



THREE
638g
¥27,500+Tax
はじめに
山での動きやすさを重視した中型バックパック
山と道オリジナルカラーのX-Pac素材を使用した、ラフに使えるタフなバックパックです。
体の動きを邪魔しないテープ式のヒップベルトで10kg程度の荷物を快適に背負いながら、アップダウンの激しい日本の山を軽快に歩くことができます。
大容量のフロントポケットはハイカーそれぞれのスタイルに合わせ、3種類を用意しました。
カラーバリエーション
STANDARD
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Winter Moss
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Dune
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Ebony
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Deep Navy
MESH
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Winter Moss
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Dune
-
Ebony
-
Deep Navy
ZIP
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Winter Moss
-
Dune
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Ebony
-
Deep Navy
スペック
Made in Akita, Japan
Capacity:
Size M 40L / 2440-cu in
Size L 45L / 2745-cu in
Weight:
Size M 638g / 1.40lb
Size L 686g / 1.51lb
Pack material:
X-PAC VX21
Side pocket material:
Lycra Twill
Bottom material:
X-Pac VX21
Back panel material:
3D Mesh / 200D HT Nylon Oxford
Fastner:
YKK Aquaguard #5
Accessories:
Back Pad 15+
Hip belt
Reflective bungee cord
Repair tape
制作ノート
タフで使いやすく
夏目彰(山と道)
山と道の最初のバックパックONEのコンセプトは、軽量性を重視したULバックパックでありながらフレーム内蔵で腰荷重できるバックパックを作ることだった。だが、軽量化のため強度や耐久性はある程度犠牲にした部分もあり、それから数年が経ち、今度は強度や耐久性や使いやすさを重視した、誰にでも安心して使えて、かつ自分にとっても使いやすく気持ちのいいバックパックを作りたいという気持ちが湧いてきた。
そしてもうひとつ、その数年間の間に自分のハイキングスタイルも変化して、ONEでは大き過ぎる場面が増えていたことも事実だった。そこで当初はONEを小型化したものを試作していて、それが山と道TWOになる予定だったのだけれど、テストを重ねるうちに自分のなかで沸いた疑問点を解決することができず、TWOはひとまずペンディングすることにした。それと同時に山と道MINIを大型化することも考えていて、それが結果的に山と道THREEになったのだった。
とはいえ、THREEは単純にMINIを大型化したものではない。MINIのようにスピーディに気持ちよく体を動かせることを前提に考えながらも腰荷重もある程度できるバックパックにしたかった。バックパックが背中にフィットしなおかつ腰に荷重が載るよう、微調整を何度も繰り返した。
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最終試作段階のTHREE。この時はまだヒップベルトに取り外し式のパッドを付けていた。
当初はヒップベルトにパッドを付けていたけれど、それだと腰の動きが妨げられる。北アルプス縦断ハイクでのテストなどを通じてバックパックの構造さえしっかりデザインできていれば、テープでもある程度腰に荷重できるという結論に達し、パッドは取り外すことにした。ただ、テープが細いと腰に食い込むので、当初テストしていた25mmのテープから現在の38mmのテープに変更した。
結果、THREEはフレームレスではあるけれど上半身からヒップ上部にかけて荷重することである程度の荷物を快適に背負うことができるようになった。ヒップベルトでがっちりと腰を固めてしまう構造だと、腰荷重はしっかりとできるけど、どうしても腰まわりの動きが阻害されてしまう。ヒップベルトをテープにすることで、腰まわりの動きを阻害することなく、気持ちよく体を動かせることができる。
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1週間分のハイクの装備を詰めこむ(山小屋で食事をとるなど実質的には約3日分の食料)。
本体の開閉方法もいろいろ考えたけれど、結局はとてもシンプルに止水ファスナーで開閉する方式に落ち着いた。ファスナーは壊れる可能性もあるけれど、小型のバックパックでファスナーで開閉する方式のものはいくらでもあるし、それよりも使いやすさを重視した。巾着式よりも素早く荷物にアクセスできるし、容量いっぱいまで本体生地の無駄なく荷物を入れられる点も気に入っている。
結果として、THREEはONEともMINIとも違う独自の個性を持つバックパックに仕上がった。UL装備なら数泊のハイキングに対応できるし、荷物の増えるウインターハイクにもおすすめだ。シンプルでタフで、誰でも安心して使ってもらえるバックパックに仕上がったと思っている。
機能とデザイン
山で動きやすいデザイン
THREEはヒップベルトで荷重を腰上部に引き寄せ背中と腰で分散するように設計しており、下半身を動かしやすいバックパックになっています。
がっしりとしたヒップベルトが付いたバックパックのように腰で荷重する構造ではありませんが、腰を固めないことによって下半身が動きやすく、軽量なフレームレス設計に関わらず10kg程度の荷重まで快適に背負うことが可能です。
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ヒップベルトを閉め、お尻の上に荷重を感じられるようにショルダーストラップの長さを調節してください。調節が終わったら最後にロードリフターを引き、背中にバックパックを密着させます。
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取り外し可能な38mm幅のヒップベルトは荷重を支えるためではなく、荷重をヒップ上部に引き寄せ、背中と腰に分散して背負うためのものです。山と道Zip Packを取り付けることができます。
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3Dメッシュの背面にはフレームとしてBackPad15+が入っており、取り出してスリーピングパッドの補助にも使えます(お好みに応じてパッドは自由に交換してください)。
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ライクラのサイドポケットには500mmのペットボトルが2本+α入ります。歩きながらサイドポケットにアクセスしやすいようデザインしていますが、取り出しにくい際には写真のようにショルダーベルトの下部のコキを緩めてからサイドポケットにアクセスしてください。
3種類から選べる大容量フロントポケット
大型のフロントポケットは、それぞれ個性の違うStandard、Mesh、Zipの3種類をご用意しました。クライミング用ヘルメットがすっぽり収まるほどの大容量で、テントやグラウンドシート、レインウェアなども余裕を持って収納することができます。
ただ、荷物を入れすぎるとどうしても荷重バランスは崩れますので、荷物を入れた際も荷重が腰骨に乗るよう、フロントポケットは本体中段に配置しました。
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Standard
本体と同じX-pac生地で、マチを大きくとり大容量に仕上げています。トップは開いていますが防水性の高いX-pacなので、小雨程度ならあまり気にせず使うことができます。中身が見えないので見た目を気にせず荷物を入れていただくことができます。夏山から雪山まで年間を通じて使いやすいポケットです。
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Mesh
ハードメッシュのポケットです。マチを大きくとり大容量に仕上げています。ポケットの中身が見えるので物を探しやすく、雨や結露で濡れたテントやレインウェアを入れても気になりません。ULハイカーには人気の高いメッシュポケットですが、雨の多い日本での使用は好き嫌いがわかれると思います。
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Zip
山と道MINIと同様の止水ファスナーで開閉できるポケットです。形状の違いから上記ふたつのポケットよりも若干容量が小さくなりますが、防水性の高いX-Pac素材なので強い雨でなければ安心してお使いいただけます(完全防水ではありません)。雪山やバックカントリーツアーでの使用をメインに考えている方にお勧めです。
アクセスしやすいトップファスナー
ファスナーによるメインコンパートメントの開閉は、巾着式よりも荷物へのアクセスが格段に簡単でスピーディです。
また、巾着式やロールトップ式のように絞る必要がないため、容量ギリギリまで荷物を入れることができます。
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巾着方式よりも格段に早く、ラクに開閉できます。
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ファスナーが開いた状態でも生地が立ち、荷物の出し入れが容易です。
各部のディテールと優れた拡張性
ハイカーができるだけ快適にストレスを感じることなく歩き続けられるよう、細かい部分まで使いやすさに徹底的にこだわりました。
またボトムのアタッチメントループ、フロントポケット前のバンジーコード、スノーシューも固定できるサイドストラップなど、装備の増えるウインターハイクにも十分対応できる優れた拡張性があります。
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マチを設けた大型のフロントポケットはヘルメット+αの容量があります。
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フロントポケット前面のバンジーコードはクリップフックで簡単に解放でき、荷物を取り外す際やパッキング時もストレスがありません。
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Standard、Meshはストレッチコードを外して赤いテープを引くとポケットが大きく開きます。
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ポケットを閉じる際にはコードを引っ張るとワンアクションで閉じることができます。
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ボトムのアタッチメントループはスリーピングパッド等を外付けした際フロントポケットの下に収まるよう設計しています。穴の開きやすいサイドポケット底部もX-Pacで補強しています。
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スノーシューなどを外付け出来るよう、サイドのコンプレッションストラップはフロントでも留められるよう長めに設計しています。
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ヒップベルト、サイドストラップなどのバックルは雪や氷が詰まりにくい形状になっています。
素材
耐久性と防水性に優れたX-Pac VX21
X-Pac VX21は山と道のバックパックONE、MINIのボトムにも使われている強度、防水性に優れた生地で、耐摩耗性の210デニールのナイロン、中層に防水のポリエステルフィルム、裏面に50デニールのポリエステルタフタとダイヤ状に強度の高いブラックポリエステルX-Plyを配し、ハイドロステート防水構造技術を組み合わせた耐久性と防水性に優れたマルチレイヤー素材です。
*2019年モデルより、THREEに使用しているX-Pac VX21はDIMENSION-POLYANT社に別注をかけたオリジナルカラーとなりました。
X-Pac VX21
素材:210Dナイロン、ブラックポリエステル X-PLY、ポリエステルフィルム、50Dポリエステル(DWR-耐久性撥水加工)
生地重量:203g/m
独自テストの性能値(生地のロットによって誤差が生じます)
引張り強度(JIS L 1096 A法)たて123kg よこ119kg
引裂き強度(JIS L 1096 A法)たて12.2kg よこ9.9kg
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Winter Moss
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Dune
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Ebony
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Deep Navy
サイズについて詳しく
Size | M | L |
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体重 (Weight) kg |
42~69 | 67~85 |
胸囲 (Chest) cm |
78~95 | 92~110 |
身長 (Height) cm |
150~175 | 170~190 |
背面長 (Back Length) cm |
45~54 | 54~57 |
大まかな目安として身長175cm以上の方はLサイズがおすすめですが、身長170cmでLがジャストサイズな方もいらっしゃいます。可能であれば試着してからのご購入をお薦めします。
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*ショルダーストラップの長さは付け根から芯材の端までの直線距離となります。
*背面長は弊社の測定方法によります。詳しくはONEカスタムオーダーのページをご参照ください。
*適切なサイズとフィッティングであれば、ヒップ上部(仙骨と背骨の境目)に荷重がかかる設計になっています。
ご注意
製品ケアについて
*THREEは防水性の高いX-Pac生地をしていますが、完全防水ではありません。濡らしたくない荷物は防水のパックライナーに入れるか、ザックカバー等をご利用ください。
- 洗濯機は使用せずに手洗いしてください。
- 洗濯は製品が浸る程度のぬるま湯に中性洗剤を適量入れて行なってください。
- 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
- 洗濯はパッドなどの取り外し可能なパーツは外して行なってください。
- 汚れが目立つ箇所は洗濯専用ブラシや柔らかいスポンジなどで部分洗いをしてください。
- 洗剤が残らないようすすぎは十分に行なってください。
- バックパックの口を下に向けて水気を切り、日陰でよく乾燥させてください。
- 風通しが良く直射日光の当たらない場所で保管してください。
- アイロンは使用しないでください。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いいたします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、ご注文受付メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書はメール「納品書兼領収書の発行につきまして」に添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後にご注文確認メールをお送りします。
- ご入金確認後、7営業日以内に製品を発送します。
- 製品が発送された時点で製品発送完了メールをお送りします。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中等により配送に遅延が発生する場合があります。
【日本国内のお客様】
沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
送料:550円
沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
送料:550円(離島)/1,000円(沖縄県)
【海外のお客様/Overseas customers】
EMSで発送します。送料はお住いのお国、地域によって異なります。
Ships by EMS. Shipping costs vary depending on your country and region.
サイズ交換について
ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は、交換対応をいたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ「キャンセル・返品・交換について」よりお問い合わせください。
- 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
- 交換は製品到着後7日以内に限ります。
- 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。
【付属リペアテープについて】
- 補修は簡単ですので、リペアテープはエマージェンシーキットに常備してください。
- 破れた箇所よりも大きく切り出したリペアテープを表/裏それぞれに貼って補修をしてください。
- リペアテープの角を切り落としたり、円形にカットすると剥がれにくくなります。