山と道HLC 11月のプログラムを振り返る
2020.12.17

ハイキングカルチャーを育むコミュニティー作りを各地域で行っている「山と道HLC」の活動を、参加者の皆さんやスタッフのインスタグラム投稿を通じて振り返ります。

気がつくと今年も残すところあと2週間あまりとなりましたね。HLC北海道のアンバサダーの峠ヶさんからは、ニセコのスキー場がオープンしたとメッセージがありました。寒波もいくつか到来し山の雰囲気も冬そのものです。

さて、山と道HLCの11月では、HLC北海道の『ニセコ・ローカルスタディ・ハイキング&山と道ポップアップショップ』とHLC東北の『晩秋のみちのく潮風トレイル1泊2日ULハイキング』が開催されました。ニセコは開催直前の大雪で予想外のスノーキャンピングになり、一方、みちのく潮風トレイルでは、暖かい陽気の中での海岸沿いハイキングとなりました。

僕はHLC東北のプログラムに参加してきましたが、山、海、街を繰り返しながら歩くみちのく潮風トレイルは、普段山の中ばかりを歩くことに慣れてしまった感覚を、全く新しいものに更新してくれました。こういうスタイルでのルートを考え始めると、いくらでもアイデアが湧いてきてワクワクしますね。

山と道HLCプロジェクトディレクター 豊嶋秀樹

スマートフォンでは各投稿のキャプションが一部表示されないことがありますが、リロードを繰り返すことで正常に表示されます。また、各画像をタップすることでインスタグラムの投稿に直接アクセスできます。

HLC北海道
ニセコ・ローカルスタディ
ハイキング&山と道
ポップアップショップ

【LOCAL STUDY HIKING / POP UP SHOP】

HLC北海道では、11月14日(土)ー15日(日)の2日間、ガイドに『マウンテンガイド・コヨーテ』の古市竜太さんを迎え、ニセコ連峰のかつての鉱山跡を巡りながらその歴史を学ぶ1泊2日の『ローカルスタディハイキング』を行いました。

ところが、直前の北海道でも稀な季節はずれの大雪により、通常のハイキングからスノーハイキングへとプログラムそのものが根底から変わってしまうアクシデントが! キャンセルもありましたが参加者の方々には了承をいただき、スノーシューをかき集めてなんとか開催に漕ぎ着けました。

初日は、ニセコ連峰の中腹に位置する秘湯、五色温泉からスタート。天候にも恵まれ、イワオヌプリ周辺から鉱山跡やニセコの街まで見渡すことができ、ガイドの古市さんのお話を聞きながら、ニセコの暮らしや歴史を学びました。

夜は参加者の皆さんで試行錯誤しながら雪中キャンプに突入! 寒さは応えましたが参加者の皆さんにとっても得るものの大きい、思い出深い夜となったようです。

そして2日目は、倶知安の町からニセコアンヌプリを登り、鉱山の町からどのように世界レベルのスキーリゾートになっていったのかを学びました。

予期せぬアクシデントもありましたが、それも含めてとても山と道HLCらしいプログラムになりました。

「プログラム3日前の積雪60cmの大雪で、山は一気に雪山へ。歴史や文化を学ぶプログラムの内容に加え、雪山でのハイキングやテント泊で得るものがとても多く、また冬シーズンの山と道製品のポップアップショップと同時開催で、雪山への気持ちが一気に高まる2日間となりました!」(山と道HLC北海道アンバサダー 峠ヶ孝高)

アンバサダー 峠ヶ孝高の投稿

当時の鉱山の写真と実際の鉱山跡を見比べながら、昔のニセコの人々の暮らしに思いを馳せました。

プログラムに参加した@gnolakgnowさんの投稿

こちらの参加者は香港出身のフォトグラファー。「日本に来て一番楽しい経験だった。でも一睡もできなかった(笑)。」と雪中キャンプ明けに寒そうにテントから出てきた姿が印象的でした。

プログラムに参加した@green_san414さんの投稿

プログラムでガイドをしていただいた古市竜太さんの投稿

大雪に合わせたプラン変更など古市さんの豊富なガイド経験のおかげで、有意義なプログラムになりました。ありがとうございました!

同日開催のポップアップショップを運営していた山と道スタッフ木村(きむ)の投稿

今回は倶知安町に早めに入りポップアップショップの準備などの仕事をしながら、ニセコに1週間滞在しました。暮らすように長く滞在できたことで、ローカルの皆さんの自然との接し方やライフスタイルをありのまま感じることができ、とても貴重な経験をさせていただきました。ポップアップショップでは北海道各地から沢山の方にお越しいただき、ありがとうございました! この冬山と道製品をしっかり使っていただいて、来年またその感想を聞けることを楽しみしています。(木村)

HLC東北
晩秋のみちのく
潮風トレイル
1泊2日ULハイキング

【UL HIKING EVENT】

HLC東北では、11月21日(土)ー22日(日)の2日間、東北を代表とするロングトレイル、みちのく潮風トレイルを、UL(ウルトラライト)スタイルで1泊2日のセクションハイキングを開催しました。

事前の準備として、参加者の皆さんにはギアリストを作成していただき、アンバサダーの上野裕樹からの装備軽量化の提案や、無料レンタルを行なっている山と道やご協力を頂いているシックスムーンデザインの軽量な装備への交換を経て、それぞれができる最大限のULスタイルで歩き始めました。

HLC東北では、昨年から何度もセクションハイキングを行なっているみちのく潮風トレイルですが、今回はドラマ『あまちゃん』でもお馴染みの岩手県久慈市の海岸線を繋ぐルート。参加者も総勢20名以上とこれまでのHLCのプログラムでも最大となりましたが、マスクをしながら終始和やかに東北ならではのリアス式海岸をゆっくりと歩きました。

キャンプ地では、同行した山と道JOURNALS編集長の三田正明が即席のULパッキング講座を行なったり、参加者の皆さんのテントを回ってキャンプのこだわりを紹介しあったりと、UL談義に花を咲かせました。

2日目も素晴らしい天気に恵まれ、侍石や横沼展望所などの見所を経由しながら、波と岩礁が見せる海岸線の美しいトレイルや里山をハイキング。HLC東北らしい一体感のあるプログラムとなりました。

「今年HLC東北として継続して開催してきた1泊2日みちのく潮風トレイルのプログラム。 今回は気温の変化が大きい晩秋という時期ともあり、参加者の皆さんはかなり試行錯誤しながら、ギアリストの作成をしていたように感じました。『できるだけ軽くシンプルに』を意識しながらも、天気予報とにらめっこしリスクマネージメントしながら、当日のギアを選んでいましたね。店頭でもたくさん相談に乗りましたが、参加者の皆さんにとって実りある経験になったと思います。
新年1回目のプログラムは1月10日(日)開催の東根山スノーハイクです。皆さんの参加をお待ちしています。2021年のHLC東北もお楽しみに!」(山と道HLC東北アンバサダー 上野裕樹)

アンバサダー上野裕樹の投稿

海岸沿いのトレイルにて参加者みんなで集合写真。HLC東北らしいグルーヴ感!

プログラムに参加した@tabakoya.tomoさんの投稿

ギアリスト作成は道具の重さを量ることからスタート。重さというデータを知ることで、使い慣れた道具でも先入観や思い込みがあったことに気づきます。

プログラムに参加した@tamahphotoさんの投稿

プログラムに参加した@yuukiukiuki289さんの投稿

プログラムに参加した@takuroku_666さんの投稿

普段は山を歩き寝泊まりすることが多いので、海岸沿いのキャンプ地は新鮮ですね。夕焼けに染まる海に心を奪われます。

プログラムに同行した山と道JOURNALS三田の投稿

久々に訪れることのできたHLC東北のプログラム、まずその参加者の多さに驚きました。HLC東北、盛り上がってる! そして常連の方も初めましての方も、皆さん一様にリラックスして楽しんでくれていたことも印象的。やっぱり誰かと一緒に歩いたり、話したりするということはそれだけで楽しいことだし、意義があるということを再確認しました。東北に次はいつ行くか、すでに考え中です!(三田)

プログラムに参加していただいた皆さま、素敵な投稿をしていただいた皆さま、本当にありがとうございました。 

山と道HLCの活動に興味を持たれた方は、今後のプログラムにぜひ参加ください。

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