人智は天気に及ばず

2023年6月の特集 UL All-weatherシリーズ
2023.06.12

人智は天気に及ばず

2023年6月の特集 UL All-weatherシリーズ
2023.06.12

レインウェアが必須な季節、山と道では「UL All-weather」シリーズをお届けしています。ただしこのシリーズ、いわゆる一般的な「レインウェア」とは異なります。「どこまでも動き続けろ!」と言わんばかりに抜群のヌケの良さがある反面、悪天候時に身体を守る目的でこれ一枚を羽織っても暖かくはなりにくい。雨でも晴れでも、使うあなたのスキルが試される道具です。「All-Weather」と名付けられたこの道具を、山で使いこなす楽しみとは? 6月の特集は「UL All-Weather」シリーズをテーマにお届けします。

さて、山と道の月間特集は早くも今月で3回目となりました。来月7月は「メリノウール」をテーマに特集をお届けします。8月は夏休みで特集はお休みしますが、9月からまた新たなテーマで展開していきます。お楽しみください。

STORES

山と道の直営店はULハイキングにまつわるヒト・モノ・コトを発信していく拠点として、山と道の製品や、ハイカー仲間と出会い、カルチャーを育んでいく場として展開しています。

6月の特集「UL All-weatherシリーズ」に関連して材木座ではハイカーズデポの土屋智哉さんをお迎えし、最新のウルトラライトカテゴリーのレインウェア事情について山と道ラボと語り合っていただきます。

山と道 材木座

最新レインウェア事情を語る
プログラムを開催

HLC鎌倉 山と道ラボトーク①
最新レインウェア事情2023
土屋 智哉(ハイカーズデポ)x 山と道ラボ

レインウェアは山と道でも大きな研究開発テーマであり、過去『山と道ラボ』としても何度も特集記事を作成してきました。

今回はその特別編として、過去の特集にも何度も登場いただいたハイカーズデポの土屋智哉さんと山と道ラボ(夏目彰、渡部隆宏)で、2023年のウルトラライトカテゴリーのレインウェア事情について語り合います。
土屋さんとは2021年のUL All-weatherシリーズ発売時の特集記事でも当時のレインウェア事情をお話しいただきましたが、それから2年間でシーンはどう変化したのか? 土屋さんと山と道ラボがピックアップした最新レインウェアを手に取りながら、深掘りしていきます。

かなりマニアックな内容になるかと思いますが、ご興味ある方はぜひ! プログラム後は参加者との『ミートアップ』も予定していますので、そちらもどうぞお気軽にご参加ください。

HLC鎌倉 山と道ラボトーク①
最新レインウェア事情2023
土屋 智哉(ハイカーズデポ)x 山と道ラボ

場所:山と道 材木座(神奈川県鎌倉市)
開催日:6月17日(土)
開始:16:00 ※ 15:30 開場
終了:17:00
定員:20名 ※最少催行人数:10名
参加費:2,000円 ※当日現金でお支払いください。
募集締切:6月15日(木)
参加対象:最新のレインウェアに興味がある方、ULハイキングに興味がある方

イベント終了後にプログラムの参加者との『ミートアップ』を開催します。

『ミートアップ』は基本的には各自食べたいものや飲みたいものを持ち寄っての歓談の会です。ULハイキングの経験者はもちろん、ビギナーの方にとっても有意義な出会いや情報交換の場になっています。クラフトビール片手に語り合いましょう。

開始:17:30
終了:19:00

  • ワンドリンク(ヨロッコビール)付き。
  • その他の食べ物や飲み物は、ご自由に持参ください。
  • 当日は山と道製品の購入はできません。

その他開催予定のプログラム

山と道 材木座 サタデーハイカーズラン

体もUL化すべく、スタッフと一緒に朝の気持ちいい空気を浴びながら、トレイルや海沿いを走りませんか? 山と道 材木座に集合なので、ふらっとご自由に参加いただけます。

集合場所:山と道 材木座
日時:毎週土曜日 9:00-10:00
定員:なし(自由参加)
参加費:無料
距離:5~7km(未舗装路含む)
予定日:6月17日(土)

  • 中止の場合は、前日15時までにインスタグラムのストーリーズでお知らせします。
  • 会話ができる程度のスピードで走ります。
  • 着替えが必要な場合は、店舗内試着室をご使用いただけます。
  • 製品の購入はできません。

山と道材木座 ご来店予約に進む

山と道 材木座 / 京都 共通

UL All-weatherシリーズ
レンタルサービス

圧倒的な高通気性と着心地の良さで、雨の日のみならず晴れの日も快適に着用することができる「全天候型行動着」UL All-weatherシリーズですが、使用したことがない方からは「どんなところがオールウェザーなの?」と疑問の声もいただきます。

それならば「実際に使用して『全天候型行動着』の所以を体感して欲しい!」ということで、レンタルサービスを行うことになりました。ハイキングフィールドがほど近い、山と道 材木座、山と道 京都でUL All-weatherの機能性を試してみませんか? ワンデイのみの利用(営業時間内の貸し出し・返却)ですが、製品を実際にフィールドで試すことのできる数少ない機会です。ぜひご利用ください!

場所:山と道 直営店(材木座 / 京都)
期間:6ー7月最終営業日まで
受付時間:10:00ー16:00 ※当日17時までにご返却ください
料金:無料

レンタル対象製品:

  • UL All-weather Hoody
  • UL All-weather Jacket
  • UL All-weather Long Hoody
  • UL All-weather Coat
  • UL All-weather Pants

※数に限りがあります。また、製品によってはレンタル品の在庫に現行のカラーやサイズが無い場合があります。
※レンタルサービスご利用時は、身分証明書の提出が必要です。

UL All-weatherシリーズ
セルフリペアキットの提供

UL All-weatherシリーズは、超軽量を突き詰めているが故に生地厚が薄く、転倒などのトラブルで穴を開けてしまったという相談が寄せられることが少なくありません。そこで、夏山シーズン前の6ー7月の間、山と道 直営店限定でUL All-weather シリーズのセルフリペアキットの提供を開始します。アイロン、ハサミなども店頭にご用意していますので、その場でご自身にて修理をしていただくことが可能です。リペア方法については店頭でスタッフがレクチャーを行います。穴が開いてしまったUL All-weatherシリーズがありましたら、ぜひ直営店へお持ちください。

場所:山と道 直営店(材木座 / 京都)
期間:6ー7月最終営業日まで

  • 1枚300円でUL All-weather シリーズのリペアパッチを購入できます。
  • アイロン、ハサミなど必要な道具も貸し出ししています。

※3cm以上の大きな穴があいていると、セルフリペアができない場合があります。WEBサイト『修理について』からご依頼ください。
※洗濯後の方がキレイに貼り付けが可能です。事前に汚れを落としてご持参ください。

JOURNALS

ハイキングのフィロソフィーやトレイルログ、国内外のULカルチャーを取り上げてるのが、山と道のメディア「JOURNALS」です。これまでの膨大なアーカイブから、UL All-weatherシリーズに関する記事をセレクトしました。お読みになった感想など、ぜひ店舗スタッフまでお聞かせください。さらに、今月には新たな記事もリリース予定です。

山と道ではこれまでもレインウェアについて多くの情報発信をしてきましたが、様々な素材やテクノロジーで溢れる複雑怪奇なレインウェアの世界を説明しようとするとどうしても内容はマニアックになり、正直どこまでご理解いただけているか……という気持ちが常にありました。そこで、これまでお伝えしてきた情報をギュッと凝縮し、レインウェアについて必要最底限知っておいてほしい情報だけをまとめた記事を作りました。この記事が、皆さんのより良きレインウェア選びや付き合い方の一助になりますように!

「通気する防水透湿素材」パーテックスシールドエアの登場とそれを採用したUL All-weatherシリーズの発売を受けて発表した山と道ラボの記事。内容は各防水透湿素材の自社検査を踏まえた構造解析や実際に着用しての試験室でのテスト、また、『Hiker’s Depot』土屋智哉さん『Run boys! Run girls!』桑原慶さんをお招きしての現在のレインウェアシーン分析から実際にUL All-weatherシリーズをテストしていただいてのインプレッションまでを語る鼎談など、詰め込み過ぎなほど詰め込んだ内容になっていますが、レインウェアのいまを知るための絶好のサブテキストになっていると自負しています。

USE CASE

今月のハイキングでの山と道製品の着用例をご紹介。幼い頃にレインコートを着て水たまりのなかで跳ねて遊んだ子供心を思い出し、どんよりとした空の日もお気に入りの一枚を羽織って軽やかな気分で出掛けてみれば、思わぬ発見があるかもしれません。

Model: 173cm / 60kg
Tops: UL All-weather Coat / Granite Green / L
Bottoms: UL All-weather Pants / Black / L

UL All-weather Coatは、細部のディテールにこだわって作られました。山でも勿論活躍しますが、街でも活躍します。通常レインコートのイメージは、固くて、少し重たい印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか? でもUL All-weather Coatは、羽織ってみると少し驚くくらいに軽い着心地なのです。パッカブル仕様なのでバックパックの片隅に常に入れられて、素材「パーテックスシールドエア」が生み出す通気性が、風や雨からも身を守る透湿防水素材なのに、常に快適な着心地を作ります。山と街それぞれに、これまでになかった機能性と快適性を感じられるはずです。(山と道 夏目彰)

INSPIRATIONS

ハイカーにとって山の天気はいつだって気がかりですよね。今月のおすすめ書籍は、実践的な一冊。山と道直営店でも取り扱っているので、ぜひ手に取ってみてください。

『山の観天望気 ~雲が教えてくれる山の天気~』
猪熊 隆之 著 , 海保 芽生 著(ヤマケイ新書、2020年、税込1,100円)

山へ行く数日前になると天気予報とにらめっこになる。山に入ってみると予報が外れることだってある。長い距離を歩くならなおのこと。もう少し自分で天気を読めるようになりたい。そんな時に出会ったのがこの本だ。雲を主なテーマとして、わかりやすいイラストや山中、山麓で撮影した写真を用い、著名な山を例に易しく丁寧に解説してくれる。山好きが読むことを前提としたものであるから、いままでの経験と重ね合わせることで理解しやすい。山で撮った過去の写真と照らし合わせて、答え合わせをしてみたくもなる。

山の天気を知ることはリスクマネジメントとして重要であることは言わずもがな、空を見上げる楽しみを伝えようとしているところがいい。

最近、山には歩くだけでない楽しみを見出すようになった。花、山菜にきのこ、鳥の声、地層まで。五感をフルに使って楽しめたら、そこらのテーマパークよりもずっといい。天気もそのひとつだ。頬を撫でる風、鼻を抜ける雨後の香り、心を奪われる虹の彩り。いろんな表情を見せる空のことをもっと知れたら景色が違って見えるかもしれない。山のお伴に連れて行くのもおすすめしたい。(ライター/月間特集 編集担当 中島英摩)

PLAYLIST

店舗やオフィスでスタッフが聴いているプレイリストをお届け。曲のセレクトは、山と道のモデルとしても活躍している豊嶋きよらさんです。

選曲のイメージは『森音雨』。山歩きの途中の雨宿り。暗い森に雨に濡れた緑が光り、雨音と森の匂いに包まれていくような感じを思い浮かべながら選曲していただいた全54曲です。月間特集制作スタッフのお気に入りはGianni Brezzo “Flower Rain”です。みなさんもお気に入りの曲を見つけてみてください。

公式インスタグラム@yamatomichiでも6月の特集について発信中。

CREDIT

STORES
Hidenori Maehara
Akira Natsume

USE CASE
Naomi Kazama
Akira Natsume

INSPIRATIONS
Emma Nakajima

PLAYLIST
Kiyora Toyoshima

Planning & Editorial
News Desk/ Editorial : Emma Nakajima
Mail Magazine : Yukari Fujita
Journals : Masaaki Mita
Photography:Masaaki Mita, Hikaru Otake
Produce:Yuma Shimoyama
Art Direction:Yosuke Abe
Content Direction : Kiyo Fujishiro
Supervision : Akira Natsume