山と道JOURNALS REWIND 2018

INTRODUCTION

おかげさまで2018年の『山と道JOUNALS』は、当記事を含めて総数60本の記事を掲載することができました。

ともあれ、この『JOURNALS』は雑誌というより本のような、常にアーカイブとして残せる・残す価値のある記事を作ることがモットーとしています。それだけに、過去の記事もまだ読んでいない方にはぜひ読んでいただきたい!

というわけで、今回は1年の終わりに、2018年に山と道JOURNALSに掲載してきた記事をテーマごとに振り返っていきたいと思います!

文:三田正明

①山と道ラボ

『山と道ラボ』は、まさにJOURNALSの看板企画で、その徹底的なリサーチは各界に衝撃を与えたと自画自賛しておきます(笑)。

ともあれ、内容の難解さ=噛み砕き不足や、当初計画していた全てのリサーチ項目までは手が回らなかったことなど、編集担当としては反省点も多々あります。しかもレインウェア編は最終回として、第一回にもご登場いただいたハイカーズデポ土屋智哉さんとラボメンバーとの振り返り座談会で終わる予定で、すでに取材もしているのですが記事化が間に合わず、来年に持ち越すことに…。ですが取材成果は上々で、充実の記事になりそうですのでお楽しみに!

そして今後の『山と道ラボ』はベースレイヤー編を中心にお届けしていく予定で、すでに調査や試験も始まっています。2019年も他が追随できない濃度と密度でお届けしますので、引き続きよろしくお願い致します!

②HIKE / LIFE / COMMUNITY

現在のJOURNALSのもうひとつの柱が、山と道が2017年に全国24ヶ所を回ったトークイベント/ポップアップショップ・ツアーHIKE / LIFE / COMMUNITY(HLC)。そのプロジェクトリーダーを務めた豊嶋秀樹さんによる各会場のゲストの方々へのインタビュー連載『HIKE / LIFE / COMMUNITY 
TOUR 2017 REMINISCENCE
』です。

気になるゲストの回だけを読んでいただくのももちろん構いませんが、連載を通して読むと、HLCの旅を続ける豊嶋さんが各地で様々な人と出会っていくロードムービーのような構成にもなっており、直近の数回では、いよいよ連載を貫くテーマも浮き彫りになってきました。

ともあれ、この旅はまだまだ続きます。何せ連載はようやく東日本編が終わってようやく後半の西日本編に差し掛かるところなのですから! 

また、HLCといえば2018年のツアーの模様も前後編でレポートしています。現在の山と道やHLCの方向性や取り巻くムードを知るには最適のテキストとなっていますので、こちらもぜひチェックいただければ幸いです。

③ロングトレイル

JOUUNALSではアメリカのロングディスタンストレイルにまつわる情報やストーリーも数多く掲載しています。

なかでも”Sketch”こと河戸良佑さんの連載『コンチネンタルディバイドトレイル放浪記』はそのリズミカルな文体や独特なイラストもさることながら、アメリカ人スルーハイカーの世界にも自然に溶け込む本人のキャラクターも相まって、現在日本語で読めるアメリカのロングディスタンストレイルのテキストのなかでも、もっともビビッドでリアルな世界を描き出しているのではないでしょうか。ともあれ、来年はいよいよアパラチアン・トレイルに挑戦するという河戸さん、それまでに無事連載を完結することができるのか!? 正直遅筆なので心配!

一方、山と道スタッフ黒澤が夫婦ふたりで歩いた『はじめての海外ハイキング in JMT』の等身大のレポートに共感を覚える方も多かったのではないでしょうか。その後、この夫婦は子宝に恵まれ、最近、元気な赤ん坊が生まれました。個人的にはそれを踏まえて読むと感慨深いものが(笑)。黒ちゃん、おめでとー!

JMTといえば、読者投稿にご応募いただいた石田巧さんによる『短い休暇でも充分に楽しめるJMTセクションハイクガイド』にも大きな反響がありました。「夢のJMT」を総計1週間程の日数でセクションハイクするための実践的ガイドは、大いに参考になる読者の方も多いのではないでしょうか。

JOURNALSでは読者投稿を随時受付中ですので、我こそはと思う方はぜひご連絡を! テーマや手法はJOURNALSに合致する内容であればなんでもOKです。

④HIKERS' CLASSICS

山と道が注目するハイカーやランナー、アスリートの方々に、それぞれの「クラシック(古典・名作)」と呼べる山道具を語っていただくリレー連載。毎回ありがたいことに山や道具への向き合い方について素晴らしく熱の籠った原稿をいただき、当初こちらが考えていた以上に厚みのある連載になっています。おかげで、これから登場する方々へのハードルも上がってしまっていますが(笑)。

ともあれ、いつか30人〜40人とアーカイブが集まったときには、さらに読み応えのある連載になると思っています。なので関係各位、いつかお願いすることになりますのでその際はよろしくです!

⑤台湾

2018年には台北にsamplusをCow Records、Raying Studioと共同でオープンさせるなど、台湾と山と道は非常に強い結びつきがあります。

JOURNALSでもsamplusのオープン時に行った『HIKE / LIFE / COMMUNITY in 台北』の模様と台湾第二の高峰「雪山」へのハイキングの模様を綴った『山と道の台湾旅游2018』や、山と道ラボの渡部研究員を現地に派遣して編纂した『TAIWAN HIKERS’ HANDBOOK』連載など、数多くの記事を作りました。

とくに『TAIWAN HIKERS’ HANDBOOK』は渡部研究員の尽力と多くの台湾の方々のご協力の甲斐あり、その内容の充実度はまさに単行本レベルになっていると自負しています。年明けには『TAIWAN HIKERS’ HANDBOOK#3』で複雑なパーミッション取得の詳細なガイドとサポートをまとめてお伝えする予定ですので、皆さんの台湾ハイキングの助けになれば望外の喜びです。

台湾の山のレポートやガイドは今後も随時増やしていく予定です。ご期待ください!

⑥山と道夏目の旅

山と道の全ての道具が代表の夏目彰の山での経験から生み出されたものである以上、JOURNALSとしても夏目の旅のレポートを掲載しないわけにはいきません。

ここ数年はHLCなどのイベントや子育てに追われ思うように山に行けていないとボヤく夏目ですが、2018年も台湾第二の高峰・雪山や残雪期の北アルプス・雲の平、ニュージーランドでのウインターハイクなど、要所要所では注目すべきハイキングをメイクしました。2019年はさらなるチャレンジングなハイキングのレポートを期待!

⑦チープハイク

私、編集長・三田正明肝いりの連載企画が「チープハイク」です。

当初は外部執筆者からのテキストが遅れた時の穴埋め用として始めた企画なのですが、いざやってみると適当にできない性格が災いし、かなり高カロリーな内容となってしまい、結局は半年以上かけて更新はたった3回という自体に…。ともあれ、その甲斐あってかJOURNALSの連載企画のなかでも毎回もっとも反響をいただく記事となり、編集長としての面目躍如でホッとしています(笑)。

2019年はどうにか更新スピードを上げ夏前には完璧なチープハイク・キットを完成させる予定ですので、全国のチープハイカーの方々、どうぞご期待ください!

⑧ETC.

上記の他にも、12の軽量バックパックを同一条件でテストした『THE BACKPACK TEST 2018』(実は今に到るまでJOURNALSで圧倒的PV数を叩き出している人気No.1記事です)、山と道ラボの渡部隆宏さんのLCCに対応した軽量装備による実践的旅行ガイド『UL海外旅行のすすめ』、スタイリストにBrown by 2-tacsの本間良二さんを迎えて行った山と道初のファッションフォトシューティングの記録『2018年の夏の山と道』など、様々なページを作りました。

2018年に公開した60本の中からテーマごとに24本を選んでみましたが、いかがだったでしょうか?

2017年末のスタートから1年が経ち、個人的にはやっとこの『山と道JOURNALS』というメディアの立ち位置や性格が見えてきたところなのですが、まだまだ当初に構想していたことは半分も達成できていないのが現状で、ひとりで編集する限界を思い知らされた1年でもありました。

ともあれ、寄稿者のみなさんやいつもイラストや図版を手がけてくれているRaying StudioのKOH BODY君の尽力もあり、メディアとして一定のクオリティとユニークさは担保できたとも感じています。

2019年には山と道にもJOURNALSにもスタッフが増え、さらに充実した体制で情報発信していく予定です。そしてまだ全貌を表していない(と思っています)『山と道JOURNALS』の真の姿が現れたとき、一体どんなインパクトをもたらすのか、個人的にもワクワクしています。ほんと、やりたいことはもっともっといっぱいあるんだ!

今年はありがとうございました。来年もよろしくお願い致します!

山と道JOURNALS編集長 三田正明

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  • 三田 正明

    三田 正明

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    フォトグラファーとしてカルチャー誌や音楽誌で活動する傍、旅に傾倒。 多くの国を放浪するなかで自然の雄大さに惹かれ、自然と触れ合う方法として山に登り始める。 気がつけばアウトドア誌で仕事をするようになり、ライター仕事も増え、現在では本業がわからない状態に。 アウトドア・ライターとしてはULハイキングをライフワークとして追い続けている。 取材活動のなかで出会った山と道・夏目彰氏と何度も山に行ったり、インタビュー取材を行ったり、酒を酌み交わしたりするうちに、いつの間にかこのようなポジションに。 山と道JOURNALSを通じて日本のハイキング・カルチャーの発展に微力ながら貢献したいと考えている。

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