山と道HLC 12月のプログラムを振り返る
2022.01.11

ハイキングカルチャーを育むコミュニティー作りを各地域で行っている「山と道HLC」の活動を、各地域のアンバサダーや参加者の皆さんのインスタグラム投稿を通じて振り返ります。

山と道HLCの12月は、HLC東北、HLC北関東、HLC関西で『山と道のULハイキング入門(積雪期編)』のレクチャーが開催され、HLC関西ではさらに『比良山1泊2日ULハイキング』、HLC北海道では『ニセコオートルート1泊2日ULハイキング(積雪期編)』のワークショップを行いました。 

無雪期においては軽快さが特徴的なULハイキングも、積雪期となるとどうしても装備が重たくなってしまいます。無雪期と基本的な考え方は同じであっても、雪のある場合にはそれに見合った方法と知識、そして何より経験が重要になります。

基本を学んだ後も決して無理せず、少しずつ雪の世界でのULハイキングを楽しみましょう。

山と道HLCプロジェクトディレクター 豊嶋秀樹

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HLC関西
比良山
1泊2日ULハイキング

【UL HIKING WORKSHOP】

HLC関西では12月4日(土)から5日(日)の2日間、琵琶湖の西側に位置する比良山で、1泊2日の『UL HIKING WORKSHOP』を行いました。

ULハイキングのノウハウを実践的に学ぶことを目的とした本プログラム。歩くだけでなく、パッキングやウェアリングの検証やクッキングツールの紹介などワークショップの時間が多く設けられました。とくに立ち並んだ数種類のシェルターの「お宅訪問」は、一番の盛り上がりでしたね。

晴天から曇天、さらに降雪と変化が激しく様々な状況判断が求められる天候のもと、頭も体もフル回転の2日間になりました。

厳しい寒さが予想され、事前に打ち合わせしたギアリストの変更や相談がプログラム前日まであり、いい意味で参加者を悩ませる絶好の天候となりました。こうやって安全と軽量化の間で揺れた事前準備と、それを身をもって体感されたことは、参加者の皆さんにとって大きな経験になったと思います。
雪に紅葉、曇天からの晴天、光り輝く琵琶湖といい景色にもたくさん出会えて、最高の2日間になりました。(山と道HLC関西アンバサダー 中川裕司)

参加者@buna_blueさんの投稿

参加者@hirotsugusantoさんの投稿

春夏秋のハイキングシーズンが終わると冬はお休みという方が多いと聞きますが、冬だからこそ感じるハイキングの魅力があります。アクセスしやすい比良山は、関西在住のハイカーにとって冬季のハイキングを始めやすいエリアですね。(スタッフ木村)

HLC北関東
山と道の
ULハイキング入門
(積雪期編)

【UL HIKING LECTURE】

HLC北関東では12月4日(土)に、栃木県那須塩原市にある山と道HLC PLACE『LUNETTES+山の道具屋』で、『山と道のULハイキング入門(積雪期編)』を行いました。

積雪期のULハイキングの魅力や軽量化の方法論を学ぶ本プログラム。夏に開催した無雪期編にも参加された方も多くいらっしゃり、「冬のULを学ぼう!」と意欲的な雰囲気で進行していきました。

山と道HLC北関東アンバサダー廻谷や経験豊かな参加者の方の雪山体験談や道具紹介に、皆さん興味津々でした。

今年初開催となった積雪期の『山と道のULハイキング入門』。積雪期や残雪期は夏期以上に安全性と快適性を重視する必要がありますが、軽量化の基本的な考え方は同じです。今回のプログラムでもスタッフサックやファーストエイドなど、まだまだ必要以上のものが多い参加者もいました。(むしろそういう方に一番参加してもらいたいですが!)残雪期のハイキングに向けてしっかりと見直して軽量化してくれることを期待しています。
私自身も積雪期の安全性や快適性を見直す良いきっかけになりました。(山と道HLC北関東アンバサダー 廻谷朋行)

山と道HLC北関東アンバサダー廻谷朋行の投稿

参加者@k.panaco0318さんの投稿

参加者の方々にはこれから冬の装備を揃えていく方が多く、悩みが多い積雪期の道具選びの参考になったのではないでしょうか。僕も参加させていただきましたが、夏のHLC北関東のプログラムでご一緒した方々との再会は嬉しかったですね。麓の街からみえた雪化粧の那須岳も美しかったです!(スタッフ木村)

HLC関西
山と道の
ULハイキング入門
(積雪期編)

【UL HIKING LECTURE】

HLC関西では12月11日(土)に、『山と道のULハイキング入門(積雪期編)』を行いました。

積雪期編の座学プログラムは、HLC関西で今年初開催。山と道HLC関西アンバサダー中川が講師となり、ULハイキングの魅力や装備の軽量化の考え方、道具の取捨選択の方法論、積雪期ならではのリスクを参加者にお伝えしながら、判断の難しい冬の装備の軽量化について学びました。

開場は前回に続き大阪府箕面市にある『音羽山荘』。最高のロケーションと徹底した感染予防対策のもと、学び多き機会になりました。

まずは総合的な軽量化の考え方や手順をおさえた上で、今回は関西地方の積雪期の装備を中心にお話しました。参加者の方々でも寒さの感じた方には個人差があり、それがギアの量に比例して大きく差が開いていましたが、このシーズンは他人と比べることなくじっくりテストして、道具の取捨選択をしていって欲しいですね!(山と道HLC関西アンバサダー 中川裕司)

山と道HLC関西アンバサダー中川裕司の投稿

参加者@degamonさんの投稿

参加者@kubo_kazunoriさんの投稿

同じULハイキングでも積雪期となると装備や行動に対してまったく別のアプローチも必要になってきます。知識として学んだことと、自分自身の経験で得たこと。3歩進んで2歩下がるようなことの繰り返しですが、それがまた楽しいですね。(山と道HLCプロジェクトディレクター豊嶋)

HLC東北
山と道の
ULハイキング入門
(積雪期編)

【UL HIKING LECTURE】

HLC東北では12月12日(日)に、岩手県紫波町にある『オガールプラザ』で、『山と道のULハイキング入門(積雪期編)』を開催しました。

少人数でアットホームな雰囲気でプログラムは進行。北関東エリアの冬のフィールドの状況に沿いながら、ULハイキングの魅力や軽量化の手順について理解を深めていき、雪山経験値が少ない参加者も、積雪期季のハイキングに対して前向きな気持ちでプログラムを終えることができました。

HLC東北の年内最後のプログラムは『山と道のULハイキング入門(積雪期編)』でした。冬山ハイキングに興味はあるがハードルが高いイメージをお持ちの方が多いですが、実際プログラムに参加した方からは「イメージが変わった!」「チャレンジしてみたい!」とお言葉をいただきました。私からは冬季オススメの山や、プラスで持つべき装備などをお伝えして、その中でも軽量化を忘れずにトライして欲しいと伝えました。冬の北東北エリアでは、多くの方が1,000m以下の里山がメインフィールドになると思います。春夏秋のハイキングでシーズン終了ではなく、雪山も是非楽しんでもらえたら嬉しいですね。
2021年度シーズンのHLC東北のプログラムに参加いただいた皆さん、ありがとうございました。2022年度は4月からスタートです。皆さんのご参加をお待ちしております。(山と道HLC東北アンバサダー 上野裕樹)

山と道HLC東北アンバサダー上野裕樹の投稿

万が一に備えてと、ついつい荷物が増えてしまう雪山ハイキング。軽量化と言われても何をどう軽くすればいいのか、なかなかイメージが湧かないですよね。参加者の皆さんは冬季の軽量化へのヒントやより一層楽しさが増すコツを、経験豊かなアンバサダーから学んだようでした。参加者の皆さんが、今まで以上に楽しく雪山をハイキングできますように!(スタッフ藤田)

HLC北海道
ニセコオートルート
1泊2日ULハイキング
(積雪期編)

【UL HIKING WORKSHOP】

HLC北海道では12月18日(土)に、HLC北海道のホームトレイルのニセコオートルートで『UL HIKING WORKSHOP』を行いました。

積雪期のULハイキングのノウハウをフィールドで学ぶことを目的としたこの『UL HIKING WORKSHOP』では、ハイキングの行程自体は短く設定し、そのぶん様々なワークショップの時間を多く設けることで実践的に理解を深めていきます。

大寒波到来のため急きょ日帰り開催に変更しましたが、ビーコンやプローブの使い方の紹介、シェルター設営、食事の取り方など厳しい環境でトライできたことはとても貴重な経験になりました。

積雪期ならではの道具や環境の変化を肌で感じ、少しずつ経験値を積んでいく大切さに気づいたプログラムでした。

夏のハイキングと冬のハイキングは、大きく異なります。雪の深さ次第でスノーシューを履いていても腰まで埋まり、大きな荷物を背負って雪をかき分けての歩行は体力を大きく消耗します。汗は一瞬で凍りつき、ほてった体も止まった瞬間に凍えます。そんな中で宿泊もとなるととても大変です。テントの設営や食事、暖の取り方も、一瞬の判断の違いで命に関わります。
とはいえ、厳しい自然の中に美しさや神々しさを感じるのも冬の山の魅力でもあります。少しずつ冬山に順応していきながら冬のハイキングを楽しんでいきたいですね。(山と道HLC北海道アンバサダー 峠ヶ孝高)

山と道HLC北海道アンバサダー峠ヶ孝高の投稿

参加した札幌のアウトドアショップ『FLHQ』畠山さんの投稿

厳しい大雪の中でのプログラムに、今回初めて参加させていただきました! 初めて雪上でテントを設営する参加者の皆さんは、白樺の木々の間にツェルトを設営するアンバサダーの様子に興味津々。スノーシューを履いても膝まで埋まるパウダースノーを参加者の皆さんで交代しながら進み、冬のニセコを体感するプログラムになりました。(スタッフ前原)

プログラムに参加していただいた皆さん、素敵な投稿をしていただいた皆さん、本当にありがとうございました。今月中に『2022年度のプログラムのご案内』を公開予定ですのでお楽しみに!
プログラムに参加してみたい方、山と道HLCの活動に興味を持たれた方は、ぜひCOMMUNITYページをご覧ください。

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