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山女雑談

#2 美容編

気になるみんなの山でのメイクやスキンケア。今回も山と道女性スタッフがぶっちゃけモードで雑談!
取材/文:日野藍
写真:大竹ヒカル 日野藍
2025.06.13
山女雑談

#2 美容編

気になるみんなの山でのメイクやスキンケア。今回も山と道女性スタッフがぶっちゃけモードで雑談!
取材/文:日野藍
写真:大竹ヒカル 日野藍
2025.06.13

ULハイカー向けの情報はいっぱいあるけど、女性ならではのことに特化した情報ってまだまだ少ない。ジェンダーは平等であってほしいけど、体のつくりは男女や個々人で違うから、仲間の事情を想像できないこともある。

山の予定と生理がかぶることもあるし、汗をかいて数日つけてても不快にならない下着を選びたい。女子特有の話題もタブーにせずに、みんなでシェアしてもっとすこやかにハイキングしたい! ということで、軽量化と自分らしいハイキングの両立をみんなで模索できるよう、メイクやアンダーウェア、生理に体調管理のことまで、山と道HLCの日野藍が、鎌倉、京都で実際に店頭に立ちながらULハイキングを楽しんでいるスタッフとガールズトークで盛り上がりました。

連載第2回目の『山女雑談』は、山でのメイクや肌・体のケアについて、今回もざっくばらんに本音トーク。ハイキングのケアグッズ選びや男女の相互理解まで、ぜひ活かしてくださいね!

今回の雑談メンバー

山と道京都 永井絢菜 旅が好きで、これまでにジョン・ミューア・トレイル(アメリカ)やパタゴニアトレッキング(チリ)、2024年はフランスのモンブランとスイスのマッターホルンを繋ぐウォーカーズ・オートルートを14日間歩く。マラソンやトレイルランニング、ヨガ、ゆるい菜食も実践中。メイクがいつもかわいいので、山ではどうやってるのかが気になる。

山と道京都 庄司真弓 生粋の京都っ子で、20代でニュージーランドを旅し、カフェスタッフを経て山と道京都の前身となる山食音のスタッフに。普段は関西や日本アルプスを中心にハイキング、冬は2ヶ月間北海道でスノーボードを、日常ではヨガを行う。2024年の春はニュージーランドを9日間歩いた。トレードマークのブロンドヘア歴はもう10年以上。リカバリーに重点をおいたケア方法やプロダクトに詳しい。

山と道鎌倉 角田裕子 北アルプスの山小屋や登山用品店に勤めたのちに山と道へ。前職の経験もあり、さまざまなブランドの製品を自分で試しており、この座談会でもそのリアルな知識が活きる。メイクやスキンケアは極力ミニマムにしつつ、素材の心地よさや機能にこだわったギア選びをしている。

山と道HLCスタッフ 日野藍 フリーランスの編集者・デザイナー、四国のアウトドア雑誌『YON』編集長。地元石鎚山での山道祭をきっかけにHLCのスタッフになり、現在はHLCの情報発信やJOURNALを担当し、今回は座談会の進行役。愛媛と京都の2拠点生活をしながら暮らしや旅のUL化を進め、この取材をきっかけに下着やグッズを総入れ替え中。

ひとまず小分けすべし!

――じゃあこの流れで、美容関係のことも聞いていこうかな。しょうちゃんといえば、この記事でも推し道具として紹介してもらった、化粧品の小分け術やね。

庄司 せやね。みんな、山に行く時はボトルごとではなく小分けにしてると思うんですけど、これが最近いちばん気に入ってる容器。無印良品の「ポリエチレン小分けチューブ」というものなんだけど、日焼け止めとか歯磨き粉とか、粘度のあるものは、出しやすいチューブ式がよくて。量も入るからこれで4泊5日とかいけちゃう。

庄司の山女道具:無印良品の「ポリエチレン小分けチューブ S

スキンケアなどの小分けに便利なチューブ。3種類のサイズがあり、容量はこちらのSが約10ml、Mは約30ml、Lは約50ml。

永井 日焼け止めだと足りんくならないですか? これだけじゃ不安になっちゃうかも。私は1本丸ごと持ってっちゃうから。

庄司 日焼け止めを入れたのを2本作って持っていくこともあって。かさばらへんから、ひとつはポケットに、もうひとつはバックパックに。「あ、塗り直しとこ」ってタイミングでポケットから出して、手の甲や首の後ろとかにさっと塗り直しできる。もう1個は朝支度する時に使って、バックバックに入れときます。

――同じチューブを2つ作って持っていくんや! アイデアやねー。

角田 これ、無印で2本入りで売ってるもんね。

庄司 そうそう、100円。大きいサイズもあるから、あやなんみたいに量を持っていきたい場合はそっち使ってもいいかもね。オイルとか液状のものを入れても問題ないですし。

角田 小分けボトルは何種類か使ってたんですけど、私は入れ方が悪いのか、いつもバックパックの中で漏れちゃって。それが嫌で色々見てた時に自然化粧品研究所のこの点眼容器を見つけました。ちっちゃくて、指で押さない限りは液が出てこない。1年以上使ってるんですけど、これに切り替えてから液漏れすることが一切なくなりましたね。

角田の山女道具:自然化粧品研究所の「スポイトタイプ点眼容器 5ml

化粧品やエッセンシャルオイルを小分けにするのに適した点眼容器。中栓は取り外しができて、中身を入れる際に便利。

――この中身は何が入ってるの?

角田 ティーツリーのエッセンシャルオイルですね。肌と髪の保湿や虫よけ、虫刺されなどめっちゃマルチに使ってます。さっき紹介したワセリンかこっちか、どっちかを持っていくパターンが多いかな。

庄司 テントの中もいい香りになって、リラックスできるね。

角田 買った状態の小さなガラスビンのまま持ってくっていう人もいますが、私は性格上落として割りそうだから詰め替えてる(笑)。ただ、和興の「白花油」だけは、瓶がレトロでかわいいからそのまま持ち歩いてます。

角田の山女道具:和興「白花油

香港ではどこの家庭にもあるといわれる家庭常備薬。鼻詰まり、頭痛、筋肉痛、乗り物酔い、殺菌、虫さされによるかゆみ、リフレッシュなどと何にでも使える便利アイテム。

――わ〜、めっちゃかわいい! 

角田 香港出張の時に買ったんだけど、簡単に言えば、タイガーバームの液体版。頭痛や筋肉痛を和らげたり、虫刺されの痒み止めにもなったり、消炎殺菌作用があったりと万能薬なんだよね。

庄司 ハッカで頭痛とかにも効きますもんね。台湾にもあるね。お土産で買ったことあります。

――北海道のハッカ油みたいなものなのか。(検索して)あ、Amazonや楽天にあるんやね。

夏の必需品、日焼け止めの本命は?

――では、気になる日焼け止めにいきます。しょうちゃんは何使ってる?

庄司 ずっと愛用してるのは、赤ちゃんにも使えるアネッサの敏感肌用の「ミネラルUV」という日焼け止め。SPF35+ PA++++のウォータープルーフでしっかり日焼けは防いでくれるのに、石鹸で落とせるねん。

庄司の山女道具:資生堂 アネッサの「ミネラルUV マイルドジェル

無添加、無香料、無着色、アルコールフリー。スムースプロテクトテクノロジーエアーという技術で、より肌負担感を感じない使用感を実現しているそう。

――ベビー用は肌負担が少ないし、落としやすくてくて、ええよね。ちなみに山でメイクはしてる?

庄司 ほぼ私やってないねん。洗顔料も持って行かない。山では水で洗顔した後、化粧水をチャチャっとつけて、おしまい(笑)。代わりに下山後のお風呂でしっかりスキンケアします。今のところ、最長6日間は特別なケアをしてなくても大丈夫やった。

角田 私もノーメイクですね。

――私はメイクをしたいタイプで、山では日焼け止めと眉毛とリップだけはしてます。だから日焼け止めはこだわりたくて。さっきあやなんがパッケージごと持ってくって言ってたその日焼け止めはどこの?

永井 もうこれ一択ですね(ドンっ)。ビオレの「UVアスリズム」。色々試したけど、これはアスリート用やから汗にもめっちゃ強いし、私の体感では、焼けへん。がっつり潤沢に使いたいから、重さは割り切ってまるごと持って行くんですよ。日焼けは絶対防ぎたいです。

永井の山女道具:花王の「ビオレUVアスリズム

気温40度、湿度75%の過酷な環境にも耐えるビオレUVシリーズ内では最高クラスのUVカット効果(SPF50+ PA++++)を持つ。汗、ムレ、擦れに強く落ちにくい「タフブーストTech」を採用。乾燥を防ぎ、なめらかなエッセンスタイプなので顔にも体にも使える。また、石けんで落ちるため特別なクレンジングは不要。

――あやなん、ロングスリーブやロングパンツで防止してるわけじゃないのに、そんなに日焼けしてないもんね。

永井 はい、他のに比べて、まじでこれは焼けへんから。日焼け止め自体は白色なんですけど、肌が「塗りました!」って感じの嫌な白さにならず、トーンアップで若干顔色もよくしてくれて、ほんまに、焼けへん。

――とにかく焼けへんのやね(笑)。今のが切れたらこれにしようかな。

永井 ドラッグストアで買える物の中ではちょっと高いんですけど、割り切ってお金かけてます。先日のスイスにも2本持って行きました。

庄司 まじで!? めっちゃ塗ったなぁ(笑)。

永井 あと、顔と首の日焼け防止にはOnly Hoodをめっちゃ使ってますね。行動中も寝る時も使えるし、基本持ち歩いてます。以前にも推し道具として紹介してますね。

――Only Hoodは軽いしかさばらないから携帯に便利やね。夏は虫も気になるし、私も必携品やわ。

永井の山女道具:Only Hood

防寒/防風のためのフード、ネックウォーマー、日よけとして活用できる。永井は就寝時にも愛用中。

軽量洗顔・優秀保湿グッズはどれ?

――あやなん、スキンケア系で、ほかにある?

永井 メイクが薄くて汗で流れ落ちちゃうから、クレンジングや洗顔は基本せず、2〜3泊程度やったら保湿するだけです。けど、3〜4日に1回お風呂やシャワーに入れるようなときは、この洗顔パウダーの「宇治抹茶酵素洗顔」を持って行きます。

永井の山女道具:pdc ワフードメイドの「宇治抹茶酵素洗顔

宇治抹茶配合の酵素洗顔パウダー。酵素と宇治抹茶のスクラブで(細かい粒子)で、毛穴に詰まった汚れをすっきり落とす。

――抹茶って、京都店っぽいチョイスやね(笑)。

永井 たまたまですけどね(笑)。小分け袋に1回分のパウダー洗顔料が入ってて、これを手のひらに出して、水を加えて泡立てて使います。めっちゃ軽いんです。

角田 似た感じの粉状のKaneboの「suisai」は下山後のお風呂の時に使ってたけど、これはパッケージが薄くて邪魔になんなくていいね。軽いし、何日も山に入ってて乾燥が気になんない時とかは粉の洗顔っていいのかも。

永井 これは1包0.4gで軽いしパッケージも薄いから、必要な日数分を持っていきます。こういう粉の「酵素洗顔」って、毛穴やくすみが気になる時とかのスペシャルケアってイメージやったけど、こちらはお値段的にも30個入りで1,320円(税込)といい感じなんです。

庄司 初めて見たけど、へぇ、いいねえ。

永井 そのほかのアイテムはしょうちゃんと同じように詰め替えてますね。ただ、保湿は結構重視してて、「ヘパリンクリーム」って保湿クリームはこのチューブごと持って行ってたっぷり使ってます。ちゃんと保湿するには医療の力に頼ろうということで。何本か家にあって、軽くするために山には残量が半分ぐらいのものを持っていきます。

永井の山女道具:日医工の「ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%」

保湿作用と血行促進作用があり、皮膚の乾燥性症状を軽くし、血行障害に基づく痛みや腫れを軽くする作用があるそう。「25gのチューブ」がポイントです!

――これはどうやったらゲットできるの? 処方箋が要るやんね。

永井 要りますね。皮膚科に行った時に「ちょっと乾燥気になるからヘパリンクリームもください」って言ってます。

角田 お肌にいいから美容目的で使う人も多くて、なかなかいくつもは処方してくれないらしいんだよね。

永井 ちゃんと「25gの小分けのチューブ」って言うのがポイントです(笑)。何も言わんかったら100gのジャータイプがドンと出てくることもありますから。

角田 私も使ってたことがありますね。ちなみに、山ではノーメイクで、洗顔も一切持っていかなくて、保湿もシンプルに最近はワセリンだけですね。この黄色いベビーワセリンはドラッグストアで普通に買えて、精製された白色ワセリンで純度が高くて、カラダ、髪、リップって全身に使えるから、これでいっかーって思ってます。

庄司 荷物が重くなるしめんどくさいしで、シンプルになるよね。

角田の山女道具:健栄製薬の「ベビーワセリン

無香料、無着色、防腐剤なしで、肌をコーティングして外からの刺激を防ぐ。従来のワセリン製剤よりも不純物が少なく、デリケートなお肌にも使えるそう。

ポーチ派? ジップロック派?

――こういうもののパッキングって、それ用のポーチとかにしてる?

永井 私はDCF素材のポーチ2種類を使い分けてて、 ちょっとしかものを入れない短い山行の時はこの小さい方を、長い期間歩く時は、もうちょっと大きいサイズでマチつきのを使ってます。京都のBONCHI HIKERSっていうメーカーで、私のお友達が作ってるんです。知り合いの人が作ってる方が使ってて嬉しいし、何年も使ってますね。

――ローカル感があるし、持ち運びもしやすそうで、ええなー。

永井の山女道具:BONCHI HIKERの「DCFアウトドアポーチ

白い方は永井が特別に作ってもらったものなので取扱はありませんが、ブルーの「DCFポーチ<舟形>」など様々なバリエーションのポーチがラインナップ中。半透明のDCFが使われたものが多く、素材がくしゅくしゅと経年変化するのも楽しめそう。

庄司 私が使ってるのは紀ノ国屋のポーチですね。ジッパーもマチもあって、透明やしめっちゃ便利。エマージェンシーキット用と洗面用にふたつ用意してます。

庄司の山女道具:紀ノ国屋の「スライドジッパーバッグ M

底が浅く横に長い形状がものを取り出しやすく便利。

庄司 いろんなサイズがあるからお財布としても使えるし、丈夫やからボロボロになるまで使えてる(笑)

角田 私はまったく女子らしくないんだけど、こういうものはエマージェンシーキットに同梱一択です。ジップロックの小さいやつに歯ブラシとかと全部一緒くたに入れてます。歯ブラシは無印良品の、ヘッドが交換できる歯ブラシのヘッド部分だけ。カバーもせずそのまんま入れております(笑)。

角田の山女道具:無印良品の「交換用 ヘッド

ヘッドが交換できる歯ブラシの先端の部分で、2本セットで販売。部分みがき、レギュラー、ワイドの3種類のヘッドに、ふつう、やわらかめの2種類のブラシがある。

庄司 おぉ、それはなかなか(笑)。私は子ども用のやつを使ってます。長さとか、ちょうどよくて。

永井 私折ってるわ…。 大人用の歯ブラシを折って、先端だけ持って行ってます。たまに変なとこで折れちゃうんですけど。

庄司 折ってるってすごいな。

角田 そんなめんどくさいことしなくても、もう売ってるよ〜!(笑)

メイクはしてもしなくても、自分らしく

――メイクのことを最後に聞きたいんやけど、しょうちゃんはほぼノーメイクやんね?

庄司 このビボの「アイフルマユズミ」で、眉毛だけ描いてるね。

庄司の山女道具:ビボの「アイフル マユズミA

発売から30年以上の、眉ペンシルのロングセラー。鉛筆のように削りながら使用するもので、庄司は髪色に合わせてライトブラウンをチョイス。

――おー、結構短くなってるね。

庄司 うん、家で使って削ってもっと短くなったのを山専用にすることもあるよ。

永井 鏡はどうしてるんですか?

庄司 鏡はスマホのインカメ(笑)。なんなら、2日目、3日目はもう眉毛も書いてない時もありますね。日焼け止めだけ、ばーっと塗ってばーって支度して出発って感じ。

――あやなんは化粧品をどれぐらい厳選して持って行ってるの? 普段メイク好きやんな。

永井 山ではさっきの日焼け止め、眉毛、リップですね。日焼け止めをベースメイクとして肌色を整えます。がっつり歩かへん日は、普段用のラロッシュポゼの日焼け止めを使うこともあります。眉毛は、めっちゃ定番ですがKATEの「デザイニングアイブロウ3D」が必須ですね。

永井の山女道具:KATEの「デザイニングアイブロウ3D

永井の色番はEX-4 ライトブラウン系。こちらもメイクをする人には定番のロングセラー商品。

永井 よくテントの中で、ヘッドライト点けてこの鏡でメイクしてますね。眉毛用品では鏡もついてて最小レベルのサイズになるんちゃうかな。

――その状況わかるわぁ。私は似た形で、Celvokeの眉パウダーを眉とアイシャドウに使ってる。鏡はちっちゃいけど横にすると見やすいよね。そしたらリップは?

永井 このニベアの「リッチケア&カラーリップ」が好きで、すっごいぷるぷるのツヤと保湿力があって、発色もよくスリムでかさばらない。水を飲むと色が落ちちゃうから、このティント(色落ちしにくい)タイプも買いました。リップは塗るだけですごい顔色が変わるから大事ですね。

永井の山女道具:ニベアの「リッチケア&カラーリップ

永井愛用カラーはボルドー。カラー展開が豊富なので(現在8色)、自分の肌に合った色を選べる。

――やっぱさ、メイクしたら自分的に顔がいい感じになるやんか。それで気持ちが上がることとかってあやなんは大事?

永井 そうですね。最低限やって、ちょっと顔色が整うだけで気分やモチベーションって変わるからいいなって。そういう意味やと、普段使いの小さいアイシャドウも持っていくこともあります。前に、山用にプチプラの安いアイシャドウパレットを買ったこともあるけど、結局テンションが上がらず結局いつも使ってるものを持っていくようになりました。家の化粧品が不要に増えるのも気になっちゃって。

――お気に入りはテンション上がるよね。重さとの折り合いをつけつつ、男女ともにケアやメイクで自分をいたわるのも大事かなと私は思う。

永井 化粧系は最低限のものに厳選してますが、長めに歩く時はパックを持って行ったりもします。私は「顔色がちょっといい」「眉毛がちゃんとある」ってだけで、例えば初対面のハイカーの方に会った時も自信持って話せるし、テンションやモチベーションも上がるタイプ。「ULやから全て削り落とすべき」じゃなくて、こんなスタイルの人もいていいと思いますね。

――いつもの自分でいることが、あやなんの持ち味のコミュ力にもつながってるのかもね。

ケアする心と、気にしない心

――しょうちゃんとつのちゃんが、ULスタイルでありながらメイクやケアのジャンルで大事にしてることはある?

庄司 いやぁー、この年齢になってくるとメイク用品よりは肩こりとかのリカバリー関係を重視したくなってきて、このCBDバームとかをテントの中で塗って「あー」って言うのが至福です(笑)。

庄司の山女道具:ラウンの「CBDスポーツバーム(15g)

日本の法令基準を満たした、ヘンプ(大麻・おおあさ)に含まれるCBD(カンナビジオール)アイソレート原料を3%配合。メンソールの冷感でほてった筋肉を冷却。じんわりと爽やかな使用感で筋肉をケアするバーム。

――これ、気になってる!

庄司 ハーブみたいな香りもよくて、薄く塗ってもスッとして、翌日に疲れを引きずりにくくなった気がする。あとは、漢方やビタミンCのサプリとか、安眠のためのGABA配合のカプセルなど。疲れすぎた時やアドレナリン出てる時って全然寝れへんかったりするから、睡眠の質向上とか、回復のためのケアに最近は振ってますね。でも、さっきのあやなんの話を聞いて、リップとかもうちょい見直したいなとも思ってる。

角田 特に、眉毛のことはお客さんにめっちゃ聞かれないですか?

永井 いやぁ、私眉毛が薄くて、描かないと印象が変わっちゃうから描いてるだけで、ある人は描かなくてもいいと思います。

角田 私は「眉メイクどうしてますか?」って聞かれると、「生やしてます」って答えるのみです(笑)。普段はちょっと眉毛を書き足してアイシャドウもするけど、山ではしないからただ目元が薄い印象になるだけ。基本的にメイクは面倒だし汗で流れちゃうからしないかな。心がけてることがあるとしたら、「気にしない」!

――シンプルで素敵や。そうなりたいなー。

角田 たくさん歩くとかのハードめなハイキングでは、歩いてる時は集中して疲れて、テント場ではお酒飲んで寝落ち、みたいなことも結構あるんですよね。テントの中でしっかりケアする時間も正直あんまり取れないから、諦めじゃないけど「まぁいっか」っていう気の持ち方を大事にしています。

――化粧することで、「落とす」とか余計に必要になるケアもあるし「しなきゃいけないのにできなかった」っていうの地味にモヤモヤするもんね。

角田 うん、この考え方だと楽だし、軽くなるし。別に元々メイク嫌いだったわけじゃないけど、30代の時の肌荒れがきっかけでファンデーションをやめて、めんどくさいからマスカラもやめ、眼鏡をかけ始めたことでアイシャドウも大してつけなくていいじゃん、ってなったのね。そんな感じで化粧は30代に置いてきた代わりに「気にしないマインド」を持つようになったのかも。

――確かに…。何を持っていくかっていうよりは、「気にしないマインドを持つ」っていうのは、めちゃくちゃULかも。いい感じに締まりました!

【#3に続く】

日野藍

日野藍

山と道HLC情報発信担当/フリーランス編集者・デザイナー。 愛媛県在住。高校時代の部活は応援団。田舎を出たくて関西に進学し、デザイン会社のディレクターとして東京や大阪で働く。2014年にUターン後は地元西条市の広報担当を7年務め、まちの魅力を知るために登った石鎚山をきっかけに山にハマる。地域と人に興味があり、2023年の山道祭では地元コーディネーターとして協力。同年四国のアウトドアがテーマの雑誌『YON』を創刊。好きな人たちをクリエイティブで応援しながら、四国を軸足とした様々なエリアでの体験を仕事や暮らしに取り込んで日々を楽しんでいる。