0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン
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Merino Cap
UNISEX
SPEC
Material
Facing
100% Merino Wool (170-205g/m²)
Sweatband
89% Polyester, 11% Cupra
Weight
37g (Size S)
40g (Size M)
43g (Size L)
※個体差により、わずかな誤差が生じる場合があります。
Made in Ho Chi Minh, Vietnam

はじめに

ふわりと頭を包む100%メリノウール

中厚手(170-205g/m²)のシンプルなメリノのキャップ。

厚すぎず薄すぎずの絶妙な素材感、やや深めのクラウン、片手で調節できるアジャスターなど、デザインはシンプルだけどかぶり心地と使い勝手には徹底的にこだわった。
身につけていることを忘れてしまいそうな、正にハイカーの体の一部になるキャップ。

※生地の特性により、自在に変形するツバではありません。

制作ノート

かぶる気持ちよさ

夏目彰(山と道)

このメリノキャップを作りたいと思ったのは、山と道のストレッチメッシュキャップが冬になると寒かったからだ。

そこで考えたのが、山と道の100%Merinoシリーズでも使っているメリノウールでキャップを作ることだった。

真夏はさすがに暑いのではと思っていたけれど、メリノのなんとも優しいかぶり心地は暑いときにも悪くなかった。メリノの風合いが街の景色にも自然と溶け込んでくれることも気に入った。一方で僕は雪山に入るときもこのメリノキャップを愛用していることが多い。これにフードをかぶって雪のなかを行動するのが僕にはちょうどいいのだ。

制作してから数年が経ち、その間何度もかぶりながら改めて感じることは、メリノが頭を包む気持ち良さだ。やっぱりメリノはずっと着ていたい、身につけていたいと思わせてくれることが僕にはいちばんの魅力だ。以前、少し着古してよれっとしたメリノキャップを友達がかぶっていて、それが似合っていたのがとても嬉しかった。

機能とデザイン

片手で素早く調整できるアジャスター

アジャスターはトレイルで強風にさらされた時も片手で素早く調整でき、また非常に薄いパーツを使用しているため、かぶったまま寝袋に入っても邪魔にならない。

各部のディテール

クラウンは5枚はぎで、丸みを帯びた深めのかぶり。

洗濯表示タグの肌触りが気になる場合はハサミやカッターで糸を切ることで簡単に取り外せる。

シンプルなデザインを邪魔しないよう、山と道で最小のブランドタグを採用、細密な刺繍で山と道のロゴが描かれている。

強力な天然の消臭機能

メリノウールには「1週間着続けても匂わない」と言われる天然の高い消臭機能があり、化学繊維にも消臭機能を施されたものがあるが、実際の性能はメリノウールが圧倒的に優れている。

その消臭メカニズムには未だ多くの謎が残されており、一説には、ウールは臭気成分の吸着量が極めて多く、繊維内に人間の嗅覚に届かないレベルで取り込まれるとも言われている。

上図は、匂いの原因となるアンモニア成分が24時間後にどれだけ減少したかを示しています。数値が高いほどアンモニア成分の減少率に優れており、匂いが残りにくいことを意味します。

夏涼しく冬暖かい、天然の調湿機能

「天然のエアコン」とも呼ばれるメリノウールは、衣類内の温度や湿度を調整し、快適な着心地を作り出してくれる。

暑いときには涼しく、寒いときには暖かくなるこの相反する特性は、ウールの「クリンプ」と呼ばれる繊維の縮れが生地内部に空気層を作ることで高い通気性と透湿性を保つことと、「コルテックス」と呼ばれる繊維の皮質部が取り込む吸湿量が外気の湿度に合わせて変化し、湿度が高くなればなるほど多量の湿気を吸湿することに起因する。

「クリンプ」が作る繊維内部の空気層はダウンや化繊綿と同様にロフトとして熱を保ち、同重量のコットンや化学繊維に比べて保温性に優れている。

濡れても暖かく、低体温症を防ぐ

多くの繊維には濡れると熱を発する性質があるが、ウールはコットンの2.5倍、ポリエステルの20倍もの「吸着熱」を発生させる。

また、熱伝導率が低いため体温が奪われにくく、濡れても糸の弾力性によりロフトが潰れず、保温性を維持。さらに繊維内部に吸水する性質で肌面から水分を吸い上げてくれるため、行動中は暖かさを感じられる。

素材

日本製のメリノウール

山と道オリジナルのメリノウール生地は、日本の毛織物産地として知られる尾州で生産されている。紡績会社や生地工場、染色加工工場、検査機関など、多くの現場と連携しながら、より良いものづくりを追求している。

天然素材ならではのやわらかな肌触りと、着心地の良さが特徴の100%メリノウール生地。

100% Merino Wool
生地重量
170-205g/m²
破裂強度(JIS L1096A)
400kPa
ゴム膜を生地にあてて膨ませ生地が破れたときの圧力の数値
保温性(JIS L1096A)
22%
熱源に生地を乗せた際の熱源のエネルギー損失量

なぜ100%メリノウール?

メリノウールは優れた調温・調湿機能と天然の消臭作用など、ハイキングウェアに適した性質を多く持つ一方、歪みや縮みが起きやすいことや耐久性の低さといった軽視できない弱点も持っている。

それらの弱点を補うため、現在の多くのメリノウール生地には化学繊維が混合されているが、混合率に応じてメリノウールの調温・調湿機能や消臭作用も相対的に減ってしまうことが明らかになっている。

上図は蒸し暑い環境(気温30度・湿度90%)と、快適な湿度の環境(気温20度・湿度65%)のそれぞれで、繊維が含む水分率を比較した図表です。

蒸し暑い環境では繊維が多くの水分を含むほどサラッとした着心地につながり、一方湿度が低い場合は過度に水分を吸わない方が潤いを保ってくれます。この両者の水分率差は環境に応じて衣類内を調湿する性能を表しており、快適性に繋がることが実証されています。

水分率差6.8%の100%メリノウール生地は蒸し暑い環境で衣類内をドライに保ち、湿度が低ければ適度な水分率を保ちます。このことが、メリノウールが「天然のエアコン」とも言われる所以になっています。

メリノウールについて

メリノ種の羊から取れるメリノウールは、繊維が一般的なウールよりも細く柔らかいためチクチクせず、肌着としても着用できることに大きな特徴がある。

ウール/メリノウールは、夏は涼しく、冬は暖かく、水や雨に濡れても体が冷えにくく、長時間着用を続けても臭いが気にならないなど、自然の中で行動するハイカーが必要な機能を多く兼ね備えている。

ウールの構造

ウールの繊維は、人の髪の毛や皮膚と同じアミノ酸からなるタンパク質を主成分とし、人間の髪の毛の表面のキューティクルと同様にウロコ状になった「スケール」という表皮と、「コルテックス」という皮質部から成る。

「コルテックス」は、オルソ・コルテックスとパラ・コルテックスというそれぞれ吸湿性が異なる皮質が組み合わさった構造からなり、性質の違う皮質が組み合わされることで、ウール繊維は「クリンプ」と呼ばれる縮れた形状を持つ。

この構造が、ウールの持つ優れた調温・調湿性や保温性、汗冷えのしにくさなど、様々な特性を生み出している。

ウールのデメリット

優れた特性と機能性を持つメリノウールだが、もちろん欠点もある。どうかメリットとデメリットをご理解の上、着用してほしい。

  • 水を吸って重くなる
    ウールは生地中に多くの水分を吸収するため、化繊に比べると乾燥に時間がかかる。ただし、同じ生地厚であればコットンよりは早く乾燥する。
  • 虫に食われやすい
    ウールやカシミヤ、シルクなどのやわらかい動物性繊維は、衣類害虫に好まれやすい。
  • 擦れて穴が開きやすい
    ウールは繊維長が短いため、擦れると繊維が抜けやすく、化繊やコットンと比べ生地が痩せて穴があきやすい。
  • 縮みやすい
    洗濯で縮みやすく、防縮加工を施したウォッシャブルウールであっても多少の縮みは避けられない。
  • 斜行による歪みが生じやすい
    ニット素材の特性上、洗濯すると糸の繊維が膨潤して撚りと逆方向に戻ろうとする力が働き、生地が斜め方向に変形して製品の形状に歪みが発生することがある。
  • ウール独特の臭いがする
    動物繊維の特性上、洗濯時の脱水後など湿った状態で独特のにおいを感じる場合があるが、乾燥後は臭わなくなる。

本稿は繊維加工会社・試験機関への取材と参考文献を元に編纂しました。
参考文献:『羊毛の構造と物性』日本羊毛産業協会編 繊維社刊

サイズガイド

製品サイズ

Unisex
単位:cm
Size S M L
頭周り 48.5 − 54 52.5 − 58 56.5 − 62

メジャーを耳の付け根の上にかけて頭周りを計測してください。

着用イメージ

Misako – Circumference 54cm
Size S (Cobalt Blue x White)

Oji – Circumference 56cm
Size M (Teal x White)

Maho – Circumference 56cm
Size M (Peppermint x Orange)

Yuko – Circumference 57cm
Size L (Navy x Lemon Yellow)

Pony – Circumference 57cm
Size L (Navy x Lemon Yellow)

Kenken – Circumference 58cm
Size L (Smoke Brown x Blue)

サポート

製品ケアについて

  • 洗濯は中性洗剤を使用し水温30℃前後で手洗いしてください。
  • 乾燥は強く絞らず日陰で平干ししてください。
  • 柔軟剤、漂白剤は使用しないでください。
  • 生地の特性上、洗濯後に若干の収縮と斜行が生じる場合があります。

メリノウールは優れた消臭機能を備えているため、頻繁に洗う必要はありません。ただ、虫食いによる穴あきが起こりやすい、縮みやすいなどのデメリットもあるため、洗濯や保管は適切に行なう必要があります。各注意事項をお読みいただいた上で、ご家庭での製品ケアにお役立てください。

SUPPORT「製品ケア」をご確認ください

さらに詳しい洗濯や乾燥方法については、SUPPORT「製品ケア」内、Merino Capのページで写真を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。

お支払いについて

  • お支払いはご注文時にお願いします。
  • お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
  • クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
  • 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
  • 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
  • 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。

発送について

  • ご購入後に注文確認メールをお送りします。
  • 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
  • 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
  • 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
  • 別々に注文した製品の同梱発送はできません。

当製品1点のみご購入の場合、配送料のお得なヤマト運輸の「ネコポス」が利用できます(沖縄県・離島を除く)。
送料:250円

  • お届け先の荷物受け、郵便受け等に配達・投函します。
  • 配達荷物に対する補償が付きません。
  • 差出日の翌日ー翌々日以降にお届けします。
  • 追跡サービスに対応します。
  • 配送の日時指定には対応していません。

他製品を含む2点以上ご購入の場合は佐川急便で発送します(沖縄県、離島のお客様はヤマト運輸で発送します)。
送料:500円/950円(沖縄県)

サイズ交換について

ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。

  • 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
  • 交換は製品到着後5日以内に限ります。
  • 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。

修理について

天然繊維であるメリノウールは優れた調温・調湿機能や消臭機能など素晴らしい特性を持ちますが、同時に虫食いや摩耗などで糸が切れ、穴があきやすいという弱点を持っています。

穴あきや経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。

フェルティングによる補修について

メリノウールのカットソー製品の糸切れや虫食いから起こる穴あきは、フェルト専用の針でウール原毛と共に刺し固める技法=フェルティングによるセルフリペアが可能です。また、山と道では製品と同色の原毛を使用したフェルティングによる修理も承っています。

フェルティングによる修理方法と山と道のメリノウールカットソー製品の修理について、詳しくは、山と道JOURNAL『山と道修理部通信#1 メリノウールの穴を補修する』をご覧ください。