Yamatomichi Blanket

396g

¥15,000(税込)

オンラインショップでは42218:00から販売を開始する予定です。

「残生地も捨てないで確実にお客様の手に届ける」。このミッションを実現するために創意工夫して生まれたアップサイクル製品です。

私たちの物作りの考え方と環境に対する取り組みは、2024年3月に展開した月間特集「捨てない物作り」でまとめましたのでぜひご覧ください。

はじめに

アップサイクルで生まれたブランケット

2022年の100% Merinoシリーズ生産時。袖口やリブに使うフライス生地に一旦は量産OKを出したけど、やっぱりどうしても納得がいかなかった。そこで断腸の思いでお蔵入りにして新たに作り直し、お陰で納得のいく製品はできたけど、ずーっとこのフライス生地が気になっていた。

袖口やリブに使うにはクオリティが足りていなかったけど、100%メリノウールの素晴らしく肌触りの良い生地だ。捨てるなんてありえないし、なんとかこれをお客様に届けたい。そこでグラフィックデザイナー山野英之氏の力を借り、「山」と「道」のイメージをシンプルにデザインに落とし込んだブランケットを作った。

出来上がったものは僕たちの想像を遥かに越え、いつまでもくるまっていたくなるような、各柄20枚前後の特別なブランケットが完成した。どうかこのブランケットがあなたの生活の一部になりますように。

カラーバリエーション

01

02

03

06

07

08

09

スペック

Made in Akita, Japan

Material:
Merino Wool (230-240g/m²)
Weight:
396g
Size:
UNISEX | One Size

デザイン

山野英之 やまのひでゆき
グラフィックデザイナー。奈良生まれ。2009年、デザイン事務所TAKAIYAMA inc.(高い山株式会社)設立。広告、書籍、建築サイン、ブランドデザインなど、平面から空間まで、グラフィックデザインを軸に活動。また、個人名義で作品づくりや個展を開催。「クソバッジ」「B.C.G」「YAMANOMAX」「UHS-α」などを発表する。
http://takaiyama.jp/

制作ノート

生地を使い切るための
デザインを考える

夏目彰(山と道)x 山野英之(TAKAIYAMA inc.)

Yamatomichi BlanketとYamatomichi Mufflerのデザインを手掛けたのはTAKAIYAMA inc.の山野英之氏。様々な分野でアートディレクションやグラフィックデザインを手掛ける山野氏が、山と道のふたつのアップサイクル製品をどのように導き出したのか。旧知の仲でもある代表の夏目と共にその製作秘話を語ってくれた。

夏目 もともと僕たちの製品で100% Merino Pulloverや100% Merino Hoodyというものがあるんですが、その袖口などに使っているフライス生地というものが、生産の過程で結構大量に余っちゃって。これだけだと製品は作れないし、新しい道具を作るにはすごい時間がかかる。どうしようかなって、すごく悩んでました。スタッフともずっと話し合ってたんですけど、その中で、じゃあ山道具ではなく、違うものとして作れないかという話になりました。

とはいえ、僕たちは山道具のメーカーで、こういったブランケットやマフラーを普通に作っても、たぶん売れないだろうし、なんでそんなもん作るのって風に思われたりするんじゃないかなと。なので、自分たちが最高だと思えて、ほしいと思えるものを作りたいから、ちゃんとしたデザインができる方にお願いして、しっかり作りたいと思い、今回の企画になりました。そこで思い浮かんだのが、山野さんだったんです。

山野 でもうちはプロダクトを作ってるわけじゃないじゃないですか。なんで声をかけてくれたのか、訊きたくて。

夏目 山野くんとは20年くらいの付き合いがあって、まずは人柄をよく知っているということ。そして、今回のプロジェクトって、ただ単に表層的で見た目が美しいデザインを作るだけでは終わらなくて、生地をどう使い切るとか、少ない生地の中で、どうプロダクトに落とし込むのか、プロセスをしっかり考えてデザインしないとカタチにならないと思っていました。山野くんだったら、僕たちの悩みを共有できて、プロセス含めて最後までちゃんとデザインして、送り届けるまで一緒にできると思いました。

山野 僕が普段やってる仕事は、装飾的に何かをデザインするというよりは、なぜこれが必要なのかといった構造から話し合って作ることが多い。まさに今回は柄を考えるだけじゃなくて、残りのメーター数とか生地が何種類あるかなど、そういう条件の話になったので、最初の打ち合わせでプロセスも含めて考えていくということは共有できましたね。

夏目 大仏研究所で最初の打ち合わせをした時に、デザインはほぼ決まりましたよね。

山野 そうですね。普段グラフィックデザインをやっていると、お題があって、条件があって、それを解いていくってことが多いんだけど、今回はプロジェクトの成り立ちから共感できたのでやりやすかったですね。夏目さんの理念が伝わるプロダクトだからやりがいがありました。

最初にそれぞれ色の生地が何メートルあるっていう一覧が出てきたじゃないですか。あ、まずはこれを把握するところから始めるんだなと直感的にわかりましたね。デザインに関しては、ブランケットの大きさを検討して、それに割り付ける生地の数を5パーツに決めて、それをスケッチしてたら、上が山で下に帯が入って、道になって。まさに「山と道」が浮かび上がってきました。

生地自体は結構伸びるので、それが心地よさでもあるのだけど、伸びすぎも懸念されていました。それが、パターンとしてデザインされることで、縫製が伸びを抑制する構造的な効果も出ましたね。「山と道」を描いたグラフィックとしてのテーマ性と、それがもたらす機能性がうまく合致しました。

夏目 特に大変だったことはどんなことですか?

山野 生地の余っている長さを全部表にして、そこから、大体何枚ぐらい取れるかっていうところから分解していって、5パーツに対してパズルみたいにして考えていったことかな。生地ごとに何枚とれるかを洗い出して、色の組み合わせを表にしたんです。

夏目 頭が痛くなりそうですね(笑)。

山野 デザインしたっていうよりも、パズルを解いていった感じもありますね(笑)。

夏目 できあがったものを見て、どうでした?

山野 1回目のサンプルの時は2枚の生地を重ねていたせいで、少しもちっとして、重かったですよね。縫製を考えて2枚にしてたんですけど、1枚でも平べったく縫い合わせることができることがわかって、1枚にしてみたら軽くなって、生地の感触も体にフィットするし、羽織り加減も気持ちよくて、すごくよかったですね。

デザインも余り布の配分で9種類になりましたが、結果的に黄色やブルーが入ったポップなものから、グレーがかった落ち着いたものまで幅もできて、見た目にも愛着が湧きますね。

夏目 存在感がいいですよね。単純にパッと広げただけで、嬉しくなるような。試作ができて1〜2ヶ月使ってもらいましたが、使い勝手はどうですか?

山野 東京と那覇を拠点にしているので温度差があるんですけど、ちょっと肩からかけて作業したりとか。沖縄だと半ズボンなことが多いんだけど、少し寒くなってきたら腰に巻いたり、膝掛けにしたりとか。あと、ちょっと横になりたい時に軽く羽織ると気持ちがいいですね。

夏目 マフラーが生まれた理由も面白かったですよね。

山野 そう、それも偶然で。最初にブランケットの大きさを検証した際に、だいたいこれくらいかなって決めた幅が、反物の規格より少し狭かったんです。それで、部分的に帯状の布が余るじゃんという話になって、それがちょうど長さ的にマフラーに適していた。マフラーだと厚さ的にも二重がよかったので、結果的に表裏の色を組み合わせたデザインとして生み出されましたね。

夏目 とにかく使い切りましたね(笑)。メリノウールの質感がすごくいいから、羽織ったり、巻いてみたりすると、とにかく心地良いので、ぜひ使ってみてほしいですね。

つづきを読む

機能とデザイン

余すことなく使い切る

余ったメリノウールフライス生地を余すことなく使いきるデザインです。マフラーはブランケットをつくるために残った残生地から産まれました。

各部のディテール

速乾性は化学繊維のベースレイヤーに劣りますが、そのぶん汗の蒸発の気化熱による冷えが少なく、雨等の濡れによる体温低下のリスクが低い素材で、速乾性よりも吸湿性、冷却性よりも保温性を重視した性格を持ちます。

素材

100%メリノウール製品の端材をアップサイクル

山と道の100%メリノウールの首回りや袖口に使われるリブ部分(フライス生地)を使用しました。フライス生地はニットの一種で、表裏がなくヨコ方向の伸縮性に富み、復元性も高い生地です。日本の毛織物産地・尾州で製造されたメリノウールのフライス生地は、ストレッチ性があり身体を柔らかくつつみ、ウールの調湿性とあいまって快適な肌触りです。フライスはやや厚手に仕上がる特徴があり保温性に優れますが、通気性も高く蒸れにくいというメリットがあります。

サポート

製品ケアについて

  • メリノウールは優れた消臭機能を備えているため、頻繁に洗う必要はありません。
  • 組み合わせた生地によって、水を含んだ状態で洗濯機で撹拌すると縮みがおきるものがあります。
  • 縮み具合が異なると、歪みの原因となるため、手洗いで洗濯してください。
  • 虫に喰われやすいため防虫剤や密閉袋等の防虫対策を行ってください。
  • 繊維が短いため、毛玉や毛羽立ちが起こりますが、洗濯するうちに毛羽がある程度落ちて毛玉はできにくくなっていきます。

修理について

天然繊維であるメリノウールは優れた調温・調湿機能や消臭機能など素晴らしい特性を持ちますが、同時に虫食いや摩耗などで糸が切れ、穴があきやすいという弱点を持っています。

穴あきや経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。

フェルティングによる補修について

製品の糸切れや虫食いから起こる穴あきは、フェルト専用の針でウール原毛と共に刺し固める技法=フェルティングによるセルフリペアが可能です。また、山と道では製品と同色の原毛を使用したフェルティングによる修理も承っています。

フェルティングによる修理方法と山と道のメリノウールカットソー製品の修理について、詳しくは、山と道JOURNALS『山と道修理部通信#1 メリノウールの穴を補修する』をご覧ください。

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