山と道

Alpha Anorak

416g

¥38,500(税込)

販売予定

販売予定については「製品販売スケジュール」よりご確認ください。

はじめに

雪山のための保温行動着

激しい寒暖差のなかで行動と停滞を繰り返す雪山を、快適に行動できるアクティブ・インサレーション(保温行動着)です。

フリースのような暖かさと着心地の良さがあり、136g/㎡と厚手で高通気のポーラテック・アルファダイレクトを使用。身体の熱を効率的に外に逃しながら雪の中を快適に行動でき、停滞時は高い保温性が身体を寒さから守ります(通気性の高い素材のため強風時にはハードシェルを上に羽織ってください)。

街から雪山へ行き、風雪にまみれ、テントで眠り、また街に帰る。その間、ずっと着続けることができる雪山用ミドルレイヤーです。

2021年モデルより表地を新たなパーテックス・カンタムエアにチタン加工を施した独自素材に変更し、従来よりも軽量かつ耐摩耗性に優れ、通気性が倍以上に向上した一方で保温性も高くなりました。

カラーバリエーション

  • Brown
  • Purple
  • Black
  • Navy

*Navyは試作生地で作成したサンプル品のため、製品とは若干色味が異なる場合があります。

スペック

Made in Akita, Japan

Material:
Facing: Pertex Quantum Air Titanium Coated (100% Nylon) 40g/㎡
DWR(耐久性撥水加工)
Lining: Polartec Alpha Direct (100% Polyester) 136g/㎡
Pocket Liner Mesh: Micro Mesh (100% Polyester)

Weight:
416g (Size M)

Size:
Unisex | XS / S / M / L / XL

制作ノート

雪山での理想の行動着を求めて

夏目彰(山と道)

雪山の寒暖差は夏山以上に極端だ。

夜や朝方にー20℃を越えるときがあるかと思えば、昼間は陽光がさんさんと降りそそぎ、歩きながら汗をかくときもある。かと思えば、尾根を越えた瞬間に強風に見舞われてまた縮み上がったりと、着たり脱いだり、ウェアリングにはいつも悩まされていた。

そんな僕にとって(そして、同じ悩みを抱えているであろう多くの人にとっても)、ポーラテック・アルファという素材の登場は驚きだった。

雪山の過酷な環境のなかで、あまり着たり脱いだりはしたくない。できればずっと同じウェアリングで歩き続けたい。それを可能にしたのが、ポーラテック・アルファだった。

「行動中に着れる化繊ダウン」という触れ込みのポーラテック・アルファは、その言葉通り、化繊ダウンの暖かさを持ちながら通気性がとても高い。通常の化繊ダウンは行動着として着ると蒸れてしまうが、アルファは汗抜けが良く蒸れにくいので、行動着としても着られるのだ。

アルファの登場で、雪山を行動して、寝て、街に帰ってくるまでずっと同じウェアリングで済ませることが可能になった。けれど服の機能、デザインにおいては、僕が雪山ハイクに必要だと感じている要素をすべて満たしているものは見当たらなかった。

Winter Hike Pantsの制作ノートでも触れたように、僕は雪山用ウェアはポケットが重要だと考えている。雪山でも夏山と同じく行動食や地図、オーバーグローブなど、行動中に取り出したいものは多いけれど、冬の過酷な環境ではバックパックを降ろして取り出すのは夏山以上に面倒に感じる。そしてスマートフォンやカメラなど寒さに弱いバッテリー機器をポケットに入れて体温で暖められることも重要だろう。

また上記のように雪山の寒暖差は夏山以上なので、アルファといえども適切なデザインを施されていなければ、雪山の寒暖差を乗り越えていくことができない。アルファの優れた点は、就寝時から行動中に至るまでレイヤリングを気にせず、ずっと着続けられることにあるのだが、行動に主眼を置いた薄手の作りでは極寒の状況では保温力が足りないかもしれないし、逆に厚すぎても日差しの強い状況下ではオーバーヒートしてしまうかもしれない。

僕の理想とするものは1着でできるだけ多くの状況に対応できるジャケットだった。

これらの条件を満たすことを目指し、デザインに取り掛かった。素材にはアルファよりもさらに通気性と速乾性の高い、ポーラテック・アルファダイレクトという新素材を使用することができた。アルファには従来の化繊ダウンのように裏地が必要だが、フリースのような状態に仕立てられているアルファダイレクトは裏地が必要ないため、通気性がより高いのだ。

表地にはアルファダイレクトの機能を充分に発揮できるよう、軽量で耐久性もありながら通気性がとても高いパーテックス・カンタムエアを使用した。

腹部にはたくさんの物を収納できるよう、2気室に分かれた大型のポケットを付けた。山と道サコッシュ以上に物を入れられるので、地図や行動食やオーバーグローブなど歩きながら必要なものにすぐにアケセスできるし、体温でスマートフォンなどのバッテリーを温めておくこともできる。さらにポケットのアルファダイレクトを二重にすることにより、腹部の保温力を高めることにした。Merino Hoodyの制作ノートでも書いているように、腹部を暖めることはとても重要だと考えているからだ。

雪山の激しい寒暖差に対応するため、脇には大きなベンチレーションを付けた。いくら通気性の良いアルファダイレクトとはいえ激しく体を動かせば熱くなるときもあるが、そんな時にいちいち着たり脱いだりしていたらせっかくアルファダイレクトのジャケットを着ている意味がないからだ。一方で寒い時にかぶるフードは高めの襟にし、顎のあたりまでしっかり覆えるようにした。さらに雪山では手の冷えも厳しいのでサムホールを設け、手の甲も暖められるようにした。

雪山でずっと着続けることが前提なので、脱ぎ着のしやすさより、その機能性を優先すべきであると考えた。なので、形状がアノラックになったのは必然だった。それにより収納力の大きいポケットを配置し、腹部の保温性を高めることができたからだ。

雪山を歩きながら、ずっと不満に思っていたことや欲しかった機能を何度もテストを繰り返しながらすべて盛り込み、寒暖差の激しい雪山でも快適にずっと着続けられる道具(衣類)を形にすることができた。山と道 Winter Hike Pantsと合わせれば、街から雪山に行き、風雪にまみれ、テントで眠り、また街に帰ってくるまでずっと同じウェアリングで過ごすことができる。

Alpaha Anorakはここに記したように細かい仕様が多くて、当初相談をしていた工場では生産を最終的に断られてしまったことも追記しておきたい。よい雪山を!

(2017年)

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制作ノート_2

チタンスパッタリング加工と
アシュラ男爵テストモデル

夏目彰(山と道)

2021年モデルから、Alpha AnorakとLight Alpha Vest/Jacketの表生地を、新しく独自のチタン・スパッタリング加工を施したパーテックス・カンタムエアに変更した。新しい生地を使った製品を送り届けるまでに、僕たちが何を考え、テストしてきたのかを伝えたい。

新しい生地を採用して解決したかったことは、

  1. 耐摩耗性を上げて、生地の引きつれを軽減すること
  2. より高通気な素材を使って行動中の蒸れをさらに軽減すること

このふたつだった。ところが生地は簡単に見つからず、ようやく出会えたのが今回採用した新しいカンタムエアの生地だったのだが、同時に新しい課題も見つかった。

新しい生地を探している頃は、保温行動着は通気性が高いほど行動中にヒートアップしなくて良いと考えていたが、プリマロフト・ネクストやオクタなどの新しい素材を使い表生地もなくした超高通気の保温行動着が登場してくると(山と道も数年前から同様の製品を開発中である)、高通気であり過ぎる弊害も見えてきた。

当たり前ではあるが、高通気は寒いのである。通気の度合いの塩梅が重要で、それは人それぞれのアクティビティや行動の種類や長さ、発汗の度合いにも左右される。

では、この通気がより高くなったカンタムエアはより良い道具に進化したと言えるのだろうか? 高通気で抜けが良くなるのは歓迎ではあるが、寒くなるのは、秋冬の行動着としては逆に退化したとも言える。通気で寒くなったぶんをどうにか補完できる方法はないかと考えた(単純にアルファダイレクトを厚くするという案もあるが、それは本末転倒である)。

日々、山と道具に向き合っていると、「アウトドアの全ての衣類や道具のゴールは、身体の熱をどう守り、どう熱をコントロールするか」と感じることがある。

熱は大まかに「熱伝導」「対流」「熱放射」の3つに分かれる。「熱伝導」は直接触って熱い、冷たいと熱が伝わってくる現象。「熱対流」は風や水のこと。「熱放射」は太陽やストーブの電磁波が伝える暖かさだ。アルファダイレクトを使った製品は、空気を閉じ込めて暖かさを作り出しているので、「熱伝導」「熱対流」が大きな要素になる。では残る「熱放射」を要素として加えられないかと考えたのが、今回のチタンスパッタリング加工だった。

実際に生地を加工してみて、製品サンプルを羽織ってみると、生地の裏側にコーティングしたチタンが身体の体温を反射(=熱放射)して暖かくなるのを感じる。しかし、実際にフィールドに出ると、より暖かくなっているのか、より高通気で快適なのかが、今ひとつわからない。良くなっているように感じるが、確信を持って、「道具が進化しました」といった実感を持てない。

そこで考えたのが僕たちが通称「アシュラ男爵モデル」と呼んでいるテストサンプルだ。昔のTVアニメが好きだった人ならこの名前の由来をわかってくれるに違いない。左右それぞれ違う生地で製品サンプルを作り、実際にフィールドテストを重ねながら、それぞれの生地の違いを確かめていった。

「アシュラ男爵モデル」のテストの結果、過去の製品と比べると、実感としてより抜けが良く、停滞時には保温性の高さを感じることができた。風速も10ー15mくらいの雪山の稜線でもテストをして、高通気とはいえ前回までのモデルと比べても大きく風への抵抗力が落ちていないことも実感することができた(個人的な経験だと風速15mを越えると危険だ)。

時間はかかったものの、こうして僕たちは新しい表生地を採用した製品を送り届けることができたのだ。これからも色々な製品テストで「アシュラ男爵モデル」を作ってテストをしていくだろう。(2021年4月)

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機能とデザイン

大型のフロント&サイドポケット

手袋や行動食、地図やカメラやサングラスなど、ハイク中すぐに取り出したい道具を入れられ、手袋をしたままでも出し入れしやすいポケットがないことが、私たちがウインターハイク用の行動着に感じていた問題点でした。

そこでAlpha Anorakには大型のフロントポケットを装備し、さらに腹部のポーラテック・アルファダイレクト生地を二重にすることで、腹部の保温性も向上させました。ハイク中に必要なものがすべて1箇所に入れられるフロントポケットの利便性は、雪山で必ず実感していただけます。

大きく開くサイドジッパー&ベンチレーション

雪山での行動着として幅広い温度帯に対応できるよう、脇下にはベンチレーションと脱着用サイドジッパーを設けました。双方とも大きく開きますので体温調整がしやすく、脱着も容易です。

各部のディティール

雪山の行動着として求められる機能を随所に盛り込みました。

素材について

抜群の通気性と保温性を両立するポーラテック・アルファダイレクト

  • 抜群の通気性と保温性の両立
  • 優れた軽量性とコンパクトさ
  • 抗菌防臭効果が半永続的に続くポリジン加工

従来の天然ダウンや化繊ダウンは「蒸気を封じ込める=蒸れやすい」という素材的特徴がありましたが、行動時に積極的に着用することを目的として開発されたポーラテック・アルファは、高負荷の運動時も湿気を外に放出する通気性と保温性のバランスを高次元で実現しています。

さらに、Alpha Anorakに採用しているポーラテック・アルファダイレクトは、従来のポーラテック・アルファが裏地を必要としたのに対して、素材そのものの形状安定性を高めることによって裏地を無くすことが可能になり、より高い通気性能と軽量性、圧縮性、速乾性能を持っています。

また、ポーラテック・アルファ/アルファダイレクトには素材そのものに低濃度の銀イオンにより微生物やバクテリアの繁殖を安全に抑制するポリジン加工が施されているため、通常の衣服の寿命をはるかに超える抗菌防臭機能を持っています。

Material:
Polartec Alpha Direct (100% Polyester) 136g/㎡

Spec:
破裂 JIS L 1096 A(自社試験)
465kPa

保温 JIS L 1096 A(自社試験)
55.9%

保温 ASTM F1868(メーカー公表値)
Min : 0.80CLO Max:1.60CLO

山と道が独自にチタン加工を施したパーテックス・カンタムエア

表地には、極めて通気性の高いパーテックス・カンタムエアの裏面に独自の「チタニウム・スパッタリング加工」を施し、保温性を高めた山と道独自素材を採用しました。

約70cc/(㎠・s)という高い通気性を実現するため、カンタムエアは織り密度を極限まで緩くしており、強度を補填するため生地の裏面に通気性を妨げない極薄のPUコーティング加工を施しています。摩擦のかかりにくいローカウント糸を採用し、コーティングが生地に含浸することで表面の滑りが良く、ベルクロなど硬い素材との磨耗に対する高い耐久性を実現しています。さらに糸に仮撚り加工を施すことで、動きやすい適度なストレッチ性を合わせ持ちます。

裏面に施した「チタニウム・スパッタリング加工」は、極めて薄い金属(チタニウム)膜を生地にコーティングする技術で、分子レベルで生地表面に付着するため、風合いや通気性を妨げることなく、身体の熱を蓄え体温の放射を防ぐという機能性を付与します。

Material:
Facing: Pertex Quantum Air Titanium Coated (100% Nylon) 40g/㎡
DWR(耐久性撥水加工)

Spec:
引裂 JIS L 1096 D(自社試験)
たて0.5kg よこ0.6kg

引張 JIS L 1096 A(自社試験)
たて29kg よこ25.6kg

通気 JIS 1096 A(自社試験)
71.9cc/(㎠・s)

サイズについて詳しく

推奨サイズ/Recommended Size

Unisex
Size XS S M L XL
体重/Weight
kg
42~53 51~61 59~69 67~78 76~85
胸囲/Chest
cm
78~84 80~88 84~95 92~102 100~110

製品サイズ/Product Size

Unisex
単位:cm
Size XS S M L XL
着丈/Length 69 73 75 77 80
身巾/Body Width 54.5 59.5 62 66 71
裾巾/Hem Width 50.5 55.5 58 62 67
裄丈/Neck to Sleeve 83 87 90.5 94 97
袖口巾/Sleeve Opening 9.5 10 10.5 11 11.5

ご注意

・Alpha Anorakはミドルレイヤーの行動着として設計しており、アウターシェルではありません。
・高い通気性能がある一方で風を通しますので、強風下では上にハードシェル等をレイヤリングしてください。
・防水機能はありません。

製品ケアについて

スパッタリング加工で生地裏面にコーティングされているチタンは洗濯等の繰り返される摩擦によって粒子が剥がれていきます*が、正しくケアいただければ、より長くコーティングを保つことができます。
*下水へと流れるチタン粒子は極めて微量であり、環境に影響を及ぼすものではないとされています。

  • 洗濯機を使用する場合は、洗濯表示に記載の通りデリケートな衣類などに向いた弱水流コースに設定し、ネットに入れて洗ってください。
  • 洗剤の種類によってはごく稀に金属と化学反応を起こして変色する場合がありますので、漂白成分や酵素成分の入った洗剤は使わず、中性洗剤を使用して洗ってください。
  • 洗剤成分がチタンを剥離させてしまう恐れがあるため、長時間の漬け置きは避けてください。
  • 洗濯後は強く絞らず、乾燥は日陰で吊干ししてください。
  • アイロンがけ、ドライクリーニングは行わないでください。
  • 購入時に裏地の毛羽落ちが目立つ場合は一度洗濯を行ってください。

お支払いについて

  • お支払いはご注文時にお願いいたします。
  • お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
  • クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
  • 銀行振込の場合は、ご注文受付メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
  • 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
  • 領収書はメール「納品書兼領収書の発行につきまして」に添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。

発送について

  • ご購入後にご注文確認メールをお送りします。
  • ご入金確認後、7営業日以内に製品を発送します。
  • 製品が発送された時点で製品発送完了メールをお送りします。
  • 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中等により配送に遅延が発生する場合があります。

沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
送料:550円
沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
送料:550円(離島)/1,000円(沖縄県)

サイズ交換について

ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は、交換対応をいたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ「キャンセル・返品・交換について」よりお問い合わせください。

  • 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
  • 交換は製品到着後7日以内に限ります。
  • 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。

修理について

山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。

再入荷連絡


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