188g (Size S)
196g (Size M)
208g (Size L)
225g (Size XL)
- はじめに
- 濡れに強い世界最軽量クラスの化繊インサレーション
- ダウンとPrimaLoft® RISE Sleeping Bagを比較
- 制作ノート
- 進化する化繊綿と向き合う
- 機能とデザイン
- 濡れても暖かい化繊インサレーション
- 温かさが必要な場所に重ねた中綿
- 各部のディテール
- 製品ディティールの紹介動画
- その他のイメージとディテール
- 素材と性能
- PrimaLoft® RISE Sleeping Bag
- Pertex® Quantum
- 体の熱を反射するスパッタリング加工
- 保温性の比較
- レビュー
- 軽さとのトレードオフ
- 1週間の圧縮試験と140日連続使用後の保温性の変化の検証
- 部位別の保温力の低下について
- ウルトラライトの考え方
- ダウンか化繊か。その前に考えること
- サイズガイド
- 使用上のご注意
- 停滞着としてご使用ください
- 強く圧縮しないでください
- 圧縮したまま保管しないでください
- サポート
- 製品ケアについて
- 修理について
はじめに
濡れに強い世界最軽量クラスの化繊インサレーション
化繊インサレーションは、天然ダウンの弱点である「濡れへの弱さ」に対応する保温材として発展してきた。Puff Smockは、その特性を活かしながら、Size Mで196gという世界最軽量クラスの軽さと保温性を突き詰めた停滞着だ。
中綿には、重量あたりのロフトに優れ、軽量ながら高い保温性を生み出すプリマロフト®ライズ スリーピングバッグを採用。表地の裏面には体の放射熱を反射するチタンスパッタリング加工を施し、首元は中綿を4層、腹部は中綿入りの大型ポケットで2層にすることで、軽さを維持しながら必要な部位の保温性を高めた。
一方、この軽さにはトレードオフもある。軽量な化繊インサレーションは、使用や圧縮を繰り返すことで、中綿のロフトが低下していく。その特性を理解してこの軽さを使ってほしい。
ダウンとPrimaLoft® RISE Sleeping Bagを比較
| PrimaLoft® RISE Sleeping Bag | ダウン | |
|---|---|---|
| 重量に対する保温性 | 高い | 非常に高い |
| 濡れた状態での保温性 | 重さを感じさせることなく暖かさを保つ | ロフトが低下し保温性が大きく低下する |
| 圧縮性 | 小さくなるが、ダウンには及ばない | 非常に高い |
| ロフトの回復性 | 使用や圧縮を繰り返すとロフトが低下することがある | 圧縮後の回復性に優れる |
| 扱い方 | 長時間の強い圧縮・洗濯に注意 | 濡れに注意 |
制作ノート
進化する化繊綿と向き合う
山と道はこれまで、Chemical BシリーズやUL All-weatherシリーズなど、最先端の技術を反映した化学繊維素材の積極的な採用と、独自の素材開発の双方に注力してきた。その経験を活かし、保温着の領域においても、化学繊維が持つさらなる可能性を追求できるのではないかと考えていた。
化繊綿はここ数年でかなり進化している。重量に対する保温力では今でも天然ダウンの方が優れているが、濡れに強い化繊綿で、どこまで軽く、暖かくできるのか。

Left: Hideki Toyoshima, wearing the Ginkgo color, Right: Kiyora Toyoshima, wearing the Gray color.
僕たちが作る以上、すでに世の中にある化繊インサレーションと同じようなものを作っても意味がない。山と道だから実現できる軽さや機能を、どこまで突き詰められるか。実際に調べ、作り、使ってみるしかない。そこから長いリサーチとテストが始まった。
最初に目指したのは保温着ではなく、化繊綿を使った保温行動着だった。アクティブインサレーション素材のポーラテック・アルファダイレクトを使った製品よりも暖かく、さらに軽く、濡れにも強いものができれば、これまでにない道具になる。さまざまな化繊綿を試すなかで、軽さと保温性でひとつ抜けていたのがプリマロフト®ライズ スリーピングバッグだった。
ところがフィールドテストを続けると、行動中に綿がねじれ、破損につながることがわかった。さらに調べていくと、これはプリマロフト®ライズ スリーピングバッグだけではなく、軽量な化繊綿全体が抱える課題であり、このため保温行動着は断念した。
残念だったが、でも、この軽さを活かした化繊インサレーションを作ること自体には面白さを感じていた。ならば行動着にこだわらず、停滞時の保温着に振り切ろう。行動着には汗や熱を逃がすための通気性が必要だが、保温着なら通気を抑え、そのぶん熱を逃がしにくくできる。山と道では長年、どうすれば衣服を軽く、暖かくできるのかを考え続けてきた。熱の移動を突き詰めると、伝導・対流・放射の3つに行き着く。
Puff Smockでは、高いロフトを持つプリマロフト®ライズ スリーピングバッグで伝導を抑え、低通気のパーテックス®クァンタムを表地に使用することで空気の出入りによる対流を抑える。さらにクァンタムの裏側にチタンスパッタリングを施すことで、身体から放出される放射熱を反射する。
この3つにそれぞれ働きかけることで、中綿をただ増やすのではなく、必要な場所にだけ重ねながら、軽さと暖かさを追求した。チタンスパッタリングには、超軽量な表地の透けを抑える役割もある。
製品化する過程では、超軽量な化繊綿ならではの難しさも見えてきた。量産では中綿の重量や厚みにばらつきが出る。使用や圧縮を繰り返せばロフトも低下する。山と道京都スタッフの伊東大輔がメキシコ国境から北極海までの約140日の旅で使ったPuff Smockは、僕たちの想定以上に潰れていた。破壊されるほど潰れた化繊綿は、元には戻らない。
そうした特性も含めて検証し、できることをひとつずつ詰めていった。Puff Smockでは、いま使える素材と技術を突き詰め、化繊インサレーションとして高い軽量性と保温性を形にできたと思う。
でも、その先に目指したいものもある。ひとつはより高い耐久性。そして、いつかは天然ダウンを超える軽さと保温性を実現したい。
一方で、この道具が持つトレードオフを、僕はどこか面白いとも感じている。
初期のウルトラライトハイキングには、極端な軽さや機能と引き換えに、壊れやすかったり、扱いにコツが必要だったりする実験的な道具がたくさんあった。軽さを突き詰めたからこそ生まれた、新しい道具の形だった。
Puff Smockにも、そんな実験精神を感じている。
もちろん、壊れやすくていいわけではない。もっと丈夫に、もっと軽く、もっと暖かく。その先を目指しながら、いまの僕たちができることを突き詰めて形にしたのがPuff Smockだ。
良さも限界も含めて、この少し尖った道具を面白がってもらえたら嬉しい。(2026年9月)
機能とデザイン
濡れても暖かい化繊インサレーション
山では天候が急に崩れ、冷たい風雨にさらされることがある。濡れた状態で冷たい風に吹かれると体は急速に熱を奪われ、時に低体温症など、身の危険につながる場合もある。
化繊インサレーションは、天然ダウンの弱点のひとつである「濡れへの弱さ」に対応する保温材として発展してきた。天然ダウンは濡れるとロフトが潰れて保温性を失う一方、化繊綿に使われるポリエステル繊維は水分を吸収しにくく、濡れてもロフトを維持しやすいため、保温性も低下しにくい。
山で保温着が濡れるのは、雨だけではない。汗、濡れたシェル、テントの結露。Puff Smockなら多少の濡れを過度に気にせず、バックパックの上部や外ポケットなど取り出しやすい場所に入れておけるため、必要なときにすぐ羽織れ、保温着を使える場面が広がる。

雨風が強ければ、Puff Smockの上からシェルを重ねる(写真はUL All-weather Jacket)。
着用サイズ:UL All-weather Jacket, Size L|Puff Smock, Size L
温かさが必要な場所に重ねた中綿
全体を厚くするのではなく、通常部は中綿1層、腹部は2層、首元は4層に。図では、中綿を重ねた量を赤の濃度で示している。

首元を4層に
首元は、衿とネックバッフルのそれぞれに中綿を2重に入れ、計4層の構造とすることで保温性を高めた。


腹部を2層に
腹部は中綿入りの大型ポケットによって中綿を2層にすることで、腹部の保温性を高めながら、冷えた手も温められる。

各部のディテール

オフセットジッパー
ジッパーは閉じたときに顎へ当たりにくいようオフセットに配置。

ジッパー付きのカンガルーポケット
中に入れたものが落ちにくいよう、上に引いて閉まる仕様のジッパー付きのカンガルーポケット。

ポケット内部にコードロック
カンガルーポケット内部に設けた裾を絞るためのコードロック。
製品ディティールの紹介動画
首元のネックバッフル、カンガルーポケット、ポケット内部に設けた裾を絞るためのコードロック、袖口、背面など、Puff Smockのディテールを動画で紹介。
その他のイメージとディテール
素材と性能
PrimaLoft® RISE Sleeping Bag
化繊綿は細かな繊維の間に空気を蓄えることで断熱するため、同じ重量なら、より大きく膨らむ=ロフトを得るほど、軽さと暖かさを両立しやすい。
開発にあたり様々なメーカーの化繊綿を比較した結果、重量に対する保温性に優れていたのが寝袋用に開発されたプリマロフト®ライズ スリーピングバッグ(Puff Smockには40g/m²を採用)だった。山と道ではその性能に加え、その軽さとは思えないロフトの高さや試作時の感触も踏まえて採用した。
化繊綿の保温性と重量の比較

※開発時に比較した化繊綿の一部を掲載。
※重量・保温性はいずれも山と道実測値。
※化繊綿は製造ロットや測定箇所によって実測重量にばらつきが出ることがあるため、本グラフでは試験した試料の実測重量を使用しています。
※素材選定時に行った比較試験であり、製品の保温性能を示すものではありません。

PrimaLoft® RISE Sleeping Bagの構造
合成マイクロファイバーを立体的に絡ませ、厚みを持たせたシート状の中綿。ダウンのように綿を直接封入するのではなく、一定の厚みを持つシートとして表地と裏地の間に挟んで使用する。
Pertex® Quantum
表地と裏地には、24g/m²と軽量なパーテックス®クァンタムを使用。
Wind Zip Hoodyの前面にも使用している細番手ナイロンのナノリップストップ生地で、しなやかな素材感の一方、シレ加工によって生地組織を引き締め、さらにアクリルコーティングを施すことで、通気度は1cc/㎠・s以下。薄く軽い生地でありながら、風の侵入や暖かい空気の流出をしっかり抑える。
停滞時の保温着であるPuff Smockでは、この低い通気性も暖かさを支える重要な要素になっている。

体の熱を反射するスパッタリング加工
表地の裏面には、生地本来の風合いや通気性をほぼ変えずに金属を分子レベルで付着させるスパッタリング加工を施している。体が放射する熱を付着させたチタンが反射することで、重量をほぼ増やすことなく保温性を高めている。

保温性の比較
Puff Smockの1層部分の保温性を、山と道のアクティブインサレーションと薄手の1000fpダウンジャケットで比較した。

保温性:JIS L 1096 A法、山と道実測値
※発熱体が温度を維持するために使ったエネルギー量から試料の断熱性を評価。数値が大きいほど暖かいと評価できる。
※Puff Smockの67%は通常部の測定値。首元4層・腹部2層の保温効果は含みません。
レビュー
山と道HLCアンバサダーによるフィールドテスト
開発中のPuff Smockを、山と道HLCアンバサダー5名がそれぞれの環境でテストした。高山でのテント泊、縦走、雨天、低温環境などテスト条件は様々だったが、実際に使用して感じたことをレポートしてもらった。
共通して聞かれた意見は、その軽さに対する暖かさと、4層になった首元の保温性。そして雨や湿気に対しても保温性の低下は見られなかったという声もあった。一方、風のある稜線では防風性不足を感じたり、肩周りに寒さを感じたりといった意見もあった。
「寒くなったらPuff Smockを羽織るだけ」のシンプルな使い勝手

7月の尾瀬と8月の白峰三山で使用。重量比の保温性は高く、3シーズン用のダウンジャケットと比較しても劣らないと感じた。
稜線の山小屋(北岳山荘)で夕陽を見る状況(気温10℃ / 風速5m/s)で30分ほど滞在した時は、サンプルのサイズが大きかったこともあり(XL。ジャストはL)熱が逃げる感覚があり、防風性が極めて高いとは感じられなかった。
首元や腹部を集中的に温める設計のおかげで、重量に対する保温性の高さを実現している点は大きなポイントだと感じた。最低気温10℃前後の環境なら、休憩時や就寝時の防寒着として申し分なく、ハイシーズンにはシュラフ代わりとしても活躍しそうな可能性を感じた。
ある程度の濡れにも強いので、パックライナーを使わずにそのままザックへ詰め込める手軽さも魅力。「寒くなったらPuff Smockをサッと羽織るだけ」というシンプルな使い勝手も含め、軽量化やシンプルさを突き詰めたいハイカーにとって非常に使い勝手の良い道具だと感じた。
自身の寒さに対する耐性を十分に把握し、ウルトラライトハイキングを実践している経験豊富なハイカーに向けて、シュラフの代用やさらにベースウェイトを削るような挑戦的な使い方を提案・おすすめしたい。

どんな人でも必ず重宝するボリューム感と軽さ

9月後半の知床で使用。軽さの割にロフトが高く、2重になっているので首元がしっかりしているのを感じた。ポケットに手を入れると外側にも内側にもロフトがあり、ポケットの中で裾の調整ができるのも良かった。知床縦走後、雨に濡れて寒い時に濡れた体のまま着たが、ロフトにくたびれは確認できなかった。
どんな人でも必ずどこかで重宝するボリューム感と軽さで、濡れた環境でもそのまま使えるのが頼もしい。他社の類似製品と比べても保温力と軽さのバランスが高いと感じる。あとは経年劣化がどうなるかが気になる。

寒い中でもダウンジャケットを着ている感じがしない快適さ

室温6℃の冷蔵室で下にChemical B Pocket T-shirtを着用してテストしましたが、まったく寒さを感じませんでした。Alpha VestやActive Pulloverと組み合わせた際は、さらに寒さに耐えられそうです。
首元は若干の窮屈さを感じましたが、お腹回りは違和感なく、保温性は十分。雨の中しばらく着用しましたが、軽く払えば水滴が飛ぶので撥水性は今のところ問題ないと感じてます。
いままでのダウンジャケットに比べ、軽さもですが、まずモコモコ感と圧迫感をまったく感じず、非常に動きやすかった。寒い中でもダウンジャケットを着ている感じがしないので、とても快適です。これから冬山などでも重宝しそうでとても楽しみです。特に女性や年配の方にも強くお勧めしたい。普段着としても気軽に着用できる点も◎。
現時点では復元性に問題点は感じませんでしたが、今後使用頻度を増やした際に復元性がどうなるかテストしていきたい。

連続したテント泊での蒸れや雨の状況下では心強い

8月後半の大雪山でChemical BとActive Pulloverの上から着用してテスト。10℃ならちょうど良いが、5℃を下回ると少し寒そうだと感じた。首元はロフトもあって、首との隙間がせまく暖かいが、自分はどちらかというと真ん中ジッパーの方が使いやすいと思った。
4月にみちのく潮風トレイルで4日間使用した際には毎晩ロフトが復活しているように感じた。雨の日もあったが保温性の低下は感じず、連続したテント泊での蒸れや雨の状況下では心強いと感じた。ダウンなら保温力が低下していたと思う。ずっと晴れってことは少ないので、保温着は化繊がおすすめ。カンガルーポケットのジッパーはあまり使うイメージが湧かないので自分はなくても良いかもしれない。

ロフトに対してかなり軽い

7月後半、最低気温15℃の九重連山でテストしました。ロフトに対してかなり軽く、2重になった首元は安心感があり、オフセットジッパーも良いと思いました。使用回数による経年劣化がどうなるかはわかりませんが、柔らかなロフトの高さでお気に入りになりそうです。
軽さとのトレードオフ
1週間の圧縮試験と140日連続使用後の保温性の変化の検証
Puff Smockの軽さを支えているのは、非常に軽量ながら高いロフトを持つプリマロフト®ライズ スリーピングバッグだ。ただ、化繊綿は使用や圧縮を繰り返すことで少しずつロフトが低下していく。では、ロフトが低下すると、保温性も同じように失われるのだろうか。山と道では、1週間の圧縮試験と、約140日使用した製品の測定から、その変化を検証した。
1週間の圧縮後:ロフトは約20%低下したが保温性は下がらず
プリマロフト®ライズ スリーピングバッグ(40g/㎡)を使用した試料2点を、8kgの荷重を入れたバックパックの底部に収納して1週間圧縮した。
[バックパック内での圧縮試験]
圧縮前 厚み1.5cm / 保温性 67% → 圧縮後 1.2cm / 保温性 70%
※保温性:JIS L 1096 A法、山と道実測値(n=2の平均値)
数値が高いほど保温性が高いことを示します。
圧縮後、厚みは約1.5cmから約1.2cmへ低下し、ロフトは約20%減少した。一方、保温性は67%から70%へ数値上は3ポイント上昇し、2試料とも同じ傾向を示した。
ただし、試料は2点、圧縮期間は1週間に限られるため、この結果から圧縮によって保温性が向上したと判断することはできない。
今回の試験から確認できたのは、1週間の圧縮でロフトは約20%低下したものの、保温性の低下は確認されなかったこと。
約140日使用後:胸部・肩で保温力が低下
山と道 京都スタッフの伊東大輔は、メキシコ国境付近からアラスカ北極海まで、約140日、約9,000kmを自転車、カヤック、徒歩でつないだ旅にPuff Smockを使用した。

伊東大輔のコメント
140日間、バックパック内で強く圧縮され続けたPuff Smockは、想像以上にロフト低下が見られました。ただ、ロフト低下後の保温力はポーラテックアルファ120のアクティブインサレーションとUL All-weather Hoodyの組み合わせを少し下回る程度と感じており、見た目ほど実際の保温力は低下していないという印象でした。
208g(Lサイズ)と軽量で適度な保温力。そしてダウンと違い濡れていても躊躇なく羽織れる。パッキングに注意が必要とはいえ、湿気と雨の多い日本のハイキングシーンでは手に取る場面も多いのではないでしょうか。

毎日移動を続けるなかで、Puff Smockはバックパックに収納され、取り出して着用し、また収納されることを繰り返した。ロフトが十分に戻る時間もないまま圧縮が続き、旅を終えたPuff Smockは、新品とは明らかに違うほど薄くなっていた。
部位別の保温力の低下について
新品と約140日使用後のPuff Smockをサーマルマネキン*で比較すると、胸部では約21%、肩では約18%保温力が低下した。一方、上腕の低下は約2%にとどまり、前腕・腹部・背中では低下は確認されなかった。長期使用による保温力の変化は、部位によって大きく異なることがわかった。

*サーマルマネキンは、人の体型と発熱を再現した温熱人体模型。身体の各部から逃げる熱を測ることで、衣服の保温性を実際の着用下と同じ条件で客観的に比較できる。
| 約140日使用後 | 新品 | 変化 | |
|---|---|---|---|
| 胸 | 1.90 clo | 2.42 clo | 約21%低下 |
| 肩 | 2.26 clo | 2.75 clo | 約18%低下 |
| 上腕 | 2.17 clo | 2.22 clo | 約2%低下 |
| 前腕 | 2.32 clo | 2.15 clo | 低下なし |
| 腹部 | 4.19 clo | 4.05 clo | 低下なし |
| 背中 | 4.00 clo | 3.40 clo | 低下なし |
※cloは衣服の保温性を示す単位。数値が高いほど保温性が高い。
ウルトラライトの考え方
ダウンか化繊か。その前に考えること
天然ダウンは、重量に対する保温力では比類するものがないほど優れている。だから、軽さだけを追い求めるならダウンを選ぶのも、もちろんありだ。では、なぜ化繊インサレーションという選択肢があるのか。
ウルトラライトハイキングは、単に装備の軽さだけを競うことではない。どんな環境を歩くのか、その道具をどう使うのかまで含めて、ハイキング全体を軽く、シンプルにしていくことだ。
雨、汗、結露。山では衣服が濡れる場面が数多くある。化繊インサレーションなら濡れを気にせず取り出せて、濡れたウェアの上からでも着られる。道具を守るための扱いや判断が減れば、ハイキングはよりシンプルになり、行動の自由度も広がる。
VBL(Vapor Barrier Liner)という考え方もある。就寝時に通気性や透湿性のないエマージェンシーブランケットなどにくるまり、蒸れを外へ逃がさず、体の近くに閉じ込めることで暖かさを保つ方法だ。天然ダウンは汗で濡れるとロフトを失いやすいが、化繊綿は濡れても保温性を維持する。こうした特性を活かせば、使い方のアイデアはさらに広がる。
化繊インサレーションよりも天然ダウンを選んだ方が、道具単体の重量は軽くなるかもしれない。だが、濡れへの対策や使い方まで含めて考えれば、装備全体をシンプルにしたり、結果として軽くできたりすることもある。
大切なのは、「ダウンか化繊か」という答えを先に決めることではない。
どこを歩くのか。どんな天候を想定するのか。何を不安に感じるのか。そして、その道具をどう使いたいのか。
対応できる環境や使い方が広がれば、ハイキングの自由も広がる。自分のハイキングに必要なものを考え、道具を選び直していく。そのプロセスそのものがウルトラライトハイキングなのだ。
サイズガイド
推奨サイズ
| Size | XS | S | M | L | XL |
|---|---|---|---|---|---|
| 体重(kg) | 42~53 | 51~61 | 59~69 | 67~78 | 76~85 |
| 胸囲(cm) | 78~84 | 80~88 | 84~95 | 92~102 | 100~110 |
製品サイズ


※裾のゴムを伸ばさずに測ったゴム上がり寸です。
単位:cm
| Size | XS | S | M | L | XL |
|---|---|---|---|---|---|
| 着丈 | 64 | 68 | 70 | 72 | 75 |
| 身巾 | 53.5 | 56 | 58.5 | 62.5 | 65 |
| 裾巾 | 43 | 45.5 | 47 | 50.5 | 52.5 |
| 裄丈 | 80.5 | 84.5 | 87 | 90 | 93 |
| 袖口巾 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 |
着用イメージ(男性モデル)
着用イメージ(女性モデル)
使用上のご注意
停滞着としてご使用ください
Puff Smockは、休憩時やテント場、朝の行動前など、停滞時の保温着として設計しています。
行動中に継続して着用すると、体の動きや摩擦によって中綿がねじれたり偏ったりして、ロフトや保温性能を損なう可能性があります。
強く圧縮しないでください
Puff Smockは、携行時にバックパックの中である程度圧縮されることを想定していますが、小さすぎるスペースへ強く押し込んだり、コンプレッションサックなどで極端に圧縮することは避けてください。
軽量な化繊綿のため、強い圧縮や同じ場所への繰り返しの負荷によって、中綿が傷み、ロフトが低下することがあります。
圧縮したまま保管しないでください
着用後や山行後は、すぐにバックパックやスタッフサックから取り出し、中綿のロフトを戻してください。
長期間圧縮したまま保管すると、中綿が潰れた状態から戻りにくくなり、ロフトや保温性能が低下する可能性があります。保管時は圧縮せず、ゆとりのある状態で保管してください。
推奨する保管方法については、Puff Smockのケアページ内「保管方法について」をご確認ください。
サポート
製品ケアについて
本製品は、軽量ながら高いロフトを持つ中綿を採用しているため、洗濯機を使用すると、洗いやすすぎ時の攪拌や摩擦によって中綿に偏りやダマが生じ、ロフトが損なわれる可能性があります。
また、表地の裏面に施したチタンコーティングは、洗濯などによる摩擦を繰り返すことで、少しずつチタン粒子が剥離していきます。中綿やチタンコーティングへの負担をできるだけ抑え、製品を良い状態で長く保つために、洗いとすすぎは必ず手洗いで行ってください。
- 洗濯機は使用せずに手洗いしてください。
- 中性洗剤を使用し、30°C前後のぬるま湯で軽く押し洗いしてください。
- もみ洗いや強く絞るなどの行為はお避けください。
- 洗剤成分がチタンを浮かせる恐れがあるため、洗剤原液の塗布や長時間の漬け置きはしないでください。
- 柔軟剤および漂白剤の使用はお避けください。
- 汚れが気になる部分は洗濯用ブラシや柔らかいスポンジで軽く部分洗いしてください。
- 洗剤が残らないよう、すすぎは十分に行ってください。
- 脱水は絞らずにタオルで包んで軽く押して水気を取ってください。
- 形を整え、風通しの良い日陰で吊り干ししてください。
- アイロンがけ、ドライクリーニングは行わないでください。
SUPPORT「製品ケア」をご確認ください
さらに詳しい洗濯や乾燥方法、撥水ケアについては、SUPPORT「製品ケア」内、Puff Smockのページで写真や動画を交えて紹介しています。正しくケアを行うことで製品の機能や性能をより長く保つことができますので、ぜひ参考にしてください。
お支払いについて
- お支払いはご注文時にお願いします。
- お支払いはクレジットカード、または銀行振込が利用できます。
- クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXに対応しています。
- 銀行振込の場合は、注文確認メール到着後5日以内のご入金をお願いします。
- 銀行振込手数料はお客様のご負担となります。
- 領収書は製品発送時に送る発送完了メールに添付されたリンク先からダウンロードをお願いします。
発送について
- ご購入後に注文確認メールをお送りします。
- 平日は15:00、土日祝日は13:30までに決済完了の場合は当日発送。それ以降に決済完了の場合は翌日に発送します。
- 大型連休、災害、悪天候、ご注文の集中、ご注文の追加確認等により出荷、配送に遅延が発生する場合があります。
- 製品が発送された時点で発送完了メールをお送りします。
- 別々に注文した製品の同梱発送はできません。
全国:ヤマト運輸で発送します。
送料:500円(沖縄県除く日本全国)/950円(沖縄県)
サイズ交換について
ご購入後、製品のサイズが合わなかった場合は交換対応いたします。交換に際し以下の内容をご確認のうえ、SUPPORTページ内の「サイズ交換・不良品サポート」よりお申し込みください。
- 未使用品のみ交換いたします。試着程度は問題ありません。
- 交換は製品到着後5日以内に限ります。
- 製品を弊社で確認し、たばこや化粧品等の臭い、汚れ等が認められた場合は返品をお断りする場合があります。
修理について
山と道ではすべての製品の修理を受け付けています。穴あきやパーツ補修、経年による劣化など、修理のご相談はSUPPORTページ「修理について」よりぜひお気軽にお寄せください。










































