ONE

535g

¥ 48,400(税込)

はじめに

ロングトレイルのための超軽量フレームパック

これまでカスタムオーダーモデルでのみ販売を行っていた山と道で最大サイズのフレーム内蔵バックパックONEが、独自開発生地を採用し素材とカラーを定めたスタンダードモデルになりました*。

*セミカスタムオーダーモデルはONE Custom Editionになりました。

背面長を5サイズ、ヒップベルトを4サイズから自分の体にぴったりなサイズを選べ、独自設計のカーボン製X型フレームが身体の動きに気持ちよく追随し、岩場や急斜面、はしごや鎖場など、体全体を使う場面も多い日本のトレイルを快適に歩くことができます。

ポケット生地には200デニールの高強度ナイロンにリップストップ(裂け止め)として極めて強靭な超高分子量ポリエチレン素材ウープファイバー*を2mm間隔で織り込んだ独自開発生地「BLACK UHPE Fine Grid(以下ブラックウープ)」を使用。山と道が使用するバックパック用生地でもとりわけ軽量ながら最も引裂強度に優れ、世界最高レベルの強度・耐久性を持ちます。

軽さを重視し、耐久撥水処理のみで裏面への防水コーティングを施していないため、パックライナーや防水スタッフサックを併用するなど浸水に備えたパッキングをする必要がありますが、そのぶん加水分解をせず、経年劣化に非常に強いバックパックになりました。

*ダイニーマ、スペクトラなどの商品名でも呼ばれる超高分子量ポリエチレン素材で、強度と軽量性に非常に優れています。

カラーバリエーション

Gray
Elm
Black

スペック

Made in Toyooka, Japan

Capacity:
50L-55L
Weight:
Size 45cm 535g (Without Accessories)
Size 48cm 536g (Without Accessories)
Size 51cm 538g (Without Accessories)
Size 54cm 565g (Without Accessories)
Size 57cm 567g (Without Accessories)
Material:
Body:
70D HT PC Coated Ripstop Nylon 106g/㎡
30D HT Silnylon 46g/㎡
Front Top Pocket:
BLACK UHPE Fine Grid 128g/㎡
Front Pocket: BLACK UHPE Fine Grid 128g/㎡
Back Panel: 3D Mesh
200D HT PC Coated Oxford Nylon 144g/㎡
Bottom: X-Pac VX21 203g/㎡
​​Zipper: YKK #5 Coil Zipper
​​Frame: Carbon Fiber
Accessories:
Back Pad
Reflectable Bungee Cord
Repair Tape
Size:
Torso Length | 45 / 48 / 51 / 54 / 57cm
Hip Belt | XS / S / M / L

制作ノート1

ハイキングを長く、どこまでも楽しむために

夏目彰(山と道)

僕たちは山を歩くことが、本当に好きなのか?

山と道を立ち上げる覚悟を、本当に持てるのか?

その答えを求めて、2010年に夫婦でカリフォルニア州のジョン・ミューア・トレイルをハイキングした。結果、僕たちは山を歩くことがどうしようもなく好きなことがわかり、そうして山と道を立ち上げたのだけど、そのとき、もうひとつわかったことがあった。

JMT 2013 筆者撮影

日本とアメリカのトレイルは大きく違う。

ジョン・ミューア・トレイルはよく整備されており、日本のように岩場、鎖場が少なく、急斜面も多くない。だからバックパックのボディに極薄の素材を使っても岩や木にひっかけて穴が開く危険が少ないし、メッシュポケットにたくさん荷物を入れても落ちる心配があまりない。雨も少なく乾燥しているので、クローズドセルのマットを背面に付けたり背面がメッシュでなくても、あまり汗が気にならない。

その当時自分が使っていたウルトラライト・ハイキングの道具は、このアメリカの環境でこそ生まれたデザインなのだということを強く意識させられた。

山と道を立ち上げようとしていた当時、まだ、ウルトラライト・ハイキングの文脈で日本の環境から生み出されたバックパックは存在しなかった。

その当時のULバックパックのセオリーがアメリカの西海岸のトレイルから生み出されたとするならば、僕らはそのセオリーに縛られることなく、日本のトレイルの環境に即したバックパックを自由に作ればいいのだと気がついた。

そして、ONEは僕たちがガレージメーカーからスタートしたということを大事にする(武器にする)ためにも、マスメーカーができないようなセミカスタムオーダーでの受注生産という形からスタートした。

発売から数年が経ち、自分自身が使う頻度は以前に比べて減ったのは事実だけれども、山と道が初めて作り出したこのバックパックは、いまだに山と道を代表する製品だ。故障の修理等をしていくなかで無数のモディファイを繰り返し、発売時よりは少し重量が嵩んだけれど、そのぶん強度も耐久性も向上し、完成度はより増した。

ある程度の荷物、重量を持ち運ぶハイキングを、長く、どこまでも楽しむ旅をしたいなら、僕は今でもONEを使うことをお勧めしている。(2017年)

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制作ノート2

ブラックウープが生まれるまで

夏目彰(山と道)
はじめに

この生地の開発は「軽くてかつ強靭な生地とはなんだろうか?」という問と、「今まだ形になっていない新しい生地を山と道で作れないだろうか?」という思いからスタートした。

ブラックウープの開発には5年以上の時間がかかったが、ウープファイバーに使用しているスペクトラ糸を作っているアメリカのハネウェル社との出会いまで遡ると6〜7年以上の時間がかかっている。さらに、生地の生産をお願いしたのは台湾のメーカーで、生地の開発とはこれほどの時間がかかることで、大変なことだと身を持って知った。

山と道はこの5年間、ブラックウープだけでなく、100%メリノウール、70D HT PCコーテッド・リップストップナイロンなど独自に生地の開発を行ってきた。どの生地も開発までに時間がかかり、それのみならず、完成後に起こる問題や、量産クオリティの問題など、独自開発の難しさとそのリスクの大きさを十分過ぎるほど理解することができた。この開発に携わってくれた企業の方々にはとても感謝している。

軽くて強い織り構造を探る

ブラックウープの開発は、まず構造的に一番強い織り構造の検討からはじまった。生地サンプルを多数入手して、どの生地がいちばん強く、耐久性があり、そして軽くできるのかを調べた。

様々なテストを経てその当時の自分たちの結論として、シンプルな平織りで、リップストップをできるかぎり細かく作ることが強い生地になると考えた。そして生地の糸の太さであるデニール(D)数をどうするかという課題にたどり着く。50Dなのか、70Dなのか、100Dなのか、200Dなのか?

生地のデニール数と重量、さらに強度の関連性に着目すると、デニール数を下げることによって生地は一定程度軽くなるものの、劇的な軽量化までは実現できないことがわかった。一方、デニール数を下げた生地は、顕著に強度が低下してしまった。試作とテストを繰り返した結果、軽さと強度のバランスが抜群に良いのは200Dであることが明らかになった。

植物由来のバイオポリカーボネートへの挑戦

また、当初は生地裏面の防水コーティングに加水分解しないポリカーボネートを使うことを考えていた。このコーティングに一般的に使用されているポリウレタン(PU)は10年も持たずに加水分解してしまうことが多く、このPUコーティングの寿命がバックパックの実質的な寿命になってしまっているからだ。

調べていくなかで、植物由来のバイオポリカーボネートを使えないかと考えた。だがウープは熱に弱く、通常通りに高温でコーティングをすると融解してしまう。低温ではクオリティの高いコーティングを施すことが難しく開発課題となった。

コーティング剤開発メーカーの担当者と共に台湾の生地メーカーとも直接会ってコーティングをどう行うか、課題解決のための打ち合わせも何度も行った。この挑戦にも2年ほど時間がかかり、最終的に生地メーカーでは、2mm幅という密度の高いウープのリップストップにはコーティングをうまくのせることが出来ないという結論に達した(2mmではなく4mm以上の幅であれば、ナイロンの面積が大きくコーティングが乗るらしい)。長い時間がかかってきたからこそ、この結論にはひどく落ち込んだ。そこでノンコーティングの良し悪しを考えることになった。

ノンコーティングの問題の解決

この問題が起きるまで、バックパック生地のコーティングは防水性を目的に行っているものと理解していたが、実際に雨に濡れるとコーティングをしてあっても生地自体が保水して、時間の経過とともに生地全体が濡れて、中の荷物が濡れてしまった経験をしている人は多いに違いない。結局、雨に降られたら荷物が濡れてしまうのであれば、防水性を目的としてもあまり意味のあることだとは思えなかった。そしてコーティングは思っていたよりも重く、無くすだけで生地重量を軽くできることも魅力だった。ならばノンコーティングでも問題が無いのではないかと考えたが、実はコーティングには防水性よりも重要な役割があることに気づいた。

コーティングをしないと生地を裁断したときに、生地の端から糸がほつれてくる。そのままほつれた生地でバックパックを作ると、縫製箇所から生地の端がほつれて、バックパックが分解してしまうのだ。山と道はこの問題を解決するのにレーザー裁断機を採用した。ブラックウープをレーザーで裁断し、生地の端を焼き切って溶かし固めることで、ほつれないようにした。

オリジナルの撥水・撥油加工の開発

メリット・デメリットを総合し、裏面への防水コーティングは諦めたが、撥水・撥油加工は汚れにくさにも繋がるし、ちょっとした濡れにくさはアウトドアではとても重要なポイントなので、ここは粘った。撥水・撥油加工も当初はまったく上手くいかなかった。コーティングと同じく、この加工も一般的には高温での処理が必要となるためだ。

そこで撥水剤のリーダーカンパニーを調べると、そのひとつがエアコンで有名な「ダイキン」だとわかった。コンタクトしてみると、良い担当者にめぐりあい、ブラックウープのために低温でも乗る撥水・撥油剤のレシピ開発をお願いすることができた。そこから実際に量産生地用の加工を工場で施すまでにも様々な課題が発生したものの1つ1つ克服し、1年以上をかけてようやくオリジナルの撥水・撥油加工が完成した。

開発から量産まで多くの時間を費やし、ようやく山と道オリジナルのブラックウープが産まれたのだ。

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機能とデザイン

背面にしなやかに密着するX型フレーム

背面にはよくしなるカーボンロッドのフレームがX状に配置されています。このX型フレームの適度な剛性としなりが身体の動きに追従して背面に密着するONE独自の背負い心地を形作っています。

カーボンロッドは背面内部のポケットに収納されており、取り外し可能です。カーボンファイバーはささくれやすいため、取り外す際は手を傷つけないよう手袋をはめてください。

背面のポケットには孔抜きしたパッドが入っています。汚れや臭いが気になる場合は取り出して水洗いしてください。

状況に応じて自在に荷重をコントロール

多くの大型バックパックは腰荷重を前提に設計されていますが、ONEは背面のXフレームと腰のスタビライザーストラップ、肩のロードリフターが連結しており、平坦地や急登などトレイルの変化や身体の疲労の度合いに応じて腰や上半身など荷重のかかる位置をコントロールし、背負いやすいバランスに調整できます。

※上記はカーボンのフレームがしなることによって可能になったシステムであり、それは同時にフレームの強度が弱いということでもあります。ONEが最適荷重域を最大11kgと定めていることにご留意ください。

上半身へ荷重したいとき

急登や岩場などでは腰を解放して上半身へ荷重すると下半身を使って歩きやすくなります。

  1. 腰のスタビライザーストラップを解放する
  2. ショルダーストラップを引き上半身に寄せる
  3. 肩のロードリフターを引く

腰荷重にしたいとき

体に疲労が溜まってきたときには腰荷重にすることで上半身の疲労感が緩和されます。平坦なトレイルを歩く際も腰荷重がおすすめです。

  1. ショルダーストラップを若干緩める
  2. 腰のヒップスタビライザーを引いて腰にフレームを密着させる
  3. 肩のロードリフターを引いて背中にバックパックを密着させる(引き過ぎに注意)

高い拡張性

ONEは軽量なテント泊縦走に十分な容量を持ちますが、さらに各部に取り付けられたストラップやコードを利用して、様々な道具を外付けして運ぶことも可能です。

機能とディテール

ロールトップは赤いテープを掴みプルタブを引いて開閉します。

歩きながらでも荷物を取り出しやすいようデザインしたサイドポケットは2Lほどの容量があり、荷物が落ちないよう調整できるコードが付いています。取り出しにくい際はショルダーストラップを緩めてからサイドポケットにアクセスしてください。

フロントポケット前面のバンジーコードはクリップフックで簡単に開放できます。

ボトムアタッチメントループやフロントのバンジーコードには軽量なスリーピングパッドなどを装着できます。木々が生い茂る狭いトレイルでは縦方向への取り付けがおすすめです。

ギアループとボトムアタッチメントループを使い、フロントやサイドのポケットに干渉せずにトレッキングポールを装着できます。

アイスアックスはボトムアタッチメントループに差し込み、折り返してギアループに装着してください。アイスアックスの長さが足りない場合はバンジーコードをご利用ください。

引きの軽いYKK#5コイルジッパーを採用することで、これまでの止水ジッパーと比べより開閉しやすく、耐久性も向上しました。

背面パッドを収納しているポケットにハイドレーションパックを収納可能です。ボディ両脇にはハイドレーションホースを通すための口が開いています。

フロントポケット内部のキーフックにはすぐに取り出したいヘッドライトやマルチツール等を取り付けられます。

パッキングの最後にコンプレッションコードを締めることで荷物が背中側に引き寄せられてブレにくくなり、背負いやすくなります。

スターナムストラップは右手にポールや水筒を持ったまま左手でバックルをとめられる構造になっています。

スターナムストラップのバックルにはエマージェンシーホイッスルがついています。

バックパネルには行動時に横ブレしにくいグリップ力に優れたメッシュ生地を採用しました。

ボトム部の素材には防水性の高いX-Pac VX-21を採用しました。

ヒップベルトの取付け方法

  1. ヒップベルトの向きを確認する
  2. ヒップベルトをベルト装着部に通す
  3. ボディとヒップベルトの面ファスナーを貼り合わせる
  4. ヒップスタビライザーをアジャスターに通す

ONEでのパッキング事例

山と道スタッフのONEを使った無雪期のテント装備のパッキング事例をご紹介します。

パッキングは人によっても様々な創意工夫があり、「いつ、どこに、どれくらいハイキングをするのか」によっても異なります。このパッキング事例が正解ということではなく、ぜひお客様もご自分に合うパッキングを探求してみてください。

  • 1.使う用途に応じて道具をまとめ、濡らしたくない道具はジップロック等防水性のある袋に入れる。
    1寝袋・ダウン類 2テント 3着替え 4調理器具 5行動中のレイヤリング 6レインウェア 7エマージェンシーキット、トイレ関係 8グラウンドシート(タイベック) 9スリーピングパッド

  • 2.バックパック内部にスリーピングパッドを巻いて入れる(写真はUL Pad 15S+)。フレーム内蔵のONEではあるが、パッドをフレームとして活用することでバックパック全体の剛性がさらに増し背負心地の向上につながる。

  • 3.パックライナーを入れ、中に絶対に濡らしたくない装備を入れる。寝袋はスタッフバッグから出し直接*パックライナーに入れる。

  • 4.パックライナーの口を何回か折り曲げて閉じ、その上に行動中すぐに取り出したい荷物などを入れる。背面に硬い道具が当たらないようにパッキングするとより背負心地が良くなる。

  • 5.フロントポケットにテントなどの大物を入れる。

  • 6.フロントトップポケットにヘッドライトやエマージェンシーキットなど行動中にすぐに取り出したい荷物を入れる。

    • 1.使う用途に応じて道具をまとめ、濡らしたくない道具はジップロック等防水性のある袋に入れる。
      1寝袋・ダウン類 2テント 3着替え 4調理器具 5行動中のレイヤリング 6レインウェア 7エマージェンシーキット、トイレ関係 8グラウンドシート(タイベック) 9スリーピングパッド

    • 2.バックパック内部にスリーピングパッドを巻いて入れる(写真はUL Pad 15S+)。フレーム内蔵のONEではあるが、パッドをフレームとして活用することでバックパック全体の剛性がさらに増し背負心地の向上につながる。

    • 3.パックライナーを入れ、中に絶対に濡らしたくない装備を入れる。寝袋はスタッフバッグから出し直接*パックライナーに入れる。

    • 4.パックライナーの口を何回か折り曲げて閉じ、その上に行動中すぐに取り出したい荷物などを入れる。背面に硬い道具が当たらないようにパッキングするとより背負心地が良くなる。

    • 5.フロントポケットにテントなどの大物を入れる。

    • 6.フロントトップポケットにヘッドライトやエマージェンシーキットなど行動中にすぐに取り出したい荷物を入れる。

      *以下の理由から寝袋はそのまま入れることを推奨します。

      • スタッフサックで圧縮することによるロフトの潰れを防ぐ。
      • 腰まわりが柔かくなり背負心地が良くなる。
      • 下部が柔らかくなることにより、サイドポケットに入れた水筒の出し入れもしやすくなる。
      • 寝袋を圧縮し過ぎないことで荷室内の隙間が減り、パッキングのブレ防止になる。
      • 軽い寝袋が下に、重い荷物が上にくることで荷重バランスが良くなる。

      素材

      ONEはボディの70D HT PCコーテッドリップストップナイロン、ポケットのブラックウープファイングリッド、それぞれ山と道が独自開発したオリジナル生地を使用しています。

      BLACK UHPE Fine Grid

      強靭な200デニールのハイテナシティー(高強度)ナイロンに、リップストップ(裂け止め)として超軽量かつ極めて強度の高い200デニールの超高分子量ポリエチレン素材ウープファイバー*を2mm間隔で織り込んだ、山と道のオリジナル生地です。

      山と道が使用しているバックパック用生地の中でも特に軽量ながら最も引裂強度が高く、引張強度にも優れています。

      軽さを重視し、生地表面の撥水処理のみで裏面への防水コーティングを施していないため、パックライナーや防水スタッフサックを併用するなど浸水に備えたパッキングをする必要がありますが、そのぶん加水分解をせず、経年劣化に非常に強い生地です。

      *ウープファイバーとは
      強度と軽量性に非常に優れた超高分子量ポリエチレン素材。同素材であるダイニーマやスペクトラのように一般的には白色のイメージが強いですが、山と道では黒色の糸を採用しました。

      レーザー裁断機で生地を焼き切ることで生地端が焼き固まり糸がほつれなくなります。

      BLACK UHPE Fine Grid

      素材:200デニールウープファイバー、200デニールハイテナシティーナイロン
      コーティング:C6 DWR(耐久性撥水)
      生地重量:128g/㎡
      引裂強度(JIS L1096A):たて20kg よこ17kg
      切れ目のある試験片を引張り、引き裂かれるまでの荷重値引張強度(JIS L1096A):たて188kg よこ160kg
      試験片を一定の速度で引張り、破断した最大値

      70D HT PC Coated Ripstop Nylon

      70デニールのHT(high-tenacity=高強度)ナイロンにリップストップ(裂け止め)糸を織り込み、従来のナイロンより優れた強度と耐久性を持たせた生地の表面に耐久性撥水加工を施し、裏面には一般的なポリウレタンよりもはるかに加水分解しにくいポリカーボネート(PC)をコーティングした山と道の独自開発素材です。長期使用による劣化を測る「ジャングルテスト」でも10年間に渡って大きな変化が生じないと判定されました。

      70D HT PC Coated Ripstop Nylon

      素材:70デニールハイテナシティーナイロン
      コーティング:ポリカーボネートコーティング、DWR
      生地重量:106g/㎡
      引裂強度(JIS L1096A):たて7kg よこ4kg
      切れ目のある試験片を引張り、引き裂かれるまでの荷重値引張強度(JIS L1096A):たて98kg よこ64kg
      試験片を一定の速度で引張り、破断した最大値耐水圧(JIS L1092B):4079mm
      試験片にかかる水圧を一定割合で増加させ、漏水を3箇所認めた時点の圧力

      バックパック用生地とのスペック比較

      下図中、青色の数値が大きいほど生地が重くなり、黒色の数値が高いほど強度が高いことを示します。ブラックウープが軽量でありながら並外れた強度を持つことがわかります。

      引裂強度=生地に切り込みを入れて引き裂いた際に破断するまでの力を測定
      引裂強度は、たてよこの平均値を記載

      サイズについて詳しく

      身体のサイズにあわせて、背面長*5サイズ・ヒップベルト4サイズから適切なサイズをお選びください。実際に試着してサイズを確かめることをおすすめします。

      *背面長とは背骨の長さです。山と道では首の第七頸椎から腰骨の高さまでを指します。

      TORSO LENGTH / 背面長
      45cm 48cm 51cm 54cm 57cm
      HIP BELT / 腰骨周囲長(cm)
      XS S M L
      72-79 78-85 84-92 91-100

      ※へその高さのウエスト周囲ではなく腰骨が出ている腰骨周囲を測ってください。
      ヒップベルトのサイズで迷った場合は小さいサイズをおすすめします。大きいサイズを選べば腰への安定感が増しますが、より腰を締めたいときに締め切れないことがあります。

      背面長の測り方

      腰骨の出ている位置を基準に背面長を決めます。

      1. 腰骨がいちばん出ている箇所を探し、そこにパンツの上端を合わせる
      2. 手で首元のでっぱり(第七頸骨)の位置を探し出す
      3. 頭を少し前に倒して、首元のでっぱり(第七頸骨)からパンツ上端までをメジャーで測る
      • パンツの上端から第七頸椎までの長さが背面長になります。
      • ウエストの細い部分ではなく必ず腰骨を巻くように測ってください。

      サイズ選びの目安


      単位:cm
      背面長 / Torso Length 45 48 51 54 57
      身長 / Height 150-160 158-170 168-175 173-180 178-190

      ※あくまでも目安です。身長が基準以上に高い・低い場合でも背面長のサイズが合う方はいます。
      ヒップベルトは必ず腰骨周囲を測ってください。体重、身長で割り出すことができません。

      サポート

      初期不良品の対応について

      万が一、本体背面に付属されているカーボンロッドが破損してしまった場合は、購入後1年以内に限り無償での交換を承っています。

      破損が発生した場合、注文番号を記載のうえ山と道カスタマーサポート「お問い合わせ」ページよりご連絡ください。お手続きに関するご案内や製品交換の手配をさせていただきます。

      使用上のご注意

      • ONEには撥水処理を施していますが、防水性能はありません。中の荷物が濡れないように、発送用のビニール袋として付属しているパックライナーやジップ付きビニール袋を使って個別に防水対策をしていただくことを推奨しています。ザックカバーも有効ですが完全防水ではありません。個別に防水対策を行うことをお勧めします。
      • 成分にディートの含まれた虫除け剤は生地のコーティングを劣化させるため、本製品に付着させないでください。

      製品ケアについて

      • 洗濯機は使用せずに手洗いしてください。
      • 洗濯は製品が浸る程度のぬるま湯に中性洗剤を適量入れ行ってください。
      • 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
      • 洗濯はジッパーを開けパッドやカーボンロッドなど取り外し可能な部品を外して行ってください。
      • 汚れが目立つ箇所は洗濯専用ブラシや柔らかいスポンジなどで部分的に洗ってください。
      • 洗剤が残らないようすすぎは十分に行ってください。
      • 洗濯後はタオルなどの柔らかい布で水分を拭き取りバックパックの口を下に向け陰干ししてください。
      • 風通しが良く直射日光の当たらない場所で保管してください。
      • アイロンは使用しないでください。

      SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
      さらに詳しい洗濯や保管方法については、SUPPORT「製品ケア」内、Backpacksのページで写真や動画を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができます。ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。

      お支払いについて

      • お支払いはご注文時にお願いします。
      • お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
      • クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
      • 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
      • 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
      • 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。

      発送について

      • ご購入後に注文確認メールをお送りします。
      • 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
      • 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
      • 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
      • 別々に注文した製品の同梱発送はできません。

      沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
      送料:500円
      沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
      送料:500円(離島)/950円(沖縄県)

      サイズ交換について

      ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。

      • 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ございません。
      • 交換は製品到着後5日以内に限ります。
      • 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合がございます。

      修理について

      山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。

      【付属リペアテープについて】

      • 補修は簡単ですので、リペアテープはエマージェンシーキットに常備してください。
      • 破れた箇所よりも大きく切り出したリペアテープを表/裏それぞれに貼って補修をしてください。
      • リペアテープの角を切り落としたり、円形にカットしたりすると剥がれにくくなります。
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