成し洗濯テストを行なうと、20回の洗濯と乾燥後も状態が良く寸法も安定していた。この結果から、今回の試作は軽量化と引張(破裂)強度の目標数値をクリアし、乾燥機にかけられる品質も実現できたと考えた。

斜行問題の発生と決断

こうして量産生地の生産に入ったが、納期を過ぎても生地が仕上がってこなかった。生地メーカーに問い合わせたところ、仕上がった生地に「斜行」が生じたため、改善すべく色々なテストや検証を重ねて悪戦苦闘していたとのことだった。

斜行とは、一方方向に生地がねじれる現象のことで、Tシャツで斜行が発生した場合、脇線がねじれて前身頃側と後身頃側に回り込んでしまう。

斜行を引き起こす三大要素は「天然繊維」「単糸」「天竺編み地」と言われている。今回の生地はこの三大要素全てに当てはまる。しかし、2021年版の生地も同じく当てはまるのだが、斜行の問題は起こらなかった。

2021年版で単糸に切り替える際、斜行をおさえるため、糸の撚り方向が戻ろうとする方向とニットの編み方向を逆にし、互いの影響を打ち消し合うようにしていた。今回は糸の強度を上げるためさらに撚糸回数を増やしたため、保たれていた糸の撚りと編みのバランスが崩れ、斜行の問題が生じたと考えられる。

生地メーカーがなかなか斜行の改善策を導き出せなかった原因として、山と道が乾燥機にかけられる生地にこだわっていた点があげられる。強撚によって斜行が発生するのは、洗濯の際に生地が水に濡れて羊毛が水分を吸収すると膨潤し、強く撚られた糸が解かれてしまうことでねじれが生じるためである。乾燥していく過程で羊毛の膨潤が収まっていきねじれが元にもどれば斜行が問題となることはないが、問題となるのは、吊り干しや平干しといった自然乾燥と、乾燥機での低温乾燥では乾燥条件が異なり乾くスピードが違うため、ねじれの戻る度合いも変わってくる。そうなると、自然乾燥と乾燥機の低温乾燥とで、同じように斜行を改善するのは難しく、どちらかに合わせるとどちらかは乾燥後も斜行が戻りきらないままになってしまう。

サンプルの時にも同じ現象が起こっていたはずだと改めて確認したところ、サンプル時は低温乾燥に重点を置いて検証していたため、低温乾燥における斜行はほぼ無く、逆に吊り干しでの自然乾燥において斜行が発生していた。今回の量産では、生地メーカーとしては自然乾燥時の斜行を重視したため、逆に低温乾燥時に斜行が発生してしまう結果となった。

斜行の原因が「撚糸」だとすると、すでに編み上がった生地を後加工で改善することを試みても、根本的な解決には至らない。生地メーカーにはそれでも後加工の工夫により最善を尽くしていただき、自然乾燥での斜行は2〜3%程度と許容レベルに収まった(斜行の一般基準では、5%程度までは許容とされている)が、低温乾燥では7〜10%程度と許容レベルに収まらない結果だった。

大きな縮みは起こらず寸法は安定していた。山と道として、乾燥機での低温乾燥をOKとするかNGとするか。難しい判断だったが、結論として、洗濯表示は乾燥機NGとし、濡れた状態から乾いていく過程で少しずつ斜行が戻っていく動きを妨げないよう、平干しではなく吊り干しでの自然乾燥を推奨することにした。

こうして斜行は最大限改善することができたが、どうしても個体差が生じてしまう。天然繊維であるがゆえに撚糸も均一ではないし、伸縮性のあるニットなので裁断時にどうしても個体差は出てしまう。

また、乾燥条件においても斜行の戻り度合いが変わってくるため、各家庭の洗濯機の違いや夏の洗濯と冬の洗濯でも斜行の戻り度合いが少しずつ変わってきたりする。斜行は綿やウールといった天然繊維のニットの宿命という側面もあり、市販されている他社のウールニットもテストしてみたが、度合いはそれぞれだが斜行は発生していた。山と道としては、斜行は生地の機能性や性能を妨げるようなデメリットはなく、あくまで外観的な変化であるため、お客様にこの現象について理解していただいた上で販売することにした。

糸の強度を上げた代償として起こってしまった斜行という現象。今回の開発において、全ての要望を詰め込むことは難しいと改めて感じる経験になった。実現したい要素の優先順位やバランスを、さらに精度を上げて考えていく必要がある。ものづくりは果てしない。でも、こうして紆余曲折しながら進んでいく過程の先に、より良いものづくりに結びついていくのだと信じて、次の開発に臨んでいる。

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機能とデザイン

100% Merino Lightの位置付け

速乾性は化学繊維のベースレイヤーに劣りますが、そのぶん汗の蒸発の気化熱による冷えが少なく、雨等の濡れによる体温低下のリスクが低い素材で、速乾性よりも吸湿性、冷却性よりも保温性を重視した性格を持ちます。

次のような状況におすすめ

寒暖差が大きい
ウールには衣類内の温度を一定に保つ性質があり、寒暖差が激しい状況でも衣類内環境を快適に保ちます。

上にシェルを着用する
吸湿性が低い化学繊維のベースレイヤーはシェルの内側では速乾性が十分に発揮されずにムレやすくなりますが、吸湿性が高い山と道の100%メリノウールはウェア内の湿度を適切に保つ性質があり、風雨のため上にシェルを着用する場合もムレにくいです。

行動時間が長い
化学繊維はたとえ抗菌防臭加工を施しても汗をかいて数時間後には匂いが気になり、乾いても翌日も着続けることには抵抗感がありますが、ウールは非常に強力な天然の消臭機能を持ち、大量に発汗しても乾けば匂いがほぼなくなり、翌日以降も比較的快適に着用することができます(参照:山と道ラボ レインウェア編#8)。

荷物を減らしたい
以上のように1枚で幅広い環境変化に対応し、臭いの問題が少なく長時間の着用が可能なため、着替えを減らして荷物を少なくできます。

『山と道ラボ ベースレイヤー編』について

ベースレイヤーについてはJOURNALSでの連載『山と道ラボ ベースレイヤー編』において、ハイカーズデポの土屋智哉さんとRun boys! Run girls!の桑原慶さんをお招きしての鼎談からその発展の歴史、天然素材や化学繊維の相違を浮き彫りにした様々な試験とそれを踏まえた各ベースレイヤー素材の総合的評価、また注目製品の実着レビューまで徹底的に深掘りしました。一部難解な内容も含みますが、現在のベースレイヤーを取り巻く状況を理解するための資料としてぜひご活用いただければ幸いです。

強力な天然の消臭機能

メリノウールは「1週間着続けても匂わない」と言われるほど高い消臭機能を持ちます。化学繊維のなかには消臭機能を施されたものもありますが、実際の性能は天然の100%メリノウールが圧倒的に優れています。

その消臭メカニズムについては未だ多くの謎が残されており、一説には、ウールは臭気成分の吸着量が極めて多く、繊維内に人間の嗅覚に届かないレベルで取り込まれるとも言われていますが、山と道としても今後独自の実験と検証を行っていく予定です。

夏涼しく冬暖かい、天然の調湿機能

メリノウールは「天然のエアコン」とも言われるように、衣類内の温度や湿度をコントロールし快適な着心地を作り出します。

暑いときには涼しくなり、寒いときには暖かくなるこの相反する特性は、ウールの「クリンプ」と呼ばれる繊維の縮れが生地内部に空気層を作ることで高い通気性と透湿性を保つことと、「コルテックス」と呼ばれる繊維の皮質部が取り込む吸湿量が外気の湿度に合わせて変化し、湿度が高くなればなるほど多量の湿気を吸湿することに起因します。

「クリンプ」が作る繊維内部の空気層はダウンや化繊綿と同様にロフトとして熱を保ち、同重量のコットンや化学繊維に比べて保温性に優れます。

濡れても暖かく、低体温症を防ぐ

ウールは濡れると「吸着熱」を発します。熱伝導率が低いため体温が奪われにくく、濡れても糸に弾力性があり、潰れずに繊維間の空気を保持するので保温性を失いません。さらに繊維内部に吸水する性質があり、肌面から水分を吸い上げドライな着心地が続きます。

100%メリノウールは肌まで濡れるような悪天候時でも行動中は暖かさを感じます。

繊維は湿気を吸収すると「吸着熱」と呼ばれる熱を発生しますが、ウールはコットンの2.5倍、ポリエステルの20倍もの熱を発生させます。

頭や首の動きを邪魔しないフード

フードをかぶった際の頭や首の動かしやすさにこだわり、3枚剥ぎの立体的なパターンでどの方向に動かしてもストレスがありません。またハイネック仕様の首元はジッパーを締めることで保温性を高めることができます。2022年モデルからドローコードを追加して首元を高くし、よりフィット感を高めました。

ベースレイヤーにもなるスリムフィット

素肌の上に着用しても不快感を感じないよう、着心地の良さには細部までこだわりました。ベースレイヤーとして着用しやすいスリムフィットで、胸元まで大きく開くフロントジッパーを開放することで一気に換気できます。

各部のディティール

袖は肩や腕を動かしやすいラグランスリーブ仕様です。

裾は山と道のメリノTシャツ(100% Merino Light French Sleeveは除く)とは異なる前後の身頃長が揃ったデザインです。

素材

より軽量かつ縮みにくい日本製のメリノウール

山と道は化学繊維を使わない100%メリノウールにこだわってきました。しかし、それによる強度不足や糸切れ、洗濯による縮みやすさという課題を抱えてもいました。

そこで、上記の問題をクリアするために1本の糸からなる「単糸」の撚りを強くした「強撚糸」を使うことで生地の強度を高めました。さらに、仕上げ加工の工程に通常は行われないタンブラー乾燥を組み込むことで洗濯によっても縮みにくくし、生地が固くなりがちな強撚糸を使いながらも膨らみのある質感になりました。

生産は日本の毛織物産地・尾州で行ない、紡績会社や生地工場、染色加工工場、検査機関と連携し、日々より良いものを作るべく試作と研究を続けています。

生地は薄手で、淡色は若干透けます。

100% Merino Wool

生地重量:150-155g/m²
糸番手:1/52
破裂強度(JIS L1096A):264kPa
ゴム膜を生地にあてて膨ませ生地が破れたときの圧力の数値保温性(JIS L1096A):17%
熱源に生地を乗せた際の熱源のエネルギー損失量

なぜ100%メリノウール?

メリノウールは優れた調温・調湿機能と天然の消臭作用など、ハイキング用行動着として素晴らしい性質を持ちつつも、天然繊維ゆえの歪みや縮みが起きやすいことや耐久性の低さなど、軽視できない弱点も持っています。

この弱点を補うため、現在の多くのアウトドア用メリノウール生地は数%から数十%の化学繊維を混合して作られていますが、山と道は一貫して「100%メリノウール」にこだわった生地開発を行なっています。

これは、ひとえに私たちがその弱点を補ってあまりある利点と魅力をメリノウールに感じているからですが、独自試験の結果からも、その利点である調温・調湿機能などメリノウールの素晴らしい機能性が、化学繊維との混合率に応じて相対的に減ってしまうことが明らかになっています。

上は蒸し暑い環境(気温30度・湿度90%)と、快適な湿度の環境(気温20度・湿度65%)のそれぞれで、繊維が含む水分率を比較した図表です。

蒸し暑い環境では繊維がより多くの水分を含む方がサラッとした着心地につながり、一方湿度が低い場合は過度に水分を吸いすぎない方が潤いを保ってくれます。この両者の水分率差は環境に応じて衣類内を調湿する性能を表しており、快適性に繋がることが実証されています。

水分率差6.8%の100%メリノウール生地は蒸し暑い環境で衣類内をドライに保ち、湿度が低ければ適度な水分率を保ちます。このことが、メリノウールが「天然のエアコン」とも言われる所以になっています。

メリノウールについて

ウールは調温調湿性、保温性、消臭性など、羊が過酷な自然環境を生き抜くために身につけてきた多種多様な特性を備えた天然繊維です。

なかでもメリノ種の羊から取れるメリノウールは、繊維が一般的なウールよりも細く柔らかいためチクチクせず、肌着としても着用できることに大きな特徴があります。

ウール/メリノウールは、夏は涼しく、冬は暖かく、水や雨に濡れても体が冷え難く、長時間着用を続けても臭いが気にならないなど、自然の中で行動するハイカーが必要な機能を多く兼ね備えた素材です。

ウールの構造

ウールの繊維は、人の髪の毛や皮膚と同じアミノ酸からなるタンパク質を成分とし、人間の髪の毛の表面のキューティクルと同様にウロコ状になった「スケール」という表皮と、「コルテックス」という皮質部から成っています。

「コルテックス」は、オルソ・コルテックスとパラ・コルテックスというそれぞれ吸湿性が異なる皮質が組み合わさった構造からなり、性質の違う皮質が組み合わされることで、ウール繊維は「クリンプ」と呼ばれる縮れた形状になっています。

この構造が、ウールの持つ優れた調温調湿性や保温性、汗冷えのしにくさなど、様々な特性を生んでいます。

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ウールのデメリット

優れた特性と機能を持つメリノウールですが、もちろん欠点もあります。どうぞメリット/デメリットをご理解の上ご着用ください。

  • 水を吸って重くなる
    含水率が高いウールは生地中に多くの水分を吸収できるため、化繊に比べると乾くまでに時間がかかります。ただし、速乾性の高い繊維は水分蒸発と共に気化熱が生まれ、体温をも素早く奪ってしまうリスクがあります。また速乾性に関しても、同じ生地厚であればコットンより早く乾燥します。
  • 虫に食われやすい
    ウールやカシミヤ、シルクなどのやわらかい動物性繊維は、衣類害虫に最も好まれます。
  • 擦れて穴が開きやすい
    ウールは繊維長が短いため、擦れると繊維が抜けやすく、化繊や綿素材と比べて比較的生地が痩せて穴が開きやすい素材です。
  • 縮みやすい
    洗濯で縮みやすい特徴を持つウールは、縮みにくくする加工を施したウォッシャブルウールであっても、多少の縮みはどうしても生じてしまいます。洗濯直後は広げて形を整えてから干し、軽くアイロンで伸ばすなどのケアをしていただくと、縮みを軽減させることができます。
  • 斜行による歪みが生じやすい
    ニット素材の特性上、洗濯すると糸の繊維が膨潤して撚りと逆方向に戻ろうとする力が生じ、生地が斜め方向に変形していくことがあります。これにより、製品の形状に歪みが発生する場合があります。
  • ウール独特のにおいがする
    動物繊維の特性上、洗濯時の脱水後など湿った状態で独特のにおいを感じる場合がありますが、乾燥後はにおわなくなります。

本稿は繊維加工会社・試験機関への取材と参考文献を元に編纂しました。
参考文献:『羊毛の構造と物性』日本羊毛産業協会編 繊維社刊

サイズについて詳しく

  • Hide 178cm-68kg
    Size L (Friar Brown)

    • Hide 178cm-68kg
      Size L (Friar Brown)

      • Shiori 167cm-55kg
        Size S (Gray Marl)

        • Shiori 167cm-55kg
          Size S (Gray Marl)

          • Ken 169cm-55kg
            Size S (Blue)

          • Ken 169cm-55kg
            Size M (Gray Marl)

          • Matsu 169cm-69kg
            Size M (Granite Green)

          • Matsu 169cm-69kg
            Size M (Friar Brown)

          • Ippei 172cm-62kg
            Size M (Charcoal Marl)

          • Ippei 172cm-62kg
            Size L (Friar Brown)

          • Pony 173cm-76kg
            Size L (Friar Brown)

          • Pony 173cm-76kg
            Size XL (Charcoal Marl)

          • Kim 175cm-70kg
            Size M (Blue Gray)

          • Kim 175cm-70kg
            Size L (Mustard)

          • Nacho 180cm-68kg
            Size L (Mustard)

          • Nacho 180cm-68kg
            Size XL (Charcoal Marl)

            • Ken 169cm-55kg
              Size S (Blue)

            • Ken 169cm-55kg
              Size M (Gray Marl)

            • Matsu 169cm-69kg
              Size M (Granite Green)

            • Matsu 169cm-69kg
              Size M (Friar Brown)

            • Ippei 172cm-62kg
              Size M (Charcoal Marl)

            • Ippei 172cm-62kg
              Size L (Friar Brown)

            • Pony 173cm-76kg
              Size L (Friar Brown)

            • Pony 173cm-76kg
              Size XL (Charcoal Marl)

            • Kim 175cm-70kg
              Size M (Blue Gray)

            • Kim 175cm-70kg
              Size L (Mustard)

            • Nacho 180cm-68kg
              Size L (Mustard)

            • Nacho 180cm-68kg
              Size XL (Charcoal Marl)

              • Natsumi 152cm-43kg
                Size XS (Granite Green)

              • Rin 156cm-49kg
                Size XS (Granite Green)

              • Rin 156cm-49kg
                Size S (Gray Marl)

              • Eriko 158cm-47kg
                Size XS (Granite Green)

              • Eriko 158cm-47kg
                Size S (Gray Marl)

              • Kanade 161cm-56kg
                Size XS (Granite Green)

              • Kanade 161cm-56kg
                Size S (Blue)

              • Shiori 167cm-55kg
                Size S (Gray Marl)

              • Shiori 167cm-55kg
                Size M (Granite Green)

              • Yumiko 170cm-59kg
                Size S (Blue)

              • Yumiko 170cm-59kg
                Size M (Blue Gray)

                • Natsumi 152cm-43kg
                  Size XS (Granite Green)

                • Rin 156cm-49kg
                  Size XS (Granite Green)

                • Rin 156cm-49kg
                  Size S (Gray Marl)

                • Eriko 158cm-47kg
                  Size XS (Granite Green)

                • Eriko 158cm-47kg
                  Size S (Gray Marl)

                • Kanade 161cm-56kg
                  Size XS (Granite Green)

                • Kanade 161cm-56kg
                  Size S (Blue)

                • Shiori 167cm-55kg
                  Size S (Gray Marl)

                • Shiori 167cm-55kg
                  Size M (Granite Green)

                • Yumiko 170cm-59kg
                  Size S (Blue)

                • Yumiko 170cm-59kg
                  Size M (Blue Gray)

                  推奨サイズ / Recommended Size

                  Unisex
                  Size XS S M L XL
                  体重 / Weight
                  kg
                  42~53 51~61 59~69 67~78 76~85
                  胸囲 / Chest
                  cm
                  78~84 80~88 84~95 92~102 100~110

                  製品サイズ / Product Size

                  Unisex
                  単位:cm
                  Size XS S M L XL
                  着丈 / Length 61 65 67.5 69.5 71.5
                  身巾 / Body Width 43.5 48.5 51 55 59
                  裾巾 / Hem Width 42.5 47.5 50 54 58
                  裄丈 / Neck to Sleeve 72 78 80.5 83.5 86.5
                  袖口巾 / Sleeve Opening 8.5 9 9.5 10 10.5
                  ファスナー長さ / Fastener Length 31 32 33 34 35

                  上記は製品購入時の未洗濯状態の数値です。記載の数値から洗濯後の吊り干しでおおよそ縦に1cm伸び、横に1.5cmほど縮みます。

                  ※製品サイズに1-2㎝の個体差が生じる場合があります。
                  ※収縮率には若干の個体差があり、洗濯機の種類やコース設定などの違いでも変わる場合があります。
                  ※低温設定の乾燥機の使用で自然乾燥時よりも縮む場合がありますが、再び洗濯して吊り干しすることで改善します。
                  ※洗濯乾燥後に縮みが気になる場合は、生地を伸ばしながらスチームアイロンをかけることで改善できます。

                  山と道の100% Merino Lightシリーズにはワイドフィット/スタンダードフィット/スリムフィットがあり、100% Merino Light Hoodyはスリムフィットです。

                  サポート

                  生地の移染について

                  Blue、Mustard、Navyの本製品と白や淡色のシャツが汗や雨で濡れた状態で擦れると色移りする場合がありますのでご注意ください。

                  生地の斜行について

                  洗濯後の濡れた状態で生地の斜行(ねじれ)が発生します*が、吊り干しでの乾燥後に一定程度改善します。

                  *斜行の度合いには個体差があります。

                  乾燥機の使用について

                  2021年モデルでは洗濯表示でOKとしていた低温設定での乾燥機の使用を2022年モデルではNGとしていますが、乾燥機での乾燥では洗濯後の斜行が戻らない*以外はご使用に問題ありません*。

                  *斜行は再び洗濯と吊り干し乾燥を行うことで一定程度改善します。*乾燥機の使用で着丈が2ー3cm短くなりますが、再び洗濯と吊り干し乾燥を行うことで改善します。

                  製品ケアについて

                  • メリノウールは優れた消臭機能を備えているため、頻繁に洗う必要はありません。
                  • 山と道の100%メリノウールは縮みの起きにくい生地のため、洗濯機の「おしゃれ着コース」など、デリケートな衣類を弱い水流でやさしく洗うコースで洗濯が可能です。
                  • 虫に喰われやすいため防虫剤や密閉袋等の防虫対策を行って保管してください。
                  • 繊維が短いため、毛玉や毛羽立ちが起こりますが、洗濯するうちに毛羽がある程度落ちて毛玉はできにくくなっていきます。

                  SUPPORT「製品ケア」をご確認ください

                  さらに詳しい洗濯や保管方法、シワや縮んでしまった時の対処法については、SUPPORT「製品ケア」内、100% Merino Seriesのページで写真や動画を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。

                  お支払いについて

                  • お支払いはご注文時にお願いします。
                  • お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
                  • クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
                  • 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
                  • 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
                  • 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。

                  発送について

                  • ご購入後に注文確認メールをお送りします。
                  • 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
                  • 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
                  • 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
                  • 別々に注文した製品の同梱発送はできません。

                  沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
                  送料:500円
                  沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
                  送料:500円(離島)/950円(沖縄県)

                  サイズ交換について

                  ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。

                  • 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ございません。
                  • 交換は製品到着後5日以内に限ります。
                  • 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合がございます。

                  修理について

                  天然繊維であるメリノウールは優れた調温・調湿機能や消臭機能など素晴らしい特性を持ちますが、同時に虫食いや摩耗などで糸が切れ、穴があきやすいという弱点を持っています。

                  穴あきや経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。

                  フェルティングによる補修について

                  メリノウールのカットソー製品の糸切れや虫食いから起こる穴あきは、フェルト専用の針でウール原毛と共に刺し固める技法=フェルティングによるセルフリペアが可能です。また、山と道では製品と同色の原毛を使用したフェルティングによる修理も承っています。

                  フェルティングによる修理方法と山と道のメリノウールカットソー製品の修理について、詳しくは、山と道JOURNALS『山と道修理部通信#1 メリノウールの穴を補修する』をご覧ください。

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