0123456789 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン
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PRODUCT FOCUS 座談会

#02 ベースレイヤーとトレイルシャツと、その他諸々(山と道京都編)

みんなどんなふうにウェアを選んでいる? 直営店スタッフがトーク
2026.07.04
PRODUCT FOCUS 座談会

#02 ベースレイヤーとトレイルシャツと、その他諸々(山と道京都編)

みんなどんなふうにウェアを選んでいる? 直営店スタッフがトーク
2026.07.04

毎月、山と道がいま伝えたい製品を取り上げ、その魅力と使い方をじっくり掘り下げていくPRODUCT FOCUS。

実際にアイテムをどう使い、どう選ぶのか。季節やスタイルでの使い分けや、長所も短所も率直に語りながら、道具を通して、自分に合う選び方を見つけていきます。その起点にあるのは、スタッフたちの対話。その最初の一歩が、この座談会です。#01の山と道鎌倉スタッフ編に続き、今回は山と道京都のスタッフが集まり、いま気になることについてざっくばらんに語りました。

PRODUCT FOCUSは、この座談会のような山と道JOURNAL記事や山と道鎌倉の店頭での展示、そしてSNSでの情報発信を通じて、毎月お届けします。気になる製品があったら、ぜひ店頭で実際に手に取ってみてください。

PRODUCT FOCUS

〜自分に合う道具の機能や使い方を考える〜

PRODUCT FOCUS座談会、後編は山と道京都から。

前編の山と道鎌倉編に続き、今回は山と道京都のスタッフが集まり、それぞれが「いま気になっていること」を持ち寄り、問いを立てることから始まりました。

鎌倉編で見えてきたのは、「人それぞれ」ということでした。同じベースレイヤーでも選び方は分かれ、正解はひとつじゃない。同じトレイルシャツを暑いと感じる人も、寒いと感じる人もいる。100% Light Merino Half Zip Hoodyを素肌で着る人が、意外と多い。京都でも、同じ道具をめぐって、また違う使い方や気づきが出てきます。前回の話題が次の回に滲み、回を重ねるほど、スタッフ同士の「似ている/違う」がはっきりしていく。その積み重ねが、いつか「自分はこの人に近いかも」と思える手がかりになれば、と思っています。

山と道 夏目彰

話したスタッフ

夏目|山と道 代表
りょう|山と道京都スタッフ
あやなん|山と道京都スタッフ
マブ|山と道京都スタッフ
アンディ|山と道京都スタッフ

いま、気になっていること

夏目 まずは、山と道の製品で、みんなが気になっていることを持ち寄るところから始めましょう。特に話したいこと、ありますか?

りょう Active Pulloverをベースにして、上にUL All-weatherを着るレイヤリングをよく見るんですけど。Active Pulloverって、汗を吸うよりも逃がすイメージなので、汗だくになったら逃げ場がなくて不快じゃないのかな、と気になって。あと、UL Shirtに撥水加工がある理由も、ちゃんと聞いたことがなくて気になります。

あやなん 私は、Minimalist Padのみんなの使い方を聞きたいです。私の中ではマストアイテムな位置付けじゃなかったけど、結構みんな好きみたいなので。

アンディ Kami Shirt1枚で寝てる人もいると聞いて、温度帯はどれくらいだったのかな、と。Kami Shirt以外のシャツでもいいのかも気になります。

夏目 いいですね。じゃあ、話しながらひとつずつ深掘りしていきましょう。

ベースレイヤーはメリノか、化繊か

夏目 まずは鎌倉編でも話した、ベースレイヤーについて。メリノか、化繊か。鎌倉ではメリノ愛を語るスタッフもいれば、Chemical Bの快適性が一番という人もいました。京都はどうですか?

山と道ベースレイヤーの比較

Chemical Bシリーズ
100% Recycled Polyester, 100g/m²
汗冷えと臭いという化繊の弱点を解消。汗を素早く吸って乾かし、肌と点で触れる生地で汗冷えを抑え、弱酸性の糸でニオイも防ぐ。真夏やトレランなど、大量に汗をかく場面で最も快適。

100% Light Merinoシリーズ
100% Merino Wool, 150-160g/m²
薄手で通気性が高く、夏山の行動着としても使えるメリノ。気化熱による冷えが少なく、何日着ても臭いにくく、夏涼しく冬暖かい調温・調湿機能を持つ。1枚で完結するため着替えを減らせる。

DF Mesh Merinoシリーズ
88% Merino Wool / 12% Nylon, 170-175g/m²
表と肌面で糸を変えた2層メッシュ構造で汗を吸い上げて素早く乾かし、熱をこもらせない。ウールのべたつきや乾きにくさを抑えつつ、シェルを重ねれば暖かい。汗かきで暑がりの人や長期の悪天候時の山行にもおすすめ。

Active Pullover
Primaloft Active Evolve, Recycled Polyester58%, 100g/㎡
ベースレイヤーとしても使える、薄手のアクティブインサレーション。行動中は風を通してヒートアップを防ぎ、上に1枚羽織れば途端に暖かい。肌と点で触れて汗を吸い上げ、素早く拡散するので濡れても汗冷えしにくく、化繊綿のようにロフトが保たれるので保温力が落ちにくい。

Chemical Bシリーズ
100% Recycled Polyester, 100g/m²
汗冷えと臭いという化繊の弱点を解消。汗を素早く吸って乾かし、肌と点で触れる生地で汗冷えを抑え、弱酸性の糸でニオイも防ぐ。真夏やトレランなど、大量に汗をかく場面で最も快適。

100% Light Merinoシリーズ
100% Merino Wool, 150-160g/m²
薄手で通気性が高く、夏山の行動着としても使えるメリノ。気化熱による冷えが少なく、何日着ても臭いにくく、夏涼しく冬暖かい調温・調湿機能を持つ。1枚で完結するため着替えを減らせる。

DF Mesh Merinoシリーズ
88% Merino Wool / 12% Nylon, 170-175g/m²
表と肌面で糸を変えた2層メッシュ構造で汗を吸い上げて素早く乾かし、熱をこもらせない。ウールのべたつきや乾きにくさを抑えつつ、シェルを重ねれば暖かい。汗かきで暑がりの人や長期の悪天候時の山行にもおすすめ。

Active Pullover
Primaloft Active Evolve, Recycled Polyester58%, 100g/㎡
ベースレイヤーとしても使える、薄手のアクティブインサレーション。行動中は風を通してヒートアップを防ぎ、上に1枚羽織れば途端に暖かい。肌と点で触れて汗を吸い上げ、素早く拡散するので濡れても汗冷えしにくく、化繊綿のようにロフトが保たれるので保温力が落ちにくい。

りょう 僕はChemical Bの肌離れの良さがすごく好きなんで、それが活きる場面ならChemical Bを選ぶし、臭いが気になる場面ならより消臭力のあるメリノを使います。

あやなん 歩くならメリノ、走るならChemical B。Chemical Bは、どんなに汗をかいても早く乾くのをめっちゃ実感してるから。メリノはちょっと重たいとも思うけど、歩く時は、汗処理より歩くこと自体を楽しみたいから、気持ち的に天然素材のメリノがいいですね。

アンディ 僕は汗をかいた時の張り付きがとにかく嫌なんで、メリノでもDF Mesh Merinoがいいと思ってて。DF Mesh Merinoはメッシュ構造で肌離れがいいし、臭いも気にならない。走る時はChemical B、ハードに長く歩く時はDF Mesh Merino、友人とゆっくり山を楽しむ時は100% Light Merino、と使い分けてます。

マブ 化繊の中にはChemical BもActive Pulloverも入りますし、どっちかしか着れないと言われたら、化繊を選ぶのかな。Chemical Bを冬に使うのが好きで、Light Alpha Vest/JacketやAlpha Anorakと組み合わせるのもめちゃめちゃ好きです。

りょう ひとつ言っておきたいことがあって。去年の10月頭に、伊藤新道を歩いた時、化繊のChemical B Sleevelessの上にDF Mesh Merino、その上にUL All-weather Jacketで行動してて。夜寝る時はマイナス2℃ぐらいになって、シュラフの中でもすごく寒かったんです。原因を探ったら、素肌に当たってるChemical Bが一番の原因だなと。2泊目は脱いで入ったら、めっちゃ暖かかった。昼の行動中はChemical Bでいいんですけど、寝る時になると、肌をドライに保つ特長が牙を向いてくる。肌に触れる生地の性質は、ダイレクトに感じるんだなと。

あやなん Chemical Bは、暑い時間帯だけならいいんですけど、寒い時間を含む山行だとちょっと違う。夜間や早朝だと、DFを選びたくなる。冷える時間がありそうな山行ならChemical Bじゃないかも。どっちか選ぶなら、メリノです。

マブ 僕はすごく汗をかくので、メリノだとほんまに汗が飽和状態になるし、それを乾かすのが手間で。Chemical Bも飽和するんですけど、吸い切れなかった分は全部垂れていくし、乾くのも早いから僕は快適。夜に冷えるなら、それを見越した装備で行けばいい。

あやなん めっちゃ汗をかく人に、Chemical Bはいいんやろなって思う。鈴鹿を歩いてた時に会ったお客さんが、Chemical Bを着てて。「こんな抜けのいいやつ、手放せへん」って言ってたんです。暑がりで汗をかく人には、本当に合うんだなと。

夏目 僕は作っている側だから、どれも好きです。好きじゃないものは出していないので。100% Light Merinoだとテント場で乾かなくて、濡れたメリノを翌日の朝にまた着るのが結構嫌で。1枚で行くなら、Chemical Bかな。テント場に着けばほぼ乾いてるし、濡れた嫌な感じがないだけで、いいなと思ったりします。

100% Light Merino Half Zip Hoody、素肌で着る?

100% Light Merino Half Zip Hoody
「ほとんどの夏のアルプス縦走で素肌に着ていた」

夏目 鎌倉ではベースレイヤーとして、100% Light Merino Half Zip Hoodyを素肌に着ている人が多かったんだけど、みんなは、どうなの?

全員 素肌が多いです。

りょう 僕は7、8、9月半ばまでのアルプスは、100% Light Merino Half Zip Hoody1枚です。なんで素肌に着るかというと、スリムフィットだから。中に着込むと厚く感じるし、換気がしにくい。しっくり来ないので、素肌に着ます。移動中は100% Light Merino Sleevelessを着てて、稜線に出たらバババっと着替えて100% Light Merino Half Zip Hoody1枚になる。汗をかいた100% Light Merino Sleevelessは、どこかで乾かして下山後の風呂まで取っておく。日焼け対策もできるし、ベースレイヤーとしての調湿性も優れてるんで、稜線に出ちゃえばずっと快適。ここ3年ぐらいずっとそれです。

夏目 サマーシーズンのアルプスで、100% Light Merino Half Zip Hoody以外に選択肢があるなら、何と迷います?

りょう 100% Light Merino Sleevelessに、UL ShirtかOnly Hoodか。でも、脱ぎ着したくないし荷物も減らしたいので、100% Light Merino Half Zip Hoodyを選ぶことが多いです。失敗談も話していいですか? 稜線歩きの時に暑くて、フードを被ってジッパーを開けて歩いてたんです。でも首から胸元に日焼け止めを塗ってなかったから、次の日めっちゃヒリヒリして、V字にくっきり日焼けしちゃいました。お客さんには「胸元は意外と日焼けする意識がないけど、これを着てハイキングする時は日焼け止めを塗った方がいい」と伝えてます。

あやなん 私も100% Light Merino Half Zip Hoodyが大好きで、1枚で着ます。春先の低山から、9月の頭まで。誰もいないような山なら、ジッパーも開けます。でも、基本的にブラの上に1枚で着ることが多いから、全開けはしない。アルプスだと、どこで誰に会うか分からへんし。9月後半からはDF Mesh Merino Half Zip Hoodyの方が暖かくていいけど、真夏は100% Light Merinoの方が涼しいと思ってます。

マブ 僕も春先の低山から着始めることが多い。初めて買った山と道製品が、この100% Light Merino Half Zip Hoodyなんですよ。4月のHLC関西の台高山脈1泊2日ワークショップで初めて着てみたら、あれ1枚でいろんなシーンに対応できました。寒かったら全閉めしてフードを被って、暑かったらジッパーを開放する。Alpha Vestと組み合わせれば広いレンジで対応できるし、着替えを考える煩わしさがなくなったのが、すごく嬉しくて。最初はアミアミのドライレイヤーと組み合わせて着ていたんですけど、100% Light Merinoの着心地の良さを全身で感じたくて、今は素肌に着るのが好きです。

Active PulloverとUL All-weatherの組み合わせ。汗は飽和しないの?

Active Pullover
「今は3シーズンはダウンを持っていかないです」

UL All-weather Jacket
「All-weatherって、こういうことか」

夏目 りょうくんの問いにあった、Active PulloverにUL All-weatherを重ねると、汗が飽和しないのかという問題。実際にこの使い方をしている人、どうですか?

りょう 僕が1回やった時は、素肌にActive Pulloverを着て、沢登りに行ったんです。気温は25℃くらい。常に濡れてるけど、肌の水分は吸ってくれてた感覚はありました。ただ、UL All-weatherとActive Pulloverの間に水分が溜まってる感じはしていて。風を遮るUL All-weatherがあったおかげで、濡れててもちょっと寒いくらいでした。

あやなん 私、この前の鳳凰山がまさにこのレイヤリングでした。ワンデイで走ってて、稜線に出るまでは暑いからChemical B。稜線に出たら風が強くて寒かったんで、Active Pulloverを重ねたけど、それだけだと寒い。UL All-weatherを重ねたら、保温もされて、抜けも良くて、風も防いでくれて、ちょうど良かった。汗を大量にかかない時には、このレイヤリングがめっちゃいいなって。

アンディ 僕がこのレイヤリングをするのは雨の日だけですね。濡れても体温が落ちないし、暑い時はUL All-weather Jacketのジップを全部開けて換気して、雨が降り始めたら閉める。大汗をかかなければ快適です。

マブ 僕はこの組み合わせがめちゃめちゃ好きで。秋の北アルプスはこれだけで歩きたいくらい。去年のULハイキング研修でも、いろんな場面で対応できたのがこの2着でした。寝る時も行動中も、これで十分やんって。カラッとして風が吹く季節だと、ウェアの中がどんどん換気されて乾くので、汗が飽和して気持ち悪いシーンがない。この2着で広い温度域をカバーできるシンプルさが好きです。

夏目 みんな、上はUL All-weather Jacket?

マブ 僕はそうです。ダブルジップで換気できるのがいい。

りょう Active Pulloverの上に着るならUL All-weather Jacketですね。Active Pulloverのジッパーを活かし切りたいので。

夏目 ちなみに僕は、厳冬期の雪山のハイクアップに、素肌にActive Pullover、上にAll-weather Alpha Jacketで行きました。汗を全部吸い上げて外に出してくれるから、素肌は全然ドライ。All-weather Alpha Jacketの方はむちゃくちゃ濡れてたけど、要は飽和しても抜けてた。自分は快適だったから、飽和しても問題ないんじゃないかな、という気がします。

りょう そうなんですよね。そもそもActive Pulloverを素肌に着る時期は、そんなに暑くない前提があって。汗をかいても気にする量じゃないケースが多い。一度Alpha Vestを素肌に着て歩いたことがあるんですけど、あれは汗か何かが溜まる感じがして。Active Pulloverは肌面がフラットで外がメッシュなので、汗戻りが少ないから、ベースレイヤーとして活かせるなと思います。透湿性の高いものと合わせると乾きも早いですし。汗の飽和を体験してる人が少ないのは、そういうことなのかなと思いました。

トレイルシャツはどんな時に、何を選んでる?

夏目 はじめにりょう君がUL Shirtの撥水性について問いを立ててくれたけど、UL Shirtって、僕にとっては「最高のウィンドシェルのように使えるトレイルシャツ」というイメージで作っていて。だから、ある程度の撥水性を求めました。ボタンで好きなところを開けて、通気しながらずっと歩いていける。UL Shirtはポリエステルだけど、天然素材との違いも大きいです。天然素材のBamboo ShirtやMerino Shirtは、汗を吸うし、調湿する。求めているものの違いが撥水の機能にも出ていて、これもトレイルシャツの違いのひとつだと思います。山と道のトレイルシャツには、Kami Shirt、UL Shirt、Merino Shirt、Bamboo Shirtと4つの素材があるけど、みんなはどういう基準で選んでる?

山と道トレイルシャツの比較

Kami Shirt
和紙ナイロン(72% Recycled Nylon / 28% Washi)

最軽量・最速乾
ラインナップ中で最軽量・最速乾。和紙が衣服内の湿度を調え、汗を吸っても薄い生地がすぐに乾き、肌に触れる面の少ない生地構造と相まって、夏でもさらりと涼しい。ただ、繊細な生地なので、丁寧に扱う必要がある。

UL Shirt
Shadow Rip(100% Polyester)

通年快適に使えるウインドシェル
超軽量なのに耐久性も強く、DWR撥水と最高の耐シワ性、適度な通気をあわせ持ち、蒸れにくいので通年羽織れる。弱点も少なく、どこにでも持ち歩ける安心の1枚。

UL Big Pocket Shirt
Shadow Rip(100% Polyester)

収納力のあるトレイルシャツ
UL Shirtと同じ素材で、両胸にバックパックに干渉しない大きなポケットを備え、肩や腕にゆとりを持たせつつ、ワイドながらもバックパックを背負った時すっきりとしたシルエット。収納力を重視する人に。

Merino Shirt
100% Merino Wool

天然の調整役
リネンのようなシャリ感のある天然繊維メリノウール100%。調湿性・消臭性に優れ、真夏の低山では暑く感じるが、風が通る標高の高い山で本領を発揮する。

Bamboo Shirt
Bamboo Polyester (50% Rayon, 50% Polyester)

丈夫で、暖かい
素材のバンブーポリエステルはウールに似た消臭性・調湿性と、ポリエステルの機能性を併せ持ち、4素材中で最も丈夫で、防風性が高く暖かい。しっとりした肌触りで、少し肌寒い季節や山でのミドルレイヤーに。

Kami Shirt
和紙ナイロン(72% Recycled Nylon / 28% Washi)

最軽量・最速乾
ラインナップ中で最軽量・最速乾。和紙が衣服内の湿度を調え、汗を吸っても薄い生地がすぐに乾き、肌に触れる面の少ない生地構造と相まって、夏でもさらりと涼しい。ただ、繊細な生地なので、丁寧に扱う必要がある。

UL Shirt
Shadow Rip(100% Polyester)

通年快適に使えるウインドシェル
超軽量なのに耐久性も強く、DWR撥水と最高の耐シワ性、適度な通気をあわせ持ち、蒸れにくいので通年羽織れる。弱点も少なく、どこにでも持ち歩ける安心の1枚。

UL Big Pocket Shirt
Shadow Rip(100% Polyester)

収納力のあるトレイルシャツ
UL Shirtと同じ素材で、両胸にバックパックに干渉しない大きなポケットを備え、肩や腕にゆとりを持たせつつ、ワイドながらもバックパックを背負った時すっきりとしたシルエット。収納力を重視する人に。

Merino Shirt
100% Merino Wool

天然の調整役
リネンのようなシャリ感のある天然繊維メリノウール100%。調湿性・消臭性に優れ、真夏の低山では暑く感じるが、風が通る標高の高い山で本領を発揮する。

Bamboo Shirt
Bamboo Polyester (50% Rayon, 50% Polyester)

丈夫で、暖かい
素材のバンブーポリエステルはウールに似た消臭性・調湿性と、ポリエステルの機能性を併せ持ち、4素材中で最も丈夫で、防風性が高く暖かい。しっとりした肌触りで、少し肌寒い季節や山でのミドルレイヤーに。

アンディ 僕、あんまりトレイルシャツを着ないんですよ。ただ最近思うのは、UL All-weather Jacketを着て風を防ぎながら歩くのか、UL Shirtをウィンドシェル代わりに着るのかで、快適度が全然違う。ハードに動くなら、通気性のいいUL Shirtの方が圧倒的に快適だなと。基準で言うと、標高が高いところはBamboo ShirtかMerino Shirt、低山はUL Shirtです。長袖をまくれば半袖にもなるので、ショートスリーブは使っていなくて。

あやなん 夏は日差しや虫を防ぐために長袖がいいので、基本UL Shirt。涼しく歩きたいところに、絶妙にKami Shirtが新しく入ってきた感じです。早く歩く時やタフに歩く時も、最近はKami Shirtかな。風をしっかり防ぎたいならUL Shirt。Merino Shirtはオールシーズン使えるし、さらっとして通気性もある。Bamboo Shirtは一番気持ちいい質感で光沢があるので、普段着に着ることが多いです。

マブ 僕は、熊野古道とか街と山をつなぐように長く歩く時はMerino Shirtを選ぶことが多いです。公共交通機関で帰る時に、臭いを気にしたくないので。通気性が良くて、着続けても不快じゃないし、肌触りも好き。Bamboo Shirtは肌寒い季節ですね。僕は汗をかくので、ベースレイヤーからBamboo Shirtに汗を移して、緩やかに乾かしながら歩きます。夏はUL Short Sleeve Shirtを着ることもあります。Kami Shirtは数回しか試してないんですけど、吸水してすぐ乾くのが最高で。ベースレイヤーが汗で飽和した時にこいつが吸ってくれて、すぐ乾く。「1.5レイヤー」みたいな感覚で、今年めちゃめちゃ使う予感がします。

りょう 僕は20℃くらいをラインにしていて、20℃以上の夏のアルプスや低山はUL Shirt。20℃以下で脱ぐことが想定されないハイキングでは、防風が欲しいならBamboo Shirt、通気が欲しいならMerino Shirt。ショートスリーブは、ずっといらないと思ってたんですけど、Chemical B Sleevelessの上にUL Short Sleeve Shirtを着ると、100% Light Merino Pocket T-shirtより涼しかったんです。袖の重さや生地厚の違いだけで、熱の溜まり方が全然違う。ショートスリーブがベースレイヤーを守る役割も果たすんで、新発見でした。Kami Shirtは、結構ゲームチェンジャーっぽい。ベースでも着れるし、パジャマでも着れるし、下山後の温泉の着替えにも優秀。ただ、選択肢が増えた分、店舗スタッフが「こういう使い分けをしてます」と、ちゃんと言えることが大事だなと思ってます。

Kami Shirtは1枚で眠れるの?

Kami Shirt
「ずっと調湿してくれるからめちゃくちゃ快適」

夏目 アンディが問いを立ててくれた、Kami Shirt1枚で寝る時の快適温度について。このメンバーで寝る時にKami Shirtを使ってるのは、あやなんくらいなんですよ。あやなん、どうでしょう。

あやなん 台湾のゲストハウスで寝た時、25℃以上あって蒸し暑かったんです。100% Light Merinoだと暑くて、夜中に寝ぼけながらKami Shirtに着替えたら、めっちゃ気持ち良くて。それからずっと、夜寝る時はKami Shirtです。UL Shirtだとパジャマみたいな質感が出ないし、Merino ShirtやBamboo Shirtの硬さとも違うので、Kami Shirtだったから良かったんだと思います。

夏目 25℃以上だと日本の熱帯夜くらいかな? なぜKami Shirtが暑くても快適かというと、汗を吸うこと、肌当たり、調湿機能の3つが揃っているから。ちなみに僕も、夏以外だと寝る時はけっこうパジャマにしてるんですよ。秋とかはBamboo Shirtも気持ちいい。

Minimalist Padを好きになる理由

Minimalist Pad
「1枚足した方が、用途的にも万能ですね」

あやなん Minimalist Pad、めっちゃ使ってるよ、っていう人いますか?

夏目 僕が一番使ってるかも。9月に初冠雪した北アルプス、気温はマイナス8℃、朝4時から行動開始した五竜の岩場でのこと。ショートパンツにベースレイヤーだけで歩いてて、さすがにやばいなと思った時、寒くなったらシュラフを出して寝ればいい、と思ってたんだけど、Minimalist Padの存在に気づいて。お腹に巻いてジャケットを着たら、あったかい。そのまま行動して、朝日を見て。お腹があったかいだけで動けるんだと気づいて、それ以来、お腹を守る製品ばかり増えました。Alpha Haramakiが生まれた原点でもあります。

あやなん 私、寝る時はMINI2の背面に入ってるやつを足元には敷くんですけど、プラスでもう1枚は持っていってなかった。寝袋に足すのも、歩きながら使うのも、その選択肢がなかったな、と。可能性を知らなかったです。

夏目 もったいない。MINIとMINI2の背面に入ってるから、そのユーザーの方なら1枚持っていくだけで2枚使えるんですよ。地面の状態が良ければ全身に、岩場があったら荷重をかけたいところだけ重ねる。すごく寒い時はシュラフの中で毛布みたいにかける。折り曲げればどんどん保温力が上がるし、小さく丸まってすぽっと被ることもできる。

りょう お腹に巻いて行動するとずれてこないかと、100% Merino Half Zip Hoodyの製品ページの夏目さんのエピソードを読んで試したんですけど、ドローコードが付いてるウェアを上に着ていれば、ズレずに止まってくれる。寝る時は足先に巻くと、つま先の蒸れがシュラフにいかないので、濡れてる時はそれをやります。

あやなん インナーシーツを持っていくより、Minimalist Padを1枚足した方が、用途的にも万能ですね。

終わりに

マブ 始まる前はちょっと緊張して構えてたんですけど、めっちゃ楽しい座談会でした。こういう話を、みんなでざっくばらんにやりたいなと心の底から思いました。

りょう 問いを立てて喋ると、全員、喋る活力が湧いてくるんですよ。喋りたい側になった僕らのこの気持ちを、お客さんにも味わってほしい。そうなるには、僕らにちゃんと熱量がないといけないなと再認識しました。こういう場に、お客さんも入る形になると一番いい。

アンディ 製品の特長が伝わらないと、お客さんも満足できない。まず自分で使ってみる。特にKami Shirtは実際に体験して、お客さんにうまく伝えられるようにやっていきたいです。

あやなん みんなの使い方を聞くと、シャツのポテンシャルや、Minimalist Padの知らない良さを知って、早く山に行って使いたくなった。お客さんとも、話すことで製品への理解がより深まって、「もっとやってみたい」が増えるといいなと思いました。やっぱり、楽しいところに人は集まるし。

夏目 作った感じゃなくて、湧き出てきた楽しさがすごくあった。いい時間でした。また次の対話をやっていきたいと思います。

道具の選び方に、正解はひとつじゃない。だからこそ、問いを持ち寄り、人の選び方を知ることが面白い。この座談会は、山と道鎌倉ではPRODUCT FOCUSの展示やSTORE PROGRAMへと続いていきます。ウルトラライトハイキングや道具のことを、一緒に学び、考える時間。次は、あなたもその輪の中に。山と道鎌倉・京都で、お待ちしています。

参加スタッフプロフィール

夏目 彰|山と道 代表
2011年に妻とふたりで山と道をはじめる。今も新しいメーカーのあり方を模索中。

久保田 稜(りょう)|山と道京都スタッフ
滋賀を愛する2児の父。滋賀1周トレイルを24日かけて歩く、限られたモノの旅が好き。YouTuber「みそしるえがお」としても活動。

永井 絢菜(あやなん)|山と道京都スタッフ
学生時代からのバックパッカー。ジョン・ミューア・トレイルやチリのパタゴニアなど海外の山を歩いてきた。トレイルランニングも好き。

馬渕 亮太(マブ)|山と道京都スタッフ
元プロミュージシャン。子どもの頃に親しんだ山へ。2023年からウルトラライトを実践中。

安藤 優作(アンディ)|山と道京都スタッフ
メインはランニングとトレイルランニング。ウルトラライトは日々勉強中。