山と道 京都 限定手ぬぐい
「In Action」By Naomi Kazama
販売のお知らせ

2023.09.25

9月29日(金)より、山と道 京都 限定で、オリジナル手ぬぐい「In Action」By Naomi Kazamaを販売します。

手ぬぐいのアートワークを手掛けるアーティスト、カザマ ナオミさんをご存知でしょうか?

山と道の直営店(材木座・京都)、そして共同経営の台北samplus。全ての直営店にカザマ ナオミさんの作品を飾っています。これまで数多くのイベントを共にし、そのイベントごとに限定の手ぬぐいを制作する際にアートワークをお願いしてきました。

そして今回、山と道の直営店限定の手ぬぐいを新たに制作することにしました。第一弾は山と道 京都です。ナオミさんがこれまで制作してきたブラシストローク(筆で描かれた筆触)の作品の中からピックアップして、手拭いのアートワークとしてダイナミックに描かれています。

こうして完成した山と道 京都限定の手ぬぐい「In Action」By Naomi Kazamaについて、カザマ ナオミさんご本人に山と道代表の夏目がお話を伺いました。


— 今回の山と道 京都の手ぬぐいに描かれた作品について教えてください。

これはもともと以前、実験的に作っていた作品アーカイブなんです。それをどう切り取るかということが一番ダイナミックであり重要で、手ぬぐいということもあり、巻いた時のことを考えてこのサイジングとカラーを選びました。

左からPoy、Cream Soda、Basic、River

— このブラシストローク(筆で描かれた筆触)は自分で筆を手で動かして作られたんですよね。

そうですね。でも、「インアクション」は行為をなくすっていう意味なんですが、でもそれは「何もしない」という意味ではなく、「作意を取る」という意味で捉えています。同じような言葉で「無為自然」という言葉があるんですが、道教や哲学的な文脈で使われていて「自然の流れに従う」「作為をなくし、無意識のままに行動する」という意味があります。だからアクションをしてるんだけれども、この手ぬぐいのブラシストローク(筆で描かれた筆触)の作品も作意がないというか、「インアクション」に共通している部分があると思うんですよね。

— ナオミくんはいつも無意識や自然をすごく意識してますよね。 無意識にかっこいい自然体に自分もなりたいですね。

動きってアクションっていう意味だと思うんですけど、でもその中に何かをしてやろうとかそういう意図がない美しさがあるような気がするんですよね。自然の流れに身を任せて描いてきた動きの美しさ、無意識に表れた美みたいなものにすごい惹きつけられるんです。

【手ぬぐいに施した注染について】

カザマ ナオミさんのアートワークを、大阪府堺市の染め工場「ナカニ」さんにお願いし注染と呼ばれる伝統的な技法で染め上げ製作しています。

注染とは明治時代に大阪で生まれた技法で、布をじゃばら状に重ね、表からと裏からの二度染めるため、裏表なく美しく仕上がります。更に注染には多くの工程があり、全てが職人の手作業で行われます。そのため一つとして同じものが存在しないのも特徴のひとつです。

無意識や自然のなかに表れる「In Action」と職人の腕や気まぐれ、その日の運、そして多くの工程で作り出された注染の手ぬぐい。ひとつひとつが異なる表情を持った作品として存在します。

カザマ ナオミ
Naomi Kazama

アーティスト 鎌倉生まれ。1998年、サンディエゴでOBEYで知られるストリートアートの先駆者シェパード・フェアリーと出会い、シルクスクリーンプリントを学び、帰国後、作家活動を開始。同時期に東京、中目黒にて”大図実験”を友人とオープンさせる。国内外のアーティストたちの偏った文化交流発展の場となり、ストリートの延長上の表現となる。2012年、路上にてその場で何にでもプリントをするBig O project をスタート。山道祭をはじめ、様々な場所でライブプリントを開催したり、山と道 直営店のアートワークや手ぬぐいのデザインなどでも深く関わり、多くの人を魅了し続けている。

近年は、具発的に起こるハプニングの重要性に気づき、図柄のない無地のブランクシルクスクリーンプリントを使用した表現に重きを置くようになる。それは言葉の様に伝えるという事を意図する図柄という思考を介したコンセプトはストレートではあるが、言葉では言い表す事が出来ない事もあるが故に人間は表現をするのだと想う処を現す事に繋がる。

ブランクシルクスクリーンは、液体であるインクに「自由な態度」をとることを可能にし、そこから生まれる色彩構成と、有機的なグラフィックとの合成による抽象的な表現に重要な役割を果たしている。こうして非作為的な方法によって立ち現れる形象は、カザマ自身が圧倒されるのと同時に魅了される自然と生物の営みを映し出しているかの様である。

意図せずに成り立つ全ての存在がおもしろく、それはまるですぐに波にかき消されるであろう砂浜に残された足跡のように美しい。

以降、カザマ ナオミの創り出すアートはブランクシルクスクリーンによる様々な色彩の表情を作品とするようになるが、それはあくまでも表面的な話であり、そこから発せられるメッセージは、枠という作為を取外し、森羅万象のように自ずから然るということである。
日々のアシュタンガヨガ、波乗り、そして冬にはスノーボードを通じ、無為自然の理解と共に制作活動を行い、それらを全国各地にて発表をしている。

experimentalwaltz.net

販売概要

価格:
2,000円(税込)
カラー:
Basic
Poy
River
Cream Soda
販売場所:
山と道 京都
京都府京都市下京区早尾町312-1

  • 購入はおひとり様1点までに限ります。
  • 山と道 京都は土日祝日のみ予約制での営業です。

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