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- Minimalist Pad
¥3,520(税込)
- はじめに
- スペック
- 制作ノート
- 機能とデザイン
- 圧倒的に軽量で保温性に優れたXLPEフォーム
- UL Padシリーズのラインナップ
- UL Padシリーズの厚みとR値
- 使い方のヒント
- サポート
- 使用上のご注意
- 製品ケアについて
はじめに
ミニマリストのためのスリーピングパッド
断熱性の非常に高いXLPEフォームにシボ加工を施した、厚さわずか0.5cmの超軽量スリーピングマット。
その薄さに「本当に使えるの?」と思うかもしれないが、これまでにも多くのULハイキングや山岳耐久レースなどの現場で使われてきたように、時と場合を選べばこれにしかない力を発揮する。
単体での使用はもちろん、たった53gの軽量性を生かして他のスリーピングマットの補助として使ったり、2枚重ねて使ったり、はたまた寒いときは体に巻いたり寝袋の中に入れて使ったりと、アイデア次第で様々な活用方法が見出せる、まさにミニマリストのための道具。
スペック
Made in Kanagawa, Japan
Material:XLPE
Weight:53g
Size:
100cm x 50cm x 0.5cm
R Value:0.7
制作ノート
共同開発者
Sky High Mountain Works北野拓也さん
のインプレッション
Minimalist Padの開発は、兵庫県芦屋川のカリスマ的アウトドアショップ、スカイハイマウンテンワークス北野拓也さんからの
「ファストパッキングでも使える、もっとコンパクトなマットが欲しい!」
というリクエストから始まった。
その後、試作品を何度も送っては自身もコアなマウンテンランナーである北野さんにテストしていただき、ようやく製品化となったので、Minimalist Padについては北野さんに語っていただくのがいちばんだと思っている。
そんなわけで、以下、北野さんからのインプレッションをここに掲載します。(山と道 夏目彰)
自分の現在一番好きな山行は、トレイルランニングと縦走を融合させたスピードと距離、歩きとは異なる疾走感を追い求めるファストパッキングというスタイル。そのスタイルにおいて睡眠という行為は、一時的にランニング&ハイキングを停止させて、疲労を少しでも回復させようという事になる。
トレイルランニングやファストパッキングというアクティビティは、通常の縦走のキャンプとは異なり、「ランニング」という行為のために山に出かけているので、睡眠を取る「快適性」を重視したキャンプとは異なる。より、ランニングという行為にフォーカスすればするほど、自己の探求となるので、睡眠はなるべく削って、ほぼ仮眠に近い行為になる。ランニング中には一切使用せず、パックの中で眠っている時間が多いからこそ、1gでも軽い方がベターであるべき。
キャンプにおいて、「快適性」と「軽量化」は相反するものだが、ファストパッキングの場合「軽量化」を重要視することになる。このファストパッキングにおいて、ベストなマットについて考えると、「コンパクト」「軽量」「ある程度の快適性(個人差や経験により異なる)」の3点のポイントが重要。
「コンパクト」さで考えると、エアーマット、インフレータブルマットが思いつくが、小石がゴロゴロしている所でも寝れそうであれば、どこでも仮眠する事を考えるとエアー方式は正直パンクが怖い。「軽量」という事でいうと、クローズドセル系マットがパンクの心配は全くないが、コンパクトさと軽量でいうといまひとつという感じであった。
そこで、「山と道」さんのマットが登場してきて、その軽量さにリリース当時はかなり驚いた。ただ、必要な分だけカットしたとしても、それでも、ファストパッキングで使用するとしたら大き過ぎてコンパクトとはかけ離れていたし、「ある程度の快適性」からはオーバースペック気味であった。どうせ、「ある程度の快適性」であれば良いのであれば、この「山と道」さんのマットを半分の厚さにしてみたらどうだろうか? という考えが生まれた。
サンプルを作っていただき、個人差は当然あるとは思うが、使用してみたら寒がりな自分でも結構全然イケる感じであった(笑)しかも、厚みが半分になった分、収納がロールでしかできなかったのが、折り目をつけてあげれば四つ折りができ、しかもパックの内側背中部分にも収納可能! 今まで外付けしかできなくて、テクニカルな薮漕ぎを要するトレイルの移動なんかではかなりうっとおしく感じたがそれも解消された。
ファーストサンプルはノーマルのマットだったので、断熱的には何の問題も無かったが、正直、マット表面がキズに弱く、少々、耐久性に難ありという感じだったが、その後、山と道さんの技術革新により、マット表面にプレス加工が施され、耐久性がアップしてキズが目立たなくなり、嬉しいことに断熱性も向上し、言うこと無しの出来映えとなった。
最終的な製品のサイズを最後まで迷った。軽量化とコンパクトさを重要視すると、ギリギリのサイズで80×45㎝だと驚愕の44gがベストだと思ったが、様々な方々が使えるようにと考えると、切り詰め過ぎても良くないので、100×50cmで、自分でカットしてカスタマイズできるようにした。
Minimalist Padの使用に際しては、軽量コンパクトさを重要視する方であれば、そのままの単体で、どの位の気温で、どの位の寝袋や服装で寝れるのかを各人で人体実験をする必要がある。自分自身を知り、それに合わせて、別のエアーマットを併用したり、全然寒さに耐えられない方はメインをエアーマットにして、このミニマリストパッドをサブやブースターとして使用していただくのが良い。
ファストパッカー、トレイルランナー向けに考えて作っていただいたマットであるが、通常のハイカーやULハイカーにも、今までのマットにプラスしてブースターとして使ったり、デイハイク時のラグジュアリーな休憩用マットとして、多くの人が使えるアイテムである。
機能とデザイン
圧倒的に軽量で保温性に優れたXLPEフォーム
Minimalist Padの素材には保温材としても使われる断熱性の非常に高いXLPEフォームを使用しています。
XLPEフォームは非吸水性の独立気泡素材なため、雪や濡れた地面の上でも水分が浸透しないことも大きな特徴です(素材表面に水が染み込むことはあります)。化学発泡剤を使用していないため、環境に対して低汚染な素材です。
Minimalist Padは0.7cm厚のXLPEフォームを両面シボ加工(熱プレス)することにより、素材表面をそれぞれ1mmずつ溶かし固め、0.5cm厚まで圧縮しています。
サイズは使う人自身が使いやすい大きさを決められるよう、少し大きめ(100cm x 50cm)に設定しています。カッターやハサミで簡単に切ることができますので、必要に応じてカットしてお使いください。
*市販のカッターで簡単に切断できます。切断時は定規でしっかり押さえ、一気に切るようにしてください。何度も切り込みを入れると、切断面が汚くなることがあります。
UL Padシリーズのラインナップ
UL Padシリーズには、UL Pad 15、UL Pad 15+、Minimalist Padの3種類があり、それぞれ異なる環境や気温・季節に応じて選ぶことができます。
※暖かさや快適性には個人差がありますので、ご使用の際はご自身の体感や使用状況に合わせて選択してください。
UL Padシリーズの厚みとR値
R値は数値が高いほど暖かいことを示し、季節や外気温に応じて推奨される数値があります。「ATSMF3340-18」の規格策定をリードしたカスケードデザイン社(スリーピングパッド専門ブランドのサーマレストを配下に抱える)の提案では、R値1〜2が夏山、R値2~4が春山から秋山までの3シーズン、R値4〜6が冬山、それ以上が高所や極地までに対応するとされています*。
JOURNALの記事「スリーピングパッドのR値ランキングを見る」では、スリーピングパッドのタイプごとの特徴や断熱性やなど、様々な評価基準をもとに詳しく解説しています。これからのスリーピングパッド選びの参考に、ぜひご活用ください。
*快適に過ごすことのできる温度帯には個人差があります。
使い方のヒント
極限のシンプルさを突き詰めたMinimalist Padは、そのためか開発後に実は様々な使い道があることが次々に発見されました。意外なほどに高い保温性やわずか53gという抜群の軽量性を生かし、様々に使いこなしてみてください。
①Minimalist Padを2枚使いする
わずか53gと超軽量のMinimalist Padであれば2枚使いも有効です。2枚重ねればUL Pad 15と同じ1cm厚、R値1.4のマットになりますし、最も寒さを感じる腰部のみ重ねて敷けば超軽量な全身用パッドとして使えるなど、フレキシブルな使い方が可能です。特に背面パッドとしてMinimalist Padが搭載されているMINI/MINI2ユーザーにはおすすめの活用方法です。
②他のスリーピングパッドと組み合わせる
100cmのUL Pad 15(75g – R値1.4)との組み合わせで1.5cm厚で128g、R値2.1という軽量マットのシステムが出来上がります。100cmのUL Pad 15+(113g – R値2.0)と組み合わせれば、2cm厚で192g、R値2.7とクッション性も保温性も十分なセットになる他、腰部のみ重ねて敷けば軽量な全身用マットとしても使えます。
③寝袋の中で使う
Minimalist Padの素材のXLPEフォームは非常に断熱性が高く、寒さを感じる時はスリーピングバッグの中で体の上に掛けることで体温を補うことができます(通気性がないため体との間が若干結露する場合があります)。また体の下に敷くときも寝袋の中に入れるとより暖かさを感じます。
④体に巻いて使う
あくまでエマージェンシー的な使い方ですが、行動中に低体温症になりそうな時にMinimalist Padを腹に巻くことで事なきを得た山と道スタッフの事例があります。特に上着等の内側で巻くことで、Minimalist Padの意外なほどの保温効果を実感できます。
⑤バックパックの背面パッド/フレームとして使う
Minimalist PadはMINI/MINI2の背面にも内蔵されているように、フレームレスバックパックの背面に折り畳んで収納することで背面パッドとしても使用できます。また、バックパック内部の周囲に沿わせるように丸めて収納することで、パッキングを安定させることもできます。
⑥エアマットのサポートとして使う
軽量性と収納性の高さが魅力のエアマットですが、反面パンクのリスクが付きまといます。超軽量なMinimalist Padであればエアマットの下に敷くことでパンク対策となり、パンクした際のバックアップとしても役立ちます。
サポート
使用上のご注意
超軽量のため、風で飛ばされないようご注意ください。数多くのハイカーが山で風に飛ばされています。
- Minimalist Padはクッション性や耐久性よりも軽さを優先しています。
- 無理に強度を加えると破損する場合があります。
- コード跡などは時間と共に素材が復元し消えていきます。
- 使用頻度や一定の圧力が長時間かかることによって使用痕や傷が付くことは避けられません。ご了承の上お使いください。
製品ケアについて
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や保管方法については、SUPPORT「製品ケア」内、Minimalist Padのページで写真を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしていただき、末長くご愛用いただければ幸いです。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 決済確認後、3日以内に製品を発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
沖縄県・離島を除く全国:佐川急便で発送します。
送料:500円
沖縄県・離島:ヤマト運輸で発送します。
送料:500円(離島)/950円(沖縄県)