【YEAR END SPECIAL】
HIKERS’ CHOICE 2017 (後編)

2017.12.29

INTRODUCTION

前編はこちら

山と道周辺のハイカーやランナー、識者の「今年買った道具、使った道具」を通じて、ワイワイと2017年を振り返る年末お祭り企画『HIKERS’ CHOICE』の後編です。

前編では山と道に縁のあるショップスタッフやハードコアなハイカーやランナーのチョイスをお送りしましたが、今回はもの作りを行うデザイナーやクラフトマン、ハイキングシーンの名物人物たち、そして山と道スタッフ&フレンズのチョイスをお送りします。

「やっぱりあの道具っていいのか」とか、「こんな道具知らなかった」とか、「この道具あればあれができるぞ」とか、いろんなことを考えながら、皆さんにとっても多くのことがあったであろう2017年を振り返り、2018年を展望する機会にしていただければ幸いです。

HAPPY TRAIL!

【COTAGE CREATORS】

自身も山やハイキングを楽しみながら、インディペンデントな姿勢でもの作りを行うデザイナー&クラフトマンたちの今年のCHOICEは!?

多々良 裕(fuusora)/ソラ・チタニウム・ギア

  • パタゴニア/マイクロパフフーディ

    化繊の物は湿気には強くても、まだハイフィルパワーのダウンには遠く及んでいなかったという認識でしたが、これを試着した時に感じた印象は本当に化繊なの?という感じ。圧縮すればかなりコンパクトになるし同重量のハイスペックなダウンJKTとくらべてもロフトも遜色なし。パタゴニアの店員さんと話をするとフィルパワー換算すると800くらいあるらしいとの事で迷わず購入。これで雨の日も吹雪の中でも積極的に使う事が出来ますし、これはダウンの出番減るなぁと。キャプ4ライクなバラクラバ的タイトなフードも雪山には都合良いです。

  • ペツル/レオパードFL

    しっかりとした10本爪にもかかわらず定番の某チェーンスパイクよりも軽い片側180gの超軽量アルミアイゼン。トレランシューズみたいな柔らかなシューズにも対応しますが、アッパーが柔らかすぎると締め付けで甲が痛くなるのとキックステップもつま先に衝撃がくるのでやはり、ある程度ブーツの様に固い靴が相性が良いです。僕の場合はインサレーション入りの-32℃対応のシューズと組み合わせて片側700g前後で快適な足回りとなりました。アッパー部分のインサレーションが締め付け感も軽減してくれます。欠点は装着が少々面倒で時間がかかる事ですね。

  • JBL/グリップ 2

    小型で軽量、Bluetooth内蔵なので山で愛用しています。大きなスピーカーには及びませんが、そこはJBL。低音から高音までしっかりと鳴るのでスマホのシャカシャカ音に満足出来ない人にはオススメ。ビルトインクリップが付いていて防水(IPX7程度)なのでバックパックに外付けしても安心。コードも要らずその辺に引っ掛けて鳴らせます。もちろん近くに人がいる時は使いませんが、貸切のテン場や1人で寂しい時は動物避けも兼ねて好きな音楽を楽しめますよ。

    • パタゴニア/マイクロパフフーディ

      化繊の物は湿気には強くても、まだハイフィルパワーのダウンには遠く及んでいなかったという認識でしたが、これを試着した時に感じた印象は本当に化繊なの?という感じ。圧縮すればかなりコンパクトになるし同重量のハイスペックなダウンJKTとくらべてもロフトも遜色なし。パタゴニアの店員さんと話をするとフィルパワー換算すると800くらいあるらしいとの事で迷わず購入。これで雨の日も吹雪の中でも積極的に使う事が出来ますし、これはダウンの出番減るなぁと。キャプ4ライクなバラクラバ的タイトなフードも雪山には都合良いです。

    • ペツル/レオパードFL

      しっかりとした10本爪にもかかわらず定番の某チェーンスパイクよりも軽い片側180gの超軽量アルミアイゼン。トレランシューズみたいな柔らかなシューズにも対応しますが、アッパーが柔らかすぎると締め付けで甲が痛くなるのとキックステップもつま先に衝撃がくるのでやはり、ある程度ブーツの様に固い靴が相性が良いです。僕の場合はインサレーション入りの-32℃対応のシューズと組み合わせて片側700g前後で快適な足回りとなりました。アッパー部分のインサレーションが締め付け感も軽減してくれます。欠点は装着が少々面倒で時間がかかる事ですね。

    • JBL/グリップ 2

      小型で軽量、Bluetooth内蔵なので山で愛用しています。大きなスピーカーには及びませんが、そこはJBL。低音から高音までしっかりと鳴るのでスマホのシャカシャカ音に満足出来ない人にはオススメ。ビルトインクリップが付いていて防水(IPX7程度)なのでバックパックに外付けしても安心。コードも要らずその辺に引っ掛けて鳴らせます。もちろん近くに人がいる時は使いませんが、貸切のテン場や1人で寂しい時は動物避けも兼ねて好きな音楽を楽しめますよ。

      多々良 裕(fuusora)

      チタン製のテーブルやウッドストーブやハイキングの超軽量ギアを製作するSOLA TITANIUM GEARを運営。四季を通してハイキング、トレイルランニング、パックラフトなどを中心に様々なアクティビティを楽しんでいます。

      佐藤淳/サンポズ・ファン・ライト・ギア

      • オールユアーズ/ファストパス・パンツ(チノ)

        購入して以来、今一番履き続けてしまっているパンツかもしれない。一見、普通の綿パンに見えて実はポリ100%の化繊パンツでストレッチは効くし濡れても不快になる前に乾いてくれる。「軽量・速乾・タフ・ストレッチ」その全てを備えたTHE・万能チノパン。そのコピー通り、山で街で悪天候になりそうな日も「あ、これでいいや!」と万が一濡れても乾くのが目に見えているので、すんなり決めてしまえるパンツです。とにかく低山とか気楽に行くのに気張った格好をしなくても普通にこなせる気楽なパンツです。

      • VIVAHDE/山のうつわ

        使い勝手のよいサイズ3種類組み合わせた木製の器です。用途に合わせて組み合わせを変えるとEV600やミニトランギアに火器、燃料合わせてスッキリ収納出来てしまいます。料理などしなくてもその佇まいがいい、使ってみたくなる器です。

      • ワンダーラスト・イクイップメント/スタンドコジー

        古くはUnti Gravity Gearから始まり、その後色々な所から出ているいわゆる袋飯のコジーですがコンパクトなサイズ感の中に細かな仕様が詰まったコジーです。外装を縫い付けているので今までの様に使っているうちに劣化して剥がれた銀粉があちこちに付着するようなストレスがありません。コジーの役割はともかく空でも自立してくれるので、食事後に蹴飛ばしがちな火器類や、燃料、カトラリーをポイッと入れておけるので重宝しています。

        • オールユアーズ/ファストパス・パンツ(チノ)

          購入して以来、今一番履き続けてしまっているパンツかもしれない。一見、普通の綿パンに見えて実はポリ100%の化繊パンツでストレッチは効くし濡れても不快になる前に乾いてくれる。「軽量・速乾・タフ・ストレッチ」その全てを備えたTHE・万能チノパン。そのコピー通り、山で街で悪天候になりそうな日も「あ、これでいいや!」と万が一濡れても乾くのが目に見えているので、すんなり決めてしまえるパンツです。とにかく低山とか気楽に行くのに気張った格好をしなくても普通にこなせる気楽なパンツです。

        • VIVAHDE/山のうつわ

          使い勝手のよいサイズ3種類組み合わせた木製の器です。用途に合わせて組み合わせを変えるとEV600やミニトランギアに火器、燃料合わせてスッキリ収納出来てしまいます。料理などしなくてもその佇まいがいい、使ってみたくなる器です。

        • ワンダーラスト・イクイップメント/スタンドコジー

          古くはUnti Gravity Gearから始まり、その後色々な所から出ているいわゆる袋飯のコジーですがコンパクトなサイズ感の中に細かな仕様が詰まったコジーです。外装を縫い付けているので今までの様に使っているうちに劣化して剥がれた銀粉があちこちに付着するようなストレスがありません。コジーの役割はともかく空でも自立してくれるので、食事後に蹴飛ばしがちな火器類や、燃料、カトラリーをポイッと入れておけるので重宝しています。

          佐藤淳

          Sanpo CF stoveをメインに機能的かつ軽量でハイクを楽しめる火器、ギア類を製作しています。

          本間良二/スタイリスト/2-tacs

          • ブラウン・バイ・2ータックス/メリノメッシュ・ノンスリーブ

            メッシュ素材のベースレイヤーは、古着でL.L.ビーンやエディ・バウアーのコットン製のものをよく見かけていましたが、ウール製品はまだあまり見かけません。そこでオーストラリア産のメリノウールをメッシュ状に編み上げたオリジナルファブリックでベースレイヤーを製作しました。早速、今年のOMMのレースで、このメリノメッシュ・ノンスリーブにフーディニのウーリーフーディのレイヤリングテストをしてみた結果、レース中は着っぱなしでもオーバーヒートなし、ゆくりなく快適そのものだったのですが、ご覧の通りファッション性はほぼゼロに等しく、今回の受注会では「トホホ…」な結果になってしまいました。ですが本当に調子がいいので、これからもしつこく改良を加えて作っていきたいと思っています。

          • ウォーボネット/トラベラーハンモック

            「後輩の誕生日プレゼントでも」と、前から気になっていたハンモックを見にハイカーズデポへ。その日は運良く(?)土屋御大が接客をしてくれて、ハンモックの説明(講義?)をビシャビシャに受けたあと、ふと我に帰ると僕の手には2個のハンモックが収まっておりました。しかし、このハンモックを手にしてから、普段の山行や旅のスタイルまでが様変わり。やっぱり、選択肢が多いって自由を感じます。ハンモックは日本ではまだまだ認知度が低いけれど、言い方を変えれば認知度が低いということは、まだルールが定まっていないということです。もちろんノールールだからといって、何をしてもよしということではなく、自分もアウトドアーズマンの端くれとしてモラルを持ち、ハンモックを介して自然を満喫しております。

          • ザ・モヘア・ストア/アルパカ・スロー

            天然繊維が好きで、普段でもよく着ています。もちろん雨風にやられたときは化学繊維の力を借りますし、日進月歩のテクノロジーの世界を体感できることは、買い物の楽しみのひとつでもあります。しかし、経年劣化をしていく化学繊維に対して、天然繊維は時を経てさらに魅力が増すものもあり、そのなかでも獣毛は軽くて暖かく、山歩きでも重宝する素材だと思っています。ニュージーランド、クライストチャーチ郊外で購入したニュージーランド産のアルパカ・スロー(膝掛け)は大人でもすっぽり入れる大きさで、シュラフの選択に迷う秋冷の頃に、この一枚をシュラフの中に潜り込ませれば、味寝を誘うこと間違いなしです。

          • 高仲健一絵ッセイ集「山是山 水是水」

            すこし企画の趣旨とは離れてしまいそうですが、今年読んだ本のなかでも、とくに印象に残った本なので紹介させてください。著者の高仲健一さんは26歳でドロップアウトをして、奥様と1歳半の長男、生後3ヶ月の娘さんと山暮らしをはじめます。その20年間の暮らしのささやかな出来事を、素朴な文章と、ちょっとコミカルな絵と漢籍を組み合わせて構成をしています(このすこし変わった構成に自らが「絵ッセイ」という名をつけています)。おなじ山でもハイキングのような肩にかかる重みとは違い、暮らしのなかにある腰にかかる重みを感じますが、どこか軽い。とても不思議で滋味深い一冊でした。ぜひお勧めします。装丁もいいです。

            • ブラウン・バイ・2ータックス/メリノメッシュ・ノンスリーブ

              メッシュ素材のベースレイヤーは、古着でL.L.ビーンやエディ・バウアーのコットン製のものをよく見かけていましたが、ウール製品はまだあまり見かけません。そこでオーストラリア産のメリノウールをメッシュ状に編み上げたオリジナルファブリックでベースレイヤーを製作しました。早速、今年のOMMのレースで、このメリノメッシュ・ノンスリーブにフーディニのウーリーフーディのレイヤリングテストをしてみた結果、レース中は着っぱなしでもオーバーヒートなし、ゆくりなく快適そのものだったのですが、ご覧の通りファッション性はほぼゼロに等しく、今回の受注会では「トホホ…」な結果になってしまいました。ですが本当に調子がいいので、これからもしつこく改良を加えて作っていきたいと思っています。

            • ウォーボネット/トラベラーハンモック

              「後輩の誕生日プレゼントでも」と、前から気になっていたハンモックを見にハイカーズデポへ。その日は運良く(?)土屋御大が接客をしてくれて、ハンモックの説明(講義?)をビシャビシャに受けたあと、ふと我に帰ると僕の手には2個のハンモックが収まっておりました。しかし、このハンモックを手にしてから、普段の山行や旅のスタイルまでが様変わり。やっぱり、選択肢が多いって自由を感じます。ハンモックは日本ではまだまだ認知度が低いけれど、言い方を変えれば認知度が低いということは、まだルールが定まっていないということです。もちろんノールールだからといって、何をしてもよしということではなく、自分もアウトドアーズマンの端くれとしてモラルを持ち、ハンモックを介して自然を満喫しております。

            • ザ・モヘア・ストア/アルパカ・スロー

              天然繊維が好きで、普段でもよく着ています。もちろん雨風にやられたときは化学繊維の力を借りますし、日進月歩のテクノロジーの世界を体感できることは、買い物の楽しみのひとつでもあります。しかし、経年劣化をしていく化学繊維に対して、天然繊維は時を経てさらに魅力が増すものもあり、そのなかでも獣毛は軽くて暖かく、山歩きでも重宝する素材だと思っています。ニュージーランド、クライストチャーチ郊外で購入したニュージーランド産のアルパカ・スロー(膝掛け)は大人でもすっぽり入れる大きさで、シュラフの選択に迷う秋冷の頃に、この一枚をシュラフの中に潜り込ませれば、味寝を誘うこと間違いなしです。

            • 高仲健一絵ッセイ集「山是山 水是水」

              すこし企画の趣旨とは離れてしまいそうですが、今年読んだ本のなかでも、とくに印象に残った本なので紹介させてください。著者の高仲健一さんは26歳でドロップアウトをして、奥様と1歳半の長男、生後3ヶ月の娘さんと山暮らしをはじめます。その20年間の暮らしのささやかな出来事を、素朴な文章と、ちょっとコミカルな絵と漢籍を組み合わせて構成をしています(このすこし変わった構成に自らが「絵ッセイ」という名をつけています)。おなじ山でもハイキングのような肩にかかる重みとは違い、暮らしのなかにある腰にかかる重みを感じますが、どこか軽い。とても不思議で滋味深い一冊でした。ぜひお勧めします。装丁もいいです。

              本間良二

              20歳の頃からスタイリストのキャリアをスタート。自然で遊ぶことも好きだけど、寂れた居酒屋で気の合う友人と二人しっぽり呑むのも好き。最近のマイブームは「精油」と「手紙を書く」こと。

              尾崎”jackie”光輝/アウトドアギアクラフトマン/MPB

              • ラブ/メリノ+160パンツ

                新製品だから、という理由で道具を買うことは殆どないんだけど、ちょうど5年間愛用していたアイベックス・ウーリーズボトムに穴が空いたのでメリノタイツを新調する事にした。最近ではメリノと化繊の混紡生地が話題になっているようでモンテインのプリミノはショップの販促レビューでも絶賛されていた。しかし同じようなメリノと化繊の混紡生地では37.5テクノロジーという吸水速乾繊維とメリノの混紡生地が数年前から欧米では話題になっていたけれども、何故か日本に於いては全くと言っていいほど話題になっていなかった。しかし、ポリエステル糸に活性炭の様な微多孔質活性粒子構造を持つ37.5テクノロジー繊維の広い表面積が素早く吸水し放出する、という速乾メカニズムがプリミノに採用されているプリマロフト繊維の説明よりも僕にはリアルで分かり易かった。この37.5テクノロジーという新しい素材に早めに唾を付けておこう、という下心もありラブから今年発売されたメリノ+160パンツというメリノと37.5テクノロジーの混紡生地のメリノタイツを買ってみた。晩秋のハイキングレベルではあるけれどもアイベックス・ウーリーズ1の150g/m2とほぼ同等の160g/m2にも関わらず、足入れ時からサラリとした暖かさを感じたり実用的なレビューは来春を待つとしても、かなり楽しみだ…と、この原稿を書いている時にアイベックスが来春廃業するというニュースを聞いた。えー!それなら最後にまたアイベックス・ウーリーズを買えば良かった(笑)。

                • ラブ/メリノ+160パンツ

                  新製品だから、という理由で道具を買うことは殆どないんだけど、ちょうど5年間愛用していたアイベックス・ウーリーズボトムに穴が空いたのでメリノタイツを新調する事にした。最近ではメリノと化繊の混紡生地が話題になっているようでモンテインのプリミノはショップの販促レビューでも絶賛されていた。しかし同じようなメリノと化繊の混紡生地では37.5テクノロジーという吸水速乾繊維とメリノの混紡生地が数年前から欧米では話題になっていたけれども、何故か日本に於いては全くと言っていいほど話題になっていなかった。しかし、ポリエステル糸に活性炭の様な微多孔質活性粒子構造を持つ37.5テクノロジー繊維の広い表面積が素早く吸水し放出する、という速乾メカニズムがプリミノに採用されているプリマロフト繊維の説明よりも僕にはリアルで分かり易かった。この37.5テクノロジーという新しい素材に早めに唾を付けておこう、という下心もありラブから今年発売されたメリノ+160パンツというメリノと37.5テクノロジーの混紡生地のメリノタイツを買ってみた。晩秋のハイキングレベルではあるけれどもアイベックス・ウーリーズ1の150g/m2とほぼ同等の160g/m2にも関わらず、足入れ時からサラリとした暖かさを感じたり実用的なレビューは来春を待つとしても、かなり楽しみだ…と、この原稿を書いている時にアイベックスが来春廃業するというニュースを聞いた。えー!それなら最後にまたアイベックス・ウーリーズを買えば良かった(笑)。

                  尾崎"jackie"光輝

                  ローカスギアのクルーでもありシェルターの縫製、そして世界でも数少ないキューベンファイバーのボンディングを担当する。縦走から沢登り、トレイルランニングからバイクパッキングなど幅広く楽しみながら雑誌等でコラムの連載も持つ。MPB(マウンテンプアボーイズ)所属。

                  【HIKESTERS】

                  独自のスタイルを持つヒップなハイカーたちは、今年どんなアイテムをCHOICEしたのか?

                  ジェリー鵜飼/デザイナー&イラストレーター/UH & MPB

                  • パーセルトレンチ / トラベラーズグリル

                    オーバーナイトの沢登りに絶対に欠かせないのが焚き火だ。濡れたウェアや道具、そして芯まで冷え切った身体をポカポカに温めてくれる火があってこそ、このアクティビティは成立する。どうせ火を起こすならその火力を料理に使わない手はない。そこで活躍するのがパーセルトレンチ社のグリルだ。中空ステンレスのチューブは軽く、そして炎に強い。鍋でたっぷりを水を沸かしてシチューを作ったり、フライパンで豪快に肉を焼いたり、あるいは直接トウモロコシを乗っけたりと、使い方はワイルドで単純明快だ。焚き火料理は実に火力調節が難しい。炎の大きさを常に観察しながらパーセルトレンチの上に置いた鍋をちょこまか動かして一定の火力を保つと良いと思う。僕はバックパックの背面に収納してフレームとしても活用している。一見自分で作れそうに思えるシンプルな構造だけど、奥が深く頼りになる実に男っぽい道具です。

                  • サロモン/XA アンフィビ

                    久しぶりにわくわくするシューズに出会いました。沢遊びは靴のチョイスに一番気を使う。最近の主流はアクアステルスやビブラムに代表されるちょっぴり重いラバーソールだ。でもヌルヌルした苔が多い沢ではフェルトソールに軍配があがる気がする。ただし水を吸ったフェルトは重く、また下山時は別のシューズに履き替える必要がある。どうも気が進まないのだ。トレイルでも水の中でも履けて、軽いシューズってないのかな? ありましたよ。サロモンがスイムラン用に開発した水陸両用シューズが。たったの215g。実際のところヌメった苔にはめっぽう弱く、本格的な沢登りにはお勧めできないけど、ちょっとしたドボニングにはぴったり。トレイルを外れてそのまま水の中に躊躇なく突っ込めるシューズ。ボディはメッシュに成っているから水抜が良く、水中でもクイックに軽く動き、また陸に上がればすぐにドライな状態に。こんなシューズを探してました。

                  • マックパック/コアラ

                    実はこれ、知人から譲り受けた物なんですが、今年一番の活躍だった。昨年生まれた娘も少しづつ大きくなり、そろそろ山に連れて行こうかなってタイミングで入手。最初は小手調べに高尾山へ。コアラ本体の重量は約3kg。娘は8.5kg。水、食料、オムツなどを含めたパックウェイトは15kgぐらい。ULスタイルを貫いてきた自分には堪える重量だ。しかも爆睡した娘の重心があっちこっちに揺れたり、いまいち腰に加重がかけられなかったりと、使い始めの頃は最適なポジションが見つけられず少し凹んだ。HPでも正しい背負い方を見つけられなかった。他メーカーの物と比べたことがないので、長所も短所も把握しづらい。でも使用頻度が増えるごとに背負い方にも慣れ、どんどんと距離も伸びた。しまいにはバカ尾根ルート(塔ノ岳)や奥高尾縦走まで余裕でこなせるほどに。山と道ファンとしては、娘が小さい内に「山と道」の背負子が見たかった。

                    • パーセルトレンチ / トラベラーズグリル

                      オーバーナイトの沢登りに絶対に欠かせないのが焚き火だ。濡れたウェアや道具、そして芯まで冷え切った身体をポカポカに温めてくれる火があってこそ、このアクティビティは成立する。どうせ火を起こすならその火力を料理に使わない手はない。そこで活躍するのがパーセルトレンチ社のグリルだ。中空ステンレスのチューブは軽く、そして炎に強い。鍋でたっぷりを水を沸かしてシチューを作ったり、フライパンで豪快に肉を焼いたり、あるいは直接トウモロコシを乗っけたりと、使い方はワイルドで単純明快だ。焚き火料理は実に火力調節が難しい。炎の大きさを常に観察しながらパーセルトレンチの上に置いた鍋をちょこまか動かして一定の火力を保つと良いと思う。僕はバックパックの背面に収納してフレームとしても活用している。一見自分で作れそうに思えるシンプルな構造だけど、奥が深く頼りになる実に男っぽい道具です。

                    • サロモン/XA アンフィビ

                      久しぶりにわくわくするシューズに出会いました。沢遊びは靴のチョイスに一番気を使う。最近の主流はアクアステルスやビブラムに代表されるちょっぴり重いラバーソールだ。でもヌルヌルした苔が多い沢ではフェルトソールに軍配があがる気がする。ただし水を吸ったフェルトは重く、また下山時は別のシューズに履き替える必要がある。どうも気が進まないのだ。トレイルでも水の中でも履けて、軽いシューズってないのかな? ありましたよ。サロモンがスイムラン用に開発した水陸両用シューズが。たったの215g。実際のところヌメった苔にはめっぽう弱く、本格的な沢登りにはお勧めできないけど、ちょっとしたドボニングにはぴったり。トレイルを外れてそのまま水の中に躊躇なく突っ込めるシューズ。ボディはメッシュに成っているから水抜が良く、水中でもクイックに軽く動き、また陸に上がればすぐにドライな状態に。こんなシューズを探してました。

                    • マックパック/コアラ

                      実はこれ、知人から譲り受けた物なんですが、今年一番の活躍だった。昨年生まれた娘も少しづつ大きくなり、そろそろ山に連れて行こうかなってタイミングで入手。最初は小手調べに高尾山へ。コアラ本体の重量は約3kg。娘は8.5kg。水、食料、オムツなどを含めたパックウェイトは15kgぐらい。ULスタイルを貫いてきた自分には堪える重量だ。しかも爆睡した娘の重心があっちこっちに揺れたり、いまいち腰に加重がかけられなかったりと、使い始めの頃は最適なポジションが見つけられず少し凹んだ。HPでも正しい背負い方を見つけられなかった。他メーカーの物と比べたことがないので、長所も短所も把握しづらい。でも使用頻度が増えるごとに背負い方にも慣れ、どんどんと距離も伸びた。しまいにはバカ尾根ルート(塔ノ岳)や奥高尾縦走まで余裕でこなせるほどに。山と道ファンとしては、娘が小さい内に「山と道」の背負子が見たかった。

                      ジェリー鵜飼

                      1971年生まれ。静岡県出身。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動中。数々のCDジャケットやアウトドアブランド、ファッションブランドの広告やカタログを手がける。ウルトラヘビー(UH)のメンバーとして、ストイックに思われがちなUL界にユーモアと洒落っ気を持ち込んだ。マウンテンプアボーイズ(MPB)の一員でもある。

                      ジュン・オソン/イラストレーター/MPB

                      • モンベル/ベビーキャリア

                        今年のはじめに子どもが生まれて、それまで意識していなかった”親子登山”に意識がいくようになりました。まずはベビーキャリアを、ってことで色々と検討。山と道のがあればそれがよかったですが(笑)、まだなかったので他のブランドを調べました。一に見た目、二に重さ、三に機能性、といった基準でしょうか。背負い心地に関しては赤ちゃんを背負って長時間歩くことはないのであまり重視しませんでした。ベビーキャリアは安全性を重視するためにある程度重量がかさみ、多少の差こそありますがみんな重たいです(笑)。残った見た目と機能性を色々と天秤にかけて選んだのが、モンベルのベビーキャリア(旧型)。見た目こそ及第点ですがその他の機能がいい。26リットルも入る荷物室や赤ちゃんをガッチリホールドしてくれるハーネス、取って洗えるパーツなどなど。重さも他のキャリアと比べても軽めです。背負い心地も少し背面長が長いぐらいで(それはこちらの身長の問題か…)なかなかよい。さすが日本のメーカー、モンベル。

                        • モンベル/ベビーキャリア

                          今年のはじめに子どもが生まれて、それまで意識していなかった”親子登山”に意識がいくようになりました。まずはベビーキャリアを、ってことで色々と検討。山と道のがあればそれがよかったですが(笑)、まだなかったので他のブランドを調べました。一に見た目、二に重さ、三に機能性、といった基準でしょうか。背負い心地に関しては赤ちゃんを背負って長時間歩くことはないのであまり重視しませんでした。ベビーキャリアは安全性を重視するためにある程度重量がかさみ、多少の差こそありますがみんな重たいです(笑)。残った見た目と機能性を色々と天秤にかけて選んだのが、モンベルのベビーキャリア(旧型)。見た目こそ及第点ですがその他の機能がいい。26リットルも入る荷物室や赤ちゃんをガッチリホールドしてくれるハーネス、取って洗えるパーツなどなど。重さも他のキャリアと比べても軽めです。背負い心地も少し背面長が長いぐらいで(それはこちらの身長の問題か…)なかなかよい。さすが日本のメーカー、モンベル。

                          ジュン・オソン

                          鎌倉市在住のイラストレーター。挿画や漫画など紙媒体を中心に、アニメ、Tシャツデザインなど幅広く活動中。マウンテンプアボーイズ(MPB)所属。

                          中村モトノブ/グラフィックデザイナー

                          • クライミット/ピローX

                            まずはじめに言わせていただくと、僕は今年「山道具買わない」宣言をしてしまったのだ…。そんな中で“戒律”を破ってまでも手に入れてしまったものを紹介させていただく。まずは枕。ウルトラライトハイキングで言えば、スタッフサックに着替えを入れて枕にするのが正解かもしれないが、餅は餅屋、僕にとって枕は次の日に疲労を残さないためにも大切なアイテム。重さも50g程なのでザックの隅に滑り込ませておけば、その日の夜は快眠が約束されたも同然。今まで使っていたものとは違い、Xの字にスリットが入っているおかげで頭も枕も安定して、朝起きると枕が何処かに行ってしまった、なんてこともなくなる。空気を緩めに入れるのがお気に入りのセッティング。

                          • ハイランドデザイン/ヌーケープ

                            低山ハイキングがメインなのでハイスペックなレインウエアじゃなくてもいいんじゃないかと思っていた。傘という選択肢もあったけれど、枝が生い茂り、時には両手を使ってよじ登るような場面では片手がふさがると何より危険だ。そんなこともあってポンチョを探していたのだけれど帯に短し襷に長し。で登場したのがハイランドデザインのヌーケープ。シリコンコーティングされたナイロンでしっかりと雨から守ってくれる。素材に通気性はないがポンチョなので蒸れず快適だ。着用画像でなくて申し訳ないが、特にサイズ感が絶妙で、むやみにバタつくこともない。自転車とも相性が良く、雨の日に自転車に乗ることのハードルがかなり下がった。ということで「山道具じゃなく自転車道具なので買ってOKルール」で手に入れた一品。ちなみに自転車は3台増えた(笑)。

                          • ワンダーラスト・イクイップメント/スタンドコジー

                            ドライフードをお湯で戻す時に使える保温バッグなのだけど、実はあんまりドライフードを食べない…。なぜ“戒律”を破ってまで手に入れたかというと、手にとって使い方を想像していると無茶苦茶楽しいということ。コジーとして使ってもいいし、小物入れとして使ってもいい。一粒で二度おいしいモノって実にウルトラライト志向だなと思ったのです。内側にアストロフォイルが張られているため、雪山などへ行く際に予備のバッテリーを入れたり、交換レンズを入れるケースとして使おうとニヤニヤしている訳です。タイベックとアストロフォイルの組み合わせもニヤニヤしますよね? しない??

                            • クライミット/ピローX

                              まずはじめに言わせていただくと、僕は今年「山道具買わない」宣言をしてしまったのだ…。そんな中で“戒律”を破ってまでも手に入れてしまったものを紹介させていただく。まずは枕。ウルトラライトハイキングで言えば、スタッフサックに着替えを入れて枕にするのが正解かもしれないが、餅は餅屋、僕にとって枕は次の日に疲労を残さないためにも大切なアイテム。重さも50g程なのでザックの隅に滑り込ませておけば、その日の夜は快眠が約束されたも同然。今まで使っていたものとは違い、Xの字にスリットが入っているおかげで頭も枕も安定して、朝起きると枕が何処かに行ってしまった、なんてこともなくなる。空気を緩めに入れるのがお気に入りのセッティング。

                            • ハイランドデザイン/ヌーケープ

                              低山ハイキングがメインなのでハイスペックなレインウエアじゃなくてもいいんじゃないかと思っていた。傘という選択肢もあったけれど、枝が生い茂り、時には両手を使ってよじ登るような場面では片手がふさがると何より危険だ。そんなこともあってポンチョを探していたのだけれど帯に短し襷に長し。で登場したのがハイランドデザインのヌーケープ。シリコンコーティングされたナイロンでしっかりと雨から守ってくれる。素材に通気性はないがポンチョなので蒸れず快適だ。着用画像でなくて申し訳ないが、特にサイズ感が絶妙で、むやみにバタつくこともない。自転車とも相性が良く、雨の日に自転車に乗ることのハードルがかなり下がった。ということで「山道具じゃなく自転車道具なので買ってOKルール」で手に入れた一品。ちなみに自転車は3台増えた(笑)。

                            • ワンダーラスト・イクイップメント/スタンドコジー

                              ドライフードをお湯で戻す時に使える保温バッグなのだけど、実はあんまりドライフードを食べない…。なぜ“戒律”を破ってまで手に入れたかというと、手にとって使い方を想像していると無茶苦茶楽しいということ。コジーとして使ってもいいし、小物入れとして使ってもいい。一粒で二度おいしいモノって実にウルトラライト志向だなと思ったのです。内側にアストロフォイルが張られているため、雪山などへ行く際に予備のバッテリーを入れたり、交換レンズを入れるケースとして使おうとニヤニヤしている訳です。タイベックとアストロフォイルの組み合わせもニヤニヤしますよね? しない??

                              中村モトノブ

                              名古屋でグラフィックデザイナーとして働きつつハイキングやランニングに奔走。
                              EDIT-design & supply- 名義でTシャツ等を展開中。

                              加藤由佳/モデル

                              • アイベックス/Wsタオスプレイドシャツ

                                よし山に行くぞ!というような気合いの入ったウェアではなく、ラフに街中でも着れるシャツを探していました。
                                私は骨格がしっかりしているので、服を着た時のバランスにこだわりがあり、特に肩のラインはがっちり見えないように気をつけているし、かといって大きすぎて太って見えるのも嫌。着丈も長すぎず、短すぎず、合わせるボトムスとのバランスも大事。
                                袖を通したときにそのバランスがしっくりきたのがこのシャツでした。主張しすぎない色味みも私好み。
                                冬場かじかんだ手でのボタンの開け閉めってちょっとしたストレスに感じませんか?その点、このシャツはスナップボタンなので脱ぎ着も楽チン。ウールとナイロンが混合された生地のためチクチク感もなく着心地がよいので、この時期の低山ゆるふわハイクにはぴったりのシャツです。

                              • ビオライフラボ/ウルバー

                                職業柄、多少なりとも食べるものには気を使っています。自分で行動食を作るのも好きだけど、めんどくさい時や時間がない時に重宝しているのがこのウルバー。砂糖や添加物不使用で、オーガニックのドライフルーツやナッツなどで作られているため、自然な甘みを感じられて美味しく、ミネラルやビタミン、食物繊維を補給でき、血糖値の上昇も緩やかで体に負担をかけない。「そうそう、こうゆうのが欲しかったの!」と、まさに私が求めていたものがギュッと詰まったベストな行動食。作り手の中島さんが自身の体の不調をきっかけに食のことを考えるようになったと聞き、共感できることも多く、手にする人への優しさがこもった一品。私は“噛むのがめんどくさい”症状が度々起きるのですが、ウルバーは丁度良い柔らかさで顎が疲れないことも食べやすさのポイント。味は4種類ある中でカカオ/ココナッツが一番のお気に入りです。

                                • アイベックス/Wsタオスプレイドシャツ

                                  よし山に行くぞ!というような気合いの入ったウェアではなく、ラフに街中でも着れるシャツを探していました。
                                  私は骨格がしっかりしているので、服を着た時のバランスにこだわりがあり、特に肩のラインはがっちり見えないように気をつけているし、かといって大きすぎて太って見えるのも嫌。着丈も長すぎず、短すぎず、合わせるボトムスとのバランスも大事。
                                  袖を通したときにそのバランスがしっくりきたのがこのシャツでした。主張しすぎない色味みも私好み。
                                  冬場かじかんだ手でのボタンの開け閉めってちょっとしたストレスに感じませんか?その点、このシャツはスナップボタンなので脱ぎ着も楽チン。ウールとナイロンが混合された生地のためチクチク感もなく着心地がよいので、この時期の低山ゆるふわハイクにはぴったりのシャツです。

                                • ビオライフラボ/ウルバー

                                  職業柄、多少なりとも食べるものには気を使っています。自分で行動食を作るのも好きだけど、めんどくさい時や時間がない時に重宝しているのがこのウルバー。砂糖や添加物不使用で、オーガニックのドライフルーツやナッツなどで作られているため、自然な甘みを感じられて美味しく、ミネラルやビタミン、食物繊維を補給でき、血糖値の上昇も緩やかで体に負担をかけない。「そうそう、こうゆうのが欲しかったの!」と、まさに私が求めていたものがギュッと詰まったベストな行動食。作り手の中島さんが自身の体の不調をきっかけに食のことを考えるようになったと聞き、共感できることも多く、手にする人への優しさがこもった一品。私は“噛むのがめんどくさい”症状が度々起きるのですが、ウルバーは丁度良い柔らかさで顎が疲れないことも食べやすさのポイント。味は4種類ある中でカカオ/ココナッツが一番のお気に入りです。

                                  加藤由佳

                                  CMやアウトドア雑誌などで活動中。根っからのインドアだったのに、突然山にハマりはや5年。元々の体力が人並み以下だったため、体力がない私でも山歩きを楽しむ手段としてULハイキングに興味を持つ。自称「ゆるふわハイカー」

                                  【YAMATOMICHI CREW】

                                  最後に、山と道/山と道JOURNALS/山食音のスタッフによる2017年のCHOICEです。

                                  三田正明/フォトグラファー&ライター/山と道JOURNALSエディター

                                  • ブラウン・バイ・2−タックス/ナップジャック

                                    僕のOMMのバディ、本間良二くん率いるブラウン・バイ・2−タックスの超絶暖かいのに軽いダウンジャケット。エアライトリップという薄いシェルに800フィルパワーのダウンがパンパンに詰まっていて、檄マッシブなルックスで実測530g(Size L)。決してウルトラライトとは言えないけど、ヒマラヤ登山にも使えそうなほどの暖かさでこの重量は、ちょっと衝撃的ではないでしょうか。雪山でもスリーピングバッグのチョイスをもっと軽くしてもいいかと思ったり、インサレーション装備の組み立てを根底から揺さぶられるほどのパワーのあるダウンジャケット(12月の谷川岳稜線でのビバークでも、このナップジャック&ダウンパンツ&モンベルアルパインダウンハガー#3&エスケープライトビビィの組み合わせで暖かく眠れました)。アパレルブランドのダウンジャケットなのに、街では暖か過ぎてなかなか着る機会ないけど(笑)。

                                  • ハイランドデザイン/サブSキルト

                                    この数年、ず〜っとスリーシーズン用のスリーピングバッグを新調したいと思っていたけれど、どれも今いち決め手がなくて買いあぐねていた。そんな自分的に、ついに「これだ!」というスペックで現れたダウンキルト。だって重量350gでダウン量200gって、「こういうの欲しかった」じゃないですか? ともあれ、山ではまだ2回しか使えてないけど、今年のOMMでも前述のナップジャックとの組み合わせで暖かく眠れました。細部の作り込みもさすがはハイランドデザインで、撥水ダウンのロフト感にもウットリ。もっとこいつといろんな場所で眠りたいなぁ。

                                  • グレートコッシーマウンテン/ポップハイカーシンプルパックMYOGキット

                                    gearedの取材としてGCMの大越智哉AKAコッシー先生自らのご指導の元、自作したMYOGキットのバックパック。コッシー先生のご指導の賜物とはいえ、ド素人の自分にも問題なく完成したうえ、意外(と言ったら失礼かもしれないけど)なほど背負い心地が良いのも驚きました。荷重バランスがかなり高く、ヒップベルトなしでも肩甲骨と腰上部に荷重が乗るかなり好みな背負い心地。OMMでも使用しましたが、2日間まったく問題なし。ヒップベルトないので走ると揺れるし、やっぱりアウターポケットひとつくらい欲しいなあとも思うけど、シンプルな作りといい、親切丁寧な解説書といい、MYOGの入り口としてこれだけ最適なものはないし、とても意義深い製品(?)だと思います。

                                  • 山と道/アルファアノラック

                                    正直、最初は「フロントジップにしたほうが売れるじゃないの?」なんて余計なこと考えてたけど、実際に雪山で着てみてフロントのカンガルーポケットの良さを実感。スマホ、手袋、地図、ヘッドライト、タバコなどなんでもかんでも突っ込んで「とりあえずここを探せばOK」状態にしておくことで、何かと自由のきかない雪山のストレスが大幅に軽減。頻繁に脱ぎ着したい街着ならフロントジップ欲しいけど、山にいる間ずーっと着てることが前提のアルファのインサレーションなら、着用時にストレスの少ないアノラック型は絶対に正義。しいて言えばサイドファスナーが両側フルオープンならもっと良かったけど、「縫製行程的に大変すぎるので無理!」とのこと。

                                  • マスターワークス/ポケットアシュトレー

                                    以前から、ガレージ系のメーカーは山財布ばかり作らず携帯灰皿も作るべきだと思っていた。そんな折、マスターワークスから登場したこの灰皿。見つけた瞬間、即ポチしました。で、即届いたのですが、第一印象は「思ったよりデカい!」。同種の携帯灰皿1.5〜2倍くらいのサイズで、当初は「携帯するにはちょっとデカ過ぎるかも」と思ってたのですが、山で使ってみて、なるほどこのサイズ感は良いと思いました。従来の灰皿は1日も使っているとパンパンになるのですが、こいつはデカいので2〜3日は余裕で行けそう。チマチマと灰皿からごみ袋などへ吸い殻を移すのは面倒なので、今は気に入ってます。唯一の不満点はロゴマークの裏側にスナップボタンが付いている関係で、ロゴがあっという間に手垢で真っ黒になりそうなこと。ターポリンぽい裏地が貼られているので、ちょっとした防水機能とプロテクションのある小物入れとしても使えます。

                                    • ブラウン・バイ・2−タックス/ナップジャック

                                      僕のOMMのバディ、本間良二くん率いるブラウン・バイ・2−タックスの超絶暖かいのに軽いダウンジャケット。エアライトリップという薄いシェルに800フィルパワーのダウンがパンパンに詰まっていて、檄マッシブなルックスで実測530g(Size L)。決してウルトラライトとは言えないけど、ヒマラヤ登山にも使えそうなほどの暖かさでこの重量は、ちょっと衝撃的ではないでしょうか。雪山でもスリーピングバッグのチョイスをもっと軽くしてもいいかと思ったり、インサレーション装備の組み立てを根底から揺さぶられるほどのパワーのあるダウンジャケット(12月の谷川岳稜線でのビバークでも、このナップジャック&ダウンパンツ&モンベルアルパインダウンハガー#3&エスケープライトビビィの組み合わせで暖かく眠れました)。アパレルブランドのダウンジャケットなのに、街では暖か過ぎてなかなか着る機会ないけど(笑)。

                                    • ハイランドデザイン/サブSキルト

                                      この数年、ず〜っとスリーシーズン用のスリーピングバッグを新調したいと思っていたけれど、どれも今いち決め手がなくて買いあぐねていた。そんな自分的に、ついに「これだ!」というスペックで現れたダウンキルト。だって重量350gでダウン量200gって、「こういうの欲しかった」じゃないですか? ともあれ、山ではまだ2回しか使えてないけど、今年のOMMでも前述のナップジャックとの組み合わせで暖かく眠れました。細部の作り込みもさすがはハイランドデザインで、撥水ダウンのロフト感にもウットリ。もっとこいつといろんな場所で眠りたいなぁ。

                                    • グレートコッシーマウンテン/ポップハイカーシンプルパックMYOGキット

                                      gearedの取材としてGCMの大越智哉AKAコッシー先生自らのご指導の元、自作したMYOGキットのバックパック。コッシー先生のご指導の賜物とはいえ、ド素人の自分にも問題なく完成したうえ、意外(と言ったら失礼かもしれないけど)なほど背負い心地が良いのも驚きました。荷重バランスがかなり高く、ヒップベルトなしでも肩甲骨と腰上部に荷重が乗るかなり好みな背負い心地。OMMでも使用しましたが、2日間まったく問題なし。ヒップベルトないので走ると揺れるし、やっぱりアウターポケットひとつくらい欲しいなあとも思うけど、シンプルな作りといい、親切丁寧な解説書といい、MYOGの入り口としてこれだけ最適なものはないし、とても意義深い製品(?)だと思います。

                                    • 山と道/アルファアノラック

                                      正直、最初は「フロントジップにしたほうが売れるじゃないの?」なんて余計なこと考えてたけど、実際に雪山で着てみてフロントのカンガルーポケットの良さを実感。スマホ、手袋、地図、ヘッドライト、タバコなどなんでもかんでも突っ込んで「とりあえずここを探せばOK」状態にしておくことで、何かと自由のきかない雪山のストレスが大幅に軽減。頻繁に脱ぎ着したい街着ならフロントジップ欲しいけど、山にいる間ずーっと着てることが前提のアルファのインサレーションなら、着用時にストレスの少ないアノラック型は絶対に正義。しいて言えばサイドファスナーが両側フルオープンならもっと良かったけど、「縫製行程的に大変すぎるので無理!」とのこと。

                                    • マスターワークス/ポケットアシュトレー

                                      以前から、ガレージ系のメーカーは山財布ばかり作らず携帯灰皿も作るべきだと思っていた。そんな折、マスターワークスから登場したこの灰皿。見つけた瞬間、即ポチしました。で、即届いたのですが、第一印象は「思ったよりデカい!」。同種の携帯灰皿1.5〜2倍くらいのサイズで、当初は「携帯するにはちょっとデカ過ぎるかも」と思ってたのですが、山で使ってみて、なるほどこのサイズ感は良いと思いました。従来の灰皿は1日も使っているとパンパンになるのですが、こいつはデカいので2〜3日は余裕で行けそう。チマチマと灰皿からごみ袋などへ吸い殻を移すのは面倒なので、今は気に入ってます。唯一の不満点はロゴマークの裏側にスナップボタンが付いている関係で、ロゴがあっという間に手垢で真っ黒になりそうなこと。ターポリンぽい裏地が貼られているので、ちょっとした防水機能とプロテクションのある小物入れとしても使えます。

                                      三田正明

                                      フォトグラファーとしてカルチャー誌や音楽誌で活動する傍、旅に傾倒。
                                      多くの国を放浪するなかで自然の雄大さに惹かれ、自然と触れ合う方法として山に登り始める。
                                      気がつけばアウトドア誌で仕事をするようになり、ライター仕事も増え、現在では本業がわからない状態に。
                                      アウトドア・ライターとしてはULハイキングをライフワークとして追い続けている。

                                      東岳志/山食音 PLANT LAB.

                                      • カタダイン/ビーフリー

                                        山で持ち運ぶ水の量は、行く場所と自分の体調できて決めている。 低山でも1日歩く場合は、怪我の洗浄用として最低500mlくらいは持つ。 よく歩くエリアに水が多いこともあり、水タンクと並行して水筒に活性炭フィ ルターのついたものや、ペットボトルに取り付けて絞るタイプの浄水器を使用していた。春に購入したビーフリーは、ボトルの口も大きく、中空糸フィルタータイプ、柔らかい素材のボトルは水の量が減てもタップンタップンと嫌な音がしない。 理想的。半信半疑で、毎週足元を流れる水飲みを繰り返していたら3ヶ月ほどで目詰まりを起こした。そこで、ペットボトルロケット用の口を取り付け、水道に取り付けて逆洗浄したらほぼ 元に戻ったので信頼の道具になった。中に活性炭を入れておけば美味しくなるし、水漏れがある場合は水道のシールテープをまいて締めれば解決できるだろう。圧力で絞りすぎはボトル側の破損になるのでご注意。

                                        • カタダイン/ビーフリー

                                          山で持ち運ぶ水の量は、行く場所と自分の体調できて決めている。 低山でも1日歩く場合は、怪我の洗浄用として最低500mlくらいは持つ。 よく歩くエリアに水が多いこともあり、水タンクと並行して水筒に活性炭フィ ルターのついたものや、ペットボトルに取り付けて絞るタイプの浄水器を使用していた。春に購入したビーフリーは、ボトルの口も大きく、中空糸フィルタータイプ、柔らかい素材のボトルは水の量が減てもタップンタップンと嫌な音がしない。 理想的。半信半疑で、毎週足元を流れる水飲みを繰り返していたら3ヶ月ほどで目詰まりを起こした。そこで、ペットボトルロケット用の口を取り付け、水道に取り付けて逆洗浄したらほぼ 元に戻ったので信頼の道具になった。中に活性炭を入れておけば美味しくなるし、水漏れがある場合は水道のシールテープをまいて締めれば解決できるだろう。圧力で絞りすぎはボトル側の破損になるのでご注意。

                                          東岳志

                                          山と道がPLANT LAB.と共同運営する京都『山食音』店主。
                                          サウンドエンジニアとして、様々な音楽、映画、演劇などの録音、音響を担当。
                                          自身が毎日自然の中にいたり、食事で身体が変わったことがきっかけとなり、音響技術の延長線に食事や環境までサポートすることの重要性を感じ、エンジニア業の隙間、週末に食堂PLANT LAB.を始める。 
                                          2015年、山にまつわる展示会 「hikers directions showcase」を企画。
                                          2016年、山と道と共同でミールスを中心とした食堂と山道具の店、『山食音』を立ち上げ、運営する。
                                          『山食音』ではイベントなども頻繁に行いながら、地元・近畿の自然で暮らすことについて徹底的に特化した店を目指す。

                                          黒澤雄介/山と道スタッフ/リッジ・マウンテン・ギア

                                          • タムラック/ジップショット

                                            山で写真を撮るのが好きなので三脚は欠かせません。昔は重く大きな一眼レフを持って山へ出かけていたけれどカメラ自体をコンパクトなものに変えてからは三脚もとてもコンパクトな物で済むようになりました。これは組み立ても非常に楽なので気に入っています。

                                          • ソーヤー/ミニSP128

                                            みんな使っていると思うけれどこれは欠かせません。こんなにコンパクトでしっかり浄水してくれる。去年、JMTを歩いた時にその良さが実感できました。ひとつ持ち歩くだけで安心が得られます。

                                          • ペットボトル用キャップ

                                            100円ショップで購入したペットボトルに付け替えられるキャップ。普段はバックパックの脇ポケットに市販のペットボトルを2本ほど刺して山を歩きますが、キャップをこれに付け替えておくだけでワンタッチで蓋が開きすぐに水が飲めます。100円ショップの品ということだけあって耐久性はあまりよろしくないです。しっかりとした物があったら欲しいです。

                                            • タムラック/ジップショット

                                              山で写真を撮るのが好きなので三脚は欠かせません。昔は重く大きな一眼レフを持って山へ出かけていたけれどカメラ自体をコンパクトなものに変えてからは三脚もとてもコンパクトな物で済むようになりました。これは組み立ても非常に楽なので気に入っています。

                                            • ソーヤー/ミニSP128

                                              みんな使っていると思うけれどこれは欠かせません。こんなにコンパクトでしっかり浄水してくれる。去年、JMTを歩いた時にその良さが実感できました。ひとつ持ち歩くだけで安心が得られます。

                                            • ペットボトル用キャップ

                                              100円ショップで購入したペットボトルに付け替えられるキャップ。普段はバックパックの脇ポケットに市販のペットボトルを2本ほど刺して山を歩きますが、キャップをこれに付け替えておくだけでワンタッチで蓋が開きすぐに水が飲めます。100円ショップの品ということだけあって耐久性はあまりよろしくないです。しっかりとした物があったら欲しいです。

                                              黒澤雄介

                                              山と道の唯一の平社員。生産管理担当。
                                              中学、高校時代はスケートボードと服作りに夢中で過ごし、専門学校に進み服飾デザインを学ぶ。卒業後にアパレル会社に就職。企画、パターンナー、生産管理職を経験しつつ、この時期、山に出会う。
                                              その後、荒波に揉まれ、アパレル業界を去る決意をし、山と道アルバイトを経て2017年入社。
                                              2017年9月には妻とアメリカのジョン・ミューア・トレイルのハイキングを経験。
                                              写真を撮りながら山を歩いたり、山道具の自作が好き。
                                              Ridge Mountain Gearとしてコテージインダストリー活動も行っている。

                                              夏目彰/山と道

                                              • ローカスギア/カフラーHB

                                                家族に新しいメンバーが加わった。子供と一緒に寝泊まりするために、これまで使ってきたような小型のシェルターではなく、もっとゆったりとしたテントが欲しくなった。ドームテントも検討したけど、やっぱり重たいのは嫌だし、軽くて、広くて….と考えるとこのテントしかないかなと思う。家族で使うときにはフルメッシュインナーを使い、大人だけで使うときには、シェルター本体のみを使用。大人3人が雪の中宴会して、そのままテントの中で眠るのに、全然狭さを感じない広さ。それでシェルター本体650g。

                                              • ペツル/イルビス・ハイブリッド

                                                一度滑落してアックスで滑落停止したときから、クランポンとアックスは決しておろそかにしてはいけない道具となった。滑落した理由は、粉のように舞う、あまりにもサラサラとした雪質に対して、クランポンの歯が短かったことと、前ツメがしっかりとついていないことが原因だった。このイルビスハイブリッドは、その点ものすごく優秀。しっかりとした前ツメ(尖りすぎて逆におっかなく感じるくらい)がついていて、かつ前部分がスチール製にもかかわらず、505gという軽量さ。もっと軽くするために、アルミ製を選ぶという選択肢もあるけど、残雪期や、岩稜帯と雪のミックスした場所で1シーズンも遊ぶとあっという前に歯が削れて使いものにならなくなる。その点スチールであれば、削れることもあまりなく安心だ。標準仕様だと、ヒールにコバのあるシューズでないと使えないので、どんな靴にもつけられるように、フレックスロックシステムに変更して使用中。<追記: 八ヶ岳の雪が少ない岩と雪のミックスが続くと、ダイニーマの糸がどれほどの耐久性があるのか心配。絶対アイゼンないと生きて帰ってこれないという領域でアイゼンが壊れるのは怖い…)>

                                              • サロモン/ツンドラ・プロCSWP

                                                これまでメインに使っていた靴は2つ。厳冬期はザンバラン・ドリューGT、残雪期はサロモンのS-LAB XアルプカーボンGTX。ザンバランは靴の中も濡れることもなく、履き心地も良いのだけど、いかんせん重い。S-LAB Xはそもそもローカットシューズだし、2シーズンも使うと防水性がほぼなくなって、雪で濡れるし、寒いなかでは履けない。新しい靴に求めていたのは、軽くて、暖かく、ちゃんと剛性もあって、動きやすい靴。上記の条件で考えたら、ツンドラ・プロCSWPになるのかなと思う。670gと軽量で、-40℃までの対応をうたっている。重たい靴はハンマーのように雪の壁でキックステップが踏めるのが魅力だけど、これはどうかな? まだ未使用なので、良いか悪いのかまだわからない。ただ、軍用ブーツのような見た目は今のところ好きにななれない。<追記: 靴の作りが大きく、僕の持っているアイゼンとの相性が最悪だった。アイゼンを蹴り込むような、シビアな場所で外れるかも…。という心配はイヤだ。あと靴の作りが大きいのでアイゼンの刃の位置と足の母子球とか、踏み込みたい場所とずれているようにも感じた。靴のフィティングも自分とは合わない。でも、靴は暖かかった。-40cまでもつかは未知数だけど、スノーハイキングには良いかもしれない。>

                                                • ローカスギア/カフラーHB

                                                  家族に新しいメンバーが加わった。子供と一緒に寝泊まりするために、これまで使ってきたような小型のシェルターではなく、もっとゆったりとしたテントが欲しくなった。ドームテントも検討したけど、やっぱり重たいのは嫌だし、軽くて、広くて….と考えるとこのテントしかないかなと思う。家族で使うときにはフルメッシュインナーを使い、大人だけで使うときには、シェルター本体のみを使用。大人3人が雪の中宴会して、そのままテントの中で眠るのに、全然狭さを感じない広さ。それでシェルター本体650g。

                                                • ペツル/イルビス・ハイブリッド

                                                  一度滑落してアックスで滑落停止したときから、クランポンとアックスは決しておろそかにしてはいけない道具となった。滑落した理由は、粉のように舞う、あまりにもサラサラとした雪質に対して、クランポンの歯が短かったことと、前ツメがしっかりとついていないことが原因だった。このイルビスハイブリッドは、その点ものすごく優秀。しっかりとした前ツメ(尖りすぎて逆におっかなく感じるくらい)がついていて、かつ前部分がスチール製にもかかわらず、505gという軽量さ。もっと軽くするために、アルミ製を選ぶという選択肢もあるけど、残雪期や、岩稜帯と雪のミックスした場所で1シーズンも遊ぶとあっという前に歯が削れて使いものにならなくなる。その点スチールであれば、削れることもあまりなく安心だ。標準仕様だと、ヒールにコバのあるシューズでないと使えないので、どんな靴にもつけられるように、フレックスロックシステムに変更して使用中。<追記: 八ヶ岳の雪が少ない岩と雪のミックスが続くと、ダイニーマの糸がどれほどの耐久性があるのか心配。絶対アイゼンないと生きて帰ってこれないという領域でアイゼンが壊れるのは怖い…)>

                                                • サロモン/ツンドラ・プロCSWP

                                                  これまでメインに使っていた靴は2つ。厳冬期はザンバラン・ドリューGT、残雪期はサロモンのS-LAB XアルプカーボンGTX。ザンバランは靴の中も濡れることもなく、履き心地も良いのだけど、いかんせん重い。S-LAB Xはそもそもローカットシューズだし、2シーズンも使うと防水性がほぼなくなって、雪で濡れるし、寒いなかでは履けない。新しい靴に求めていたのは、軽くて、暖かく、ちゃんと剛性もあって、動きやすい靴。上記の条件で考えたら、ツンドラ・プロCSWPになるのかなと思う。670gと軽量で、-40℃までの対応をうたっている。重たい靴はハンマーのように雪の壁でキックステップが踏めるのが魅力だけど、これはどうかな? まだ未使用なので、良いか悪いのかまだわからない。ただ、軍用ブーツのような見た目は今のところ好きにななれない。<追記: 靴の作りが大きく、僕の持っているアイゼンとの相性が最悪だった。アイゼンを蹴り込むような、シビアな場所で外れるかも…。という心配はイヤだ。あと靴の作りが大きいのでアイゼンの刃の位置と足の母子球とか、踏み込みたい場所とずれているようにも感じた。靴のフィティングも自分とは合わない。でも、靴は暖かかった。-40cまでもつかは未知数だけど、スノーハイキングには良いかもしれない。>

                                                  夏目彰

                                                  「山と道」の創立メンバー。山と道全体の監督。
                                                  30代半ばまでアートや出版の世界で活動する傍ら、00年代から山とウルトラライト・ハイキングの世界に深く傾倒。
                                                  2011年に「山と道」を始め、2016年には京都にPLANT Labと共同で『山食音』をオープン。
                                                  私生活では2016年に待望の第一子を授かり、メロメロに。
                                                  以前のように自由に山に行けなくなったことに多少の危機感を抱きつつ、子育て奮闘中!

                                                  総勢25名による『HIKERS’CHOICE 2017』、如何だったでしょうか。

                                                  ちなみに、2名以上にCHOICEされたアイテムは、パタゴニアの新世代化繊インサレーション『マイクロパフフーディ』、カタダインの浄水器『ビーフリー』、ペツルの超軽量クランポン『レオパードFL』、ワンダーラストイクイップメントのとてもUL的な『スタンドコジー』、山と道の『アルファハラマキ』と『メリノフーディ』という結果になりました。

                                                  山と道製品がふたつもCHOICEされたのは、山と道主催であることを忖度していただいた……かどうかは選者の方のみ知ることですが、ともあれ、上記の(アンケート集計時に発売前だったアルファハラマキを除く)アイテムが今年、日本のULシーン(とても小さなコミュニティですが)の中で注目を集めたことは、記憶されても良いことだと思います。

                                                  この山と道JOURNALSも2017年に始まりました。いまだまったく体制の整っていないコテージ・メーカーならぬ『コテージ・メディア』ですが、2018年は我々が何を目指しているのか、きちんと明示できるような情報を発信していきたいと思っています。

                                                  2017年はありがとうございました。
                                                  2018年もよろしくお願いいたします。

                                                  (山と道JOURNALSエディター 三田正明)

                                                  三田 正明
                                                  三田 正明
                                                  フォトグラファーとしてカルチャー誌や音楽誌で活動する傍、旅に傾倒。 多くの国を放浪するなかで自然の雄大さに惹かれ、自然と触れ合う方法として山に登り始める。 気がつけばアウトドア誌で仕事をするようになり、ライター仕事も増え、現在では本業がわからない状態に。 アウトドア・ライターとしてはULハイキングをライフワークとして追い続けている。 取材活動のなかで出会った山と道・夏目彰氏と何度も山に行ったり、インタビュー取材を行ったり、酒を酌み交わしたりするうちに、いつの間にかこのようなポジションに。 山と道JOURNALSを通じて日本のハイキング・カルチャーの発展に微力ながら貢献したいと考えている。
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