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Outsiders Store × 山と道

イェンスのUKポップアップツアー報告

日本、台湾、香港などの多国籍クルーで臨んだUKツアーをデンマーク人のイェンスがレポート
文:イェンス・イェンセン
写真:ドナルド・ヤン、チャーリー・ヒッチン
2026.06.19
Outsiders Store × 山と道

イェンスのUKポップアップツアー報告

日本、台湾、香港などの多国籍クルーで臨んだUKツアーをデンマーク人のイェンスがレポート
文:イェンス・イェンセン
写真:ドナルド・ヤン、チャーリー・ヒッチン
2026.06.19

先日からお伝えしている通り、この2026年春からイギリスのアウトサイダーズストア3店舗とオンラインストアでの山と道製品の取り扱いが始まりました。

これを記念して、代表の夏目以下スタッフ5名に台湾samplusのヘクター、香港morimoriのドナルドを加えた7名のクルーでのロンドンとマンチェスターのアウトサイダーズストアを巡るポップアップツアーを敢行し、トークショーやワークショップ、ハイキングなどを通じて現地のハイカーと交流しました。

この試みが一体どんな波紋を広げていくのか、日本、デンマーク、台湾、香港の多国籍クルーが「ワンチーム」となって向かった旅の模様を、山と道で拠点プロデューサーを務めるイェンス・イェンセンがレポートします。

アウトサイダーズとの出会い

2年ほど前に、はじめてフレッド・ロイルという人物に会った。その前に、彼から何通かメールをもらっていたのだけれど、忙しくてほぼ無視していた(笑)。

フレッドさんはまるでサンタのような真っ白の長いヒゲが印象的な、とてもフレンドリーな方。フレッドさんはイギリスにあるアウトサイダーズストアというアウトドアアパレルとギアのお店の仕掛け人でもある。

マンチェスターのアウトサイダーズストア。

アウトサイダーズストアのアウトサイダーたち。

フレッドさん (中央)と僕。左はアウトサイダーズのスタッフ、チャーリー。

ロンドンのアウトサイダーズストア店内。

アウトサイダーズはコテコテのアウトドアショップと違って遊び心があり、クールな、他でなかなか手に入らないユニークなラインアップがあるお店。そこでぜひ山と道の製品も取り扱いたいとお話をいただいてから、まる2年かかったけど、2026年の4月に、遂にイギリスで山と道製品の販売がスタートした。

ロンドンとマンチェスターでのポップアップ

販売開始と同時に、日本から代表の夏目を含む山と道スタッフ5名、台湾の山と道直営店samplusのヘクターと香港の取扱店morimoriのドナルドにも力添えをもらって、合計7名でイギリスへ行ってきた。山と道は製品を販売するだけではなく、自分たちが考えるウルトラライトハイキングの魅力を伝えることをとても大切にしているので、イギリスでトークやワークショップを行ったり、アウトサイダーのスタッフとの関係性の構築をしたり、現地でのハイキング事情を知ったりするために、多くのスタッフで行くことにした。台湾のヘクターと香港のドナルドは英語も話せるし、両国との関係性をさらに良くするためにも今回イベントに参加してもらうことにした。

今回の遠征メンバー。左からsamplusのヘクターとmorimoriのドナルド、山と道の木村、イェンス、夏目、前原、モスの「ワンチーム」。

2017年に最初にできたリバプール、2018年にオープンしたロンドンのキングスクロス、そして今年新しく加えられた本社もあるマンチェスターと、アウトサイダーズストアはイギリスに3店舗あり、この3店舗とオンラインストアでも山と道製品の取り扱いが始まった。

ロンドンとマンチェスターのお店では、代表の夏目によるトークショー、スタッフのモスによるウルトラライトなパッキングのワークショップ、そしてスタッフの木村とドナルドがイギリスでハイキングした経験のプレゼンテーションを実施した(リバプールでは今回イベントは行わなかったので、日帰りでお店の皆さんに挨拶しに行った)。

ロンドンのアウトサイダーズストアの前で記念撮影。

アウトサイダーズストアに並んだ山と道の製品

夏目のトークをイェンスが通訳。

ロンドンで集まってくれた人たち。

ドナルドと木村のハイキングレポート。

賑わう店内。

宴もたけなわ。

2日目はモスのパッキングワークショップを行った。

想像通り、ロンドンでのイベントが一番人が多く集まり、イベント後の現地のハイカーたちとの交流会がかなり盛り上がった(地元の美味しいクラフトビールのおかげでもあるかと)。翌日のモスのパッキングワークショップも皆さんは真剣に聞いてくれたけど、ウルトラライトハイキングはまだまだイギリスでは浸透していない印象だった。

マンチェスターはアウトサイダーズのホームグラウンドということもあり、スタッフの友達や常連客がイベントに参加してくれた印象。雨が多いイギリスなのに、イベント開催日は1年に1度ここまで晴れるかというぐらい天気が良くて、町中のパブは人で溢れていた。

マンチェスターのアウトサイダーズの前で記念撮影。

マンチェスターでのトーク。

ふたたびモスのワークショップ。

パブで打ち上げ!

アウトサイダーズのどの店舗もスタッフ同士が仲良く、常連客も多く、とても良いコミュニティがあることを感じた。山と道についてもみんな興味津々で、自分用に製品を買ってくれるスタッフも多かった。お客さんには、山と道のウェブサイトから取ったイラストをタトゥーしてくれたファンもいた!

イーデルでのハイキング

イギリス滞在の最後の日曜日はマンチェスターから電車で40分ほどのイーデルという町からアウトサイダーズのスタッフやお客さんを交えて、30人ほどでのデイハイクがとても楽しかった。電車から見たイギリスの田舎の風景は素敵だったけれど、ハイキングの出発場所に着くと天気がかなり怪しく(やはりイギリスは雨が多いよね)、自分がショーツを穿いてきたことや、レインウェアをホテルの部屋に置いてきたことを後悔した。

スタートは曇天でちょっと不安になった。

すぐに快晴に!

トレイルは標高が低いのに景色はヌケが良くて気持ち良かった。

みんな思い思いに歩いていた。

でも、歩き出すと雲が段々薄れ、太陽が温かい光を差してくれた。僕はイギリスでのハイキングは今回2回目だったけど、イーデルの自然は本当に美しかった。小川に沿って登って行くと、そこまで高い山じゃないのにとても広い自然が広がり、羊もその辺を行ったり来たりしていた。道中では歩き方の話やテントの話、設営のデモや、ランチ頃には色々な種類のクッカーのデモを行った。

きれいな小川のほとりで一休み。

日英でお互いのクッカーや食料をチェックしながらお昼ご飯。

モスがタープで休憩。

僕は日本のツェルトをイギリスの皆さんに紹介した。

パブの裏の芝生の上でビールを飲みながら帰りの電車を待った。

帰りの電車を待っている間はもちろんローカルのパブに入り、イギリスならではの真緑の芝生の上でビールを飲みながら、地元のバンドのライブを聞いたり、イギリスの新しいハイカー仲間に日本のトランプゲーム「大富豪」を教えたりした。とても楽しい1日となった。

大学生時代にロンドンに3年ほど住んでいた僕にとってはイギリスはとても縁のある国で、夏目さんもイギリスに短期間住んだ経験があり、イギリスの自然が山と道を始めるきっかけにもなったという。

EUから離脱したイギリスという国そのものが、僕はアウトサイダーズストアの存在とも重なるところがあると感じている。そんな価値観をアウトドアギアを通じて表現し、新しいアウトドアやライフスタイルを提案しているのだと思う。

フレッドさんは日本のウルトラライトハイキング文化はイギリスでは全く新しい提案になると感じて、僕たちにコンタクトをしてくれた。イギリス国内でその文化を広めていきたいという思いからスタートしたこのプロジェクトから、山と道とイギリスとの新たな、貴重なご縁が始まろうとしている。

イェンス・イェンセン

イェンス・イェンセン

「山と道拠点プロデューサー。デンマーク生まれで2002年より日本在住。鎌倉は2013年より4年ほど手かけてDIYでリノベーションした家に住む。山と道の拠点開発や海外向けの営業やコミュニケーションをお手伝いしている。山と道の仕事以外には、イギリスの『Wallpaper*』誌のジャパン・エディターや国内外のメディアに執筆も行う。ハイキング歴はそう古くないが、山と道に出会ってから鎌倉の近隣の山やちょっと遠出して山登りを楽しみ始めている。