山と道HLC 1月のプログラムを振り返る
2021.02.11

ハイキングカルチャーを育むコミュニティー作りを各地域で行っている「山と道HLC」の活動を、各地域のアンバサダーや参加者の皆さんのインスタグラム投稿を通じて振り返ります。

山と道HLCの新年は、HLC東北の東根山スノーハイキングと、HLC四国の皿ヶ嶺連峰1泊2日ULハイキングで迎えました。

各地で例年以上の積雪が記録され、東北ではびっくりするほどの豪雪での開催となった一方、四国は予想に反して少量でのハイキングとなりました。

山が雪で覆われると、歩くのはトレイルだけとは限りません。もちろん、標高や地形、積雪量にもよりますが、雪は僕たちにトレイルを離れて歩き回る自由を与えてくれます。トレイルがなく普段は登ることのできない山も、雪が積もればハイキングの目的地となるでしょう。スノーシューを履いて真っ白な森を歩くのは、僕にとって冬の大きな楽しみです。

HLC北関東で予定していた「山と道のULハイキング入門(積雪期編)」は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発令に伴い中止とさせさせていただきました。

山と道HLCプロジェクトディレクター 豊嶋秀樹

スマートフォンでは各投稿のキャプションが一部表示されないことがありますが、リロードを繰り返すことで正常に表示されます。また、各画像をタップすることでインスタグラムの投稿に直接アクセスできます。

HLC東北
東根山
スノーハイキング

【AMBASSADOR’S SIGNATURE】

HLC東北では、1月10日(日)にホームグラウンドの東根山でスノーハイキングを開催しました。

雪山初心者の方を対象とした人気のプログラムで、いつもお馴染みの常連さんやスノーハイキング初挑戦の方が集まり、和気あいあいと歩き始めました。

今年は例年以上の積雪に恵まれ、冬の東根山に登り慣れた参加者も驚きの体験を味わうことに!

まず、山頂付近ではスコップで簡易的な雪洞づくり。半雪洞で身をかがめ、風をしのぎながらの調理は、印象的な経験になったようです。

下山時はアンバサダー上野裕樹の経験が活かされ、トレースの無い腰までバフバフなチャレンジングなコースへ。代わる代わるラッセルをしたり、急勾配でシリセード練習したりと今後のスノーハイキングで活きる技術を楽しみながら学びました。

毎年必ず1月に行っている東根山スノーハイク。雪山を歩いてみたい方に向けのプログラムですが、今シーズンは降雪量にも恵まれ里山とは思えない景色に迎えられ、最高のスノーハイクになりました。
行きはトレースがついている優しいルート、帰りは冬季限定ならではアドベンチャー要素強めのノートレースルートを選び、雪山の魅力をたっぷり味わっていただきました。山頂での半雪洞内での昼食も、例年ではなかなか経験できないことなので本当によかったですし、他にも、腰までのラッセルをしたり、お尻で滑ったりと雪と戯れたりと、様々な雪山の楽しさを体験できましたね。
今後のHLC東北プログラムは、初心者から中上級者も楽しめる多彩なプログラムを用意していますのでぜひお楽しみに!(東北アンバサダー 上野裕樹)

アンバサダー上野裕樹の投稿

プログラムに参加した@tabacoya.tomoさんの投稿

プログラムに参加した@localife019022さんの投稿

プログラムに参加した@mogwaniさんの投稿

「こんな東根山、めったにないですよ!」とテンション高めに言ったのは、HLC東北アンバサダーの上野さん。雪は午前中いっぱい降り続け、スノーハイキングビギナーの参加者の皆さんは、初めてのチェーンスパイクの感触を楽しんでいるようでした。雪で真っ白になった東根山は新鮮で、いつも登っているはずのローカルハイカーも大はしゃぎ。みんなでワイワイ楽しそうな雰囲気は、HLC東北らしい時間となりました。(山と道HLCディレクター豊嶋)

HLC四国
皿ヶ嶺連峰
1泊2日ULハイキング

【UL HIKING EVENT】

HLC四国では、1月30日(土)ー31日(日)の2日間、皿ヶ嶺連峰で冬季のULハイキングを実施しました。

今回は過去何度かHLC四国に参加されULハイキングの知識や経験のある方に向けたややチャレンジングなプログラム。

事前に参加者の皆さんには、山と道HLCのプログラムでお馴染みのギアリスト作成をお願いし、アンバサダー菅野哲からの装備軽量化の提案や、無料レンタルが可能な山と道製品や、ご協力を頂いているシックスムーンデザインズの軽量シェルターへの交換を経て、それぞれができる最大限の冬季のULスタイルを準備してのぞみました。

皿ヶ嶺連峰は松山市街から車で1時間程と近く、なだらかで歩きやすい低山として人気のHLC四国のホームトレイルですが、身近な山でも季節を変えて歩くことでいつもと違った印象が残るもの。

ハイライトとなった極寒キャンプでは、寒い夜をできるだけ快適に過ごすための温かいご飯と寝袋はもちろん、身体を中から温めるホットウィスキーや、凄まじい熱量のカイロなどなど、各自が考えた様々な工夫を駆使し寒くそして長い夜と対峙! 同じ体験を共にした参加者同士の絆は、自然と深まったのではないしょうか。
 
「チャレンジングなことにトライし、楽しく学び合う」そんなHLC四国らしいプログラムとなりました。

ハイキング初心者の方は不安要素が多く、なかなか思い切った軽量化がしにくいものですが、特に冬季こそ当日までの参加者とのギアリストのやり取りがかなり効果的に感じられました。
軽量テント泊装備で快適なハイキングを経験できたこと、寒い中でもみんなと一緒にテント泊することで感じた安心感、アンバサダーや他の参加者の方々からの学びなどなど、たくさんの満足のコメントをいただきました。
「燃料用アルコールを胸ポケットに入れておくと、寒い環境下でもいつでも点火可能です」とか、些細なTipsでもビギナーさんには目からウロコみたいでした(笑)。
プログラムを重ねるごとにHLC四国ファミリーも増え、これからのULハイキングプログラムもとても楽しみです!(四国アンバサダー 菅野哲)

アンバサダー菅野哲の投稿

プログラムに参加した@north7tkさんの投稿

標高1200m程の皿ヶ嶺のような低山の冬季ハイキングは、アイゼンやピッケルを使った雪山登山とはまた違った趣きがあります。荷物は少なく身軽に歩くことができ、人に会うことも少ないので静寂な世界をじっくり味わうことができ、歩き続けるにはちょうどよい気温も魅力です。また、落ち葉でフカフカの感触から、霜が降りてカチコチの感触まで変化に富んだトレイルを歩くことも楽しいですね。皆さんの投稿を見て、自分も冬ならではの山の魅力をもっと知りたいと感じました。(スタッフ木村)

プログラムに参加していただいた皆さま、素敵な投稿をしていただいた皆さま、本当にありがとうございました。 

近々、4月のプログラムのお知らせを公開予定していますので、プログラムに参加してみたい方、山と道HLCの活動に興味を持たれた方は、ぜひCOMMUNITYページをご覧ください。

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