オンラインショップ冬季休業中 2026年1月13日から再開
0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン
0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン
山と道の足跡

2025年の歩みを振り返る

ULハイキングを通じて積み重ねた1年間の取り組み
2025.12.23
山と道の足跡

2025年の歩みを振り返る

ULハイキングを通じて積み重ねた1年間の取り組み
2025.12.23

年の瀬が近づき、今年も残りわずかとなりました。2025年、皆さんはどんなトレイルを歩き、どんな景色を眺めた1年だったでしょうか。

山と道の2025年は、新製品や新素材の開発に加え、昨年立ち上げた「豊岡ファクトリー」で量産体制を実験的に始動し、ULハイキングの文化が生まれたアメリカの地で開催された「PCT Days 2025」にも参加するなど、国内外問わず、様々な取り組みを活発に進めた年でした。また、7年目を迎えた山と道HLCは、日本や台湾の各エリアのアンバサダーを中心に80を超えるプログラムを開催しました。

ここでは、2025年の取り組みをあらためて振り返り、皆さんへの年末のご挨拶といたします。ぜひ最後までお付き合いください。

新製品と新素材開発

2025年の新製品

トップス、ボトムス、トレイルシャツ、アクティブインサレーションの4つのカテゴリーに、6つの新製品が加わりました。ULハイキングをより快適にする新しい選択肢です。

Chemical B Pocket T Shirts / Chemical B Sleeveless

帝人フロンティアと共同開発した、山と道初となる化繊ベースレイヤーをリリースしました。これまで天然繊維のメリノウールにこだわってきた山と道が化繊特有の「汗冷え」と「臭い」の問題に取り組み、5年の開発期間を経て、まさに化繊とメリノウールの長所を併せ持ったベースレイヤーが誕生しました。

5-Pocket Wide Pants / Light 5-Pocket Wide Pants

山と道の定番、5-Pocket PantsとLight 5-Pocket Pantsにワイドタイプが加わりました。日本の伝統的な作業着であるモンぺとバルーンシルエットというふたつの異なるアプローチを元に、フィールドテストを繰り返しながら2年をかけて細部を検証。一般的なワイドパンツとは違う、山でも抜群に動きやすい独自のパターンとシルエットが完成しました。

UL Big Pocket Shirt

超軽量のUL Shirtをベースに、両胸に大容量のポケットを備えたトレイルシャツ。行動中に様々なものを出し入れできるポケットはバックパックのストラップと干渉しない位置に配置し、パターンは肩や腕まわりにゆとりを持たせつつ、裾にかけては絞りを効かせることで、ワイドながらすっきりとした印象に仕上げました。

Alpha Vest Kangaroo

山と道で最もミニマムなアクティブインサレーションであるAlpha Vestにカンガルーポケットを加えたモデルが登場。防風性や保温性を高めるポケットにより、シェルを着なくても行動を続けられるシチュエーションがAlpha Vestより増しました。

パーテックスとバックパック専用生地を共同開発

英国発祥のファブリックブランド「パーテックス」との協力関係のもと、山と道が求める軽量かつ強靭なバックパック専用生地を共同開発し、2025年春夏モデルのONE/MINI/MINI2に採用しました。適切な織り構造としなやかで衝撃を逃がしやすい設計により、バックパックに求められる軽量性と通常のナイロン生地をしのぐ高い強度を両立し、加水分解に強いポリカーボネートコーティングとの組み合わせにより、耐久性も向上しました。

山と道JOURNAL

3つの新連載がスタート

2025年の山と道JOURNALは61本の記事を公開し、昨年から連載スタートした「人・山・道」や「HIKING AS LIBERAL ARTS」の連載に加えて、新たに3つの連載をスタートしました。

新連載1:ぼくの台湾歩き旅

世界60ヶ国以上を旅してきた旅人であり、馬頭琴やホーミーを奏でる音楽家、パステル画家など多彩な顔を持つ佐々琢哉さん。旅歴25年にしてUL化した佐々さんが、2024年に2ヶ月をかけて台湾を歩いた旅をハイキング記として綴った全10話の連載です。シンプルな歩き旅だからこそ、次々と生まれる濃密な出会い。佐々さんの柔和な人柄と台湾の人々の懐の深さが共鳴し合い、読むほどに胸に残る物語が描かれています。

新連載2:山女雑談

女性特有の話題もタブーにせず、みんなでシェアしながら、もっとすこやかなハイキングを目指す連載です。山と道HLCの日野藍が、鎌倉・京都のスタッフとガールズトークを交わしながら、ULハイキングと日常のリアルな工夫を掘り下げました。「アンダーウェア編」「美容編」「生理編」と3つのテーマで、山女のみなさんがぶっちゃけモードで語ってくれました。

新連載3:台湾通信

台北に山と道直営店samplusを構え、HLC台灣の活動も行い、山と道とのつながりは10年以上にわたります。「台湾通信」は、山と道の台湾での活動や、台湾のハイキングカルチャー、そしてsamplusの仲間たちを、日本や世界のハイカーたちに伝えたいという思いから連載がスタートしました。これまで春・夏・秋号と3本のレポートを公開。samplusのヘクターやスタッフ、HLC台灣アンバサダーのリンが、台湾でのHLCの取り組みやハイキング事情を紹介します。

山と道HLC

日本各地に台湾を加えた8つの拠点で活動を行なっている山と道HLCでは、ULハイキングが繋ぐコミュニティ作りを目指して、日々、様々なプログラムに取り組んでいます。2025年は全エリアで計84本のプログラムを開催しました。

『HLC Report』でPRACTICEの参加者レポートを3本公開

その中でも最難関に位置づけられるのが、参加者の皆さんと各地の山と道HLCアンバサダーがひとつのチームとなってクリエイティブなULハイキングにチャレンジするPRACTICEカテゴリーのプログラムです。山と道JOURNALの「HLC Report」では、PRACTICE参加者の皆さんがリレー形式で挑戦をレポートしてくれました。それぞれの限界に挑んだリアルな記録をぜひご覧ください。

アンバサダーの継承

HLC北海道とHLC東北ではアンバサダーの移行期間を迎えました。これを受け、『HLC Report』ではHLC北海道とHLC東北の初代と2代目アンバサダーの対談記事をそれぞれ公開。移行の理由や2代目アンバサダーの人となりから、ULハイキングを軸に人と人がつながり、それぞれのエリアに根ざしたコミュニティがどのように育まれ、受け継がれていくかを語ってもらいました。

新たな生産体制に向けて

現在拠点としている鎌倉に本社機能と一体化した新工場の建設計画を進めています。その第一歩として、兵庫県豊岡市に研修用の縫製工場「豊岡ファクトリー」が稼働を始めました。

さまざまな業種から集まった5人のスタッフが加わり、4月から量産体制に向けた取り組みを開始。その後、Stuff Pack XLの生産がスタートし、12月までにスタッフは計12名となり、本格稼働へ向けて進んでいます。

工場始動までの激動の1年とその奮闘記が山と道JOURNALにまとまっていますので、ぜひ読んでみてください。

香港やアメリカのハイカーとつながる

今年も世界へ飛び出して、さらなる海外でのつながりや関係性が深まりました。

3月には香港・九龍の『morimori』で山と道製品の新規取扱がスタート。オーナーのドナルドさん、ルビーさんと出会ったのが2019年。それ以来、彼らには山と道鎌倉やイベントに何度も訪れてもらい、ゆっくり交流を育みながら、正式なパートナーシップへと発展しました。

8月にはアメリカのカスケードロックで開催されたイベント「PCT Days 2025」に参加しました。山と道が考えるULハイキングの道具とその背景を、PCT Daysに集まった世界中のハイカーへ伝える貴重な機会となりました。

ULハイキングを広げる新たな拠点

日本国内で、山と道の製品を手に取って見られる場所に、山梨県と栃木県の2ヶ所が加わりました。

山梨県甲府市にある「エルク」は、登山やクライミング、トレイルランニング、バックカントリースキーなどの幅広いアクティビティを提案し、店内にはスタッフの皆さんがフィールドで実際に遊びながらセレクトした多彩なウェアやギアが並びます。また、修理・メンテナンスを行う『エルクリペアサービス』や登山ツアーを提供する『GATES』の窓口もあり、サポートも充実しています。

さらに、栃木県の那須高原にある「LUNETTES 山の方」での取扱いもスタート。那須塩原市の『LUNETTES+山の道具店』の2号店として7月にオープンし、山と道をはじめとするULハイキングの製品に加え、UL的視点で選ばれた生活雑貨やキャンプ用品を取り揃えています。

2025年の山と道の取り組みいかがだったでしょうか。

今年も私たちの取り組みを温かく見守り応援いただきありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いします。